2003年1月23日:インド初めの一歩・その1・搭乗編

わたくし的インド案内

2003/01/23 インド初めの一歩・その1・搭乗編

インドの旅行書や旅行記はたくさんありますが、インドの大地へわれわれの夢と希望と荷物と自分を運んでくれる重要な交通機関である飛行機「エアインディア」のことを書いたものが少ないので、今回はあえてこの話をさせて頂きます。

注:これは決してエアインディアを誹謗中傷するものではありません。
  むしろ一人でも多くの日本人旅行者がエアインディアを利用する
  ようになり、一日も早く成田-デリーの直行便を復活させて頂き
  たいとの個人的要望からエールを送るものです。

まず手始めに、成田空港(他の空港をご利用の方、すみません)に着いたらフライト状況を掲示板で確認しましょう。すると12時ちょうどの出発時刻が11時45分に変更になっています。
「エアインディアは遅れるんじゃなくて、むしろ早めに出発するんだ!」
などと驚かなくても大丈夫です。12時半前には絶対に飛びません。
どうしてそうなのかは後で分かります。

カウンターでのチェックインはエアインディアの人がやるわけではなく、JALの日本人スタッフによって行われますのでぜんぜん問題はありません。
ただすごく安いチケットで搭乗手続きをするときに「窓側にして下さい」などと自分の希望を言っても無駄です。そういうチケットではあまりそういうリクエストは利かないようです。身分をわきまえなければいけません。
荷物を預けたら機内持ち込みのバッグに付ける「エアインディア」のタグをもらいましょう。カッコいいからといってJALのを取ってはいけません。
あなたはあくまでエアインディアなのです。

さて、そこまで済むとちょっとホッとしてしまい、二階のレストランでビールなんか飲んじゃって、仕上げに「しばらく食えないからなぁ」などと、ついラーメンなどを食べてしまいますが、やめておきましょう。
それではどうするかと言うと、とっとと出国審査を済ませ、出発ゲートに急ぐのです。

そんなわけで免税店を覗くこともなく、輸入禁制品のニセモノバッグの見本に気をとられることもなく、目指すはエアインディア!

無事出発ゲートを発見し、ゲート前の椅子に腰掛けようとすると、なんとロープで囲いがしてあって入れません。しかもそこには数人の警備員が・・・

それはエアインディア独自のセキュリティーチェックなのです。
「セキュリティーチェックならさっきやったじゃん!携帯電話を出し忘れて機械にピーピー言われて恥かいたのは何だったんだよぉ~」と言ってもダメです。
素直に従って早めに椅子を確保し、後から来てセキュリティーチェックに驚く他の乗客を先輩面して眺めましょう。

*ナイフなどは当然持ち込み禁止ですが、ライターなんかも取られちゃいます。
 ご注意を!

と言う訳で、エアインディアは乗るまでに儀式が多い分、ウソの出発時刻で早めに乗客を集めるのです。ちょうど見世物小屋の呼び込みが「さあさあ早くしないと始まっちゃうよぉ~!」などと言いながら客をかき集めるのに似ています。
ここで注意しなければならないのは、このセキュリティーチェックは一度囲いの中から出てしまうと効果が切れ、もう一度チェックを受けなければならないということです。しかも囲いの中にはトイレがないので、さっき人の忠告を無視してビールを飲んでしまった人は5回も6回もチェックを受けなければならなくなるのです。

ようやくのことで搭乗時刻となりました。
窓側の席を断られ、ビールも飲まずラーメンも食わず、免税店すら覗いていないので、すでにかなりのストレスが溜まっており、その反動でついわれ先にゲートに突進するのですが、さがりおろう!ビジネスクラスのお客様が先に乗るのです。インドにはカースト制度があるのです。

こうして上位カーストのビジネスクラスの人たちが乗り終えました。
いよいよ自分の時代が来た!などと喜ぶのは早計です。あなたの序列はもっと低いのです。次に呼ばれるのはシート番号が20番くらいまでの人なのです。あなたのはたぶん37番くらいでしょう・・・がまん、がまん・・・

それでも人生捨てたものではありません。ついにあなたの乗る番が来ました。
ここまで待たされるとすっかり怒りも消え、「飛行機に乗せて頂ければもうあたしわがまま言わないわ」などという心境に達します。そうです天竺を前にしてすでに悟りの境地に入ったのです。

どうです、これだけの大変な道のりなのにもかかわらず、たいていの旅行書にはこのあたりのことが書かれていないのです。知らずにインドに行こうとした人、実に危なかったですね。

インドへの道はすでに日本の空港から始まっていたのです。

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