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2010年インドの旅・実録編:第32回 ゴア

         
  • 公開日:2012年10月24日
  • 最終更新日:2022年6月10日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。

2010年4月4日(日) パナジ 晴 30℃(マドガオンのホーム)

少し体が疲れているようで、目が覚めたら8時を過ぎていた。

8時半頃食事へ下りる。
プレーンオムレツを頼んだのにマサラオムレツが出て来た。

部屋でモンキーバナナを3本食べたが、トマト(残り4個)はやめておいた。

11:45 チェックアウト Rs.4795(-前払金2000)
前払いしたRs.2000の領収証が手元になく一瞬ドキッとしたが、あちらがちゃんとファイルしてあり問題なく清算が済む。

ホテル前からリキシャに乗る。
バススタンドまでなのでたいした距離はないが、じいさんのドライバーはRs.50だと言う。こちらが「30」と言うと立ち去る素振り。そこで待ったをかけて「40」と言うとやはり立ち去る素振り。その演技力に負けてRs.50で乗る。

マドガオン行のバスは窓口で切符を買うシステム。Rs.22

12:15 出発(ちゃんと満席にしてからの出発)
ノンストップの急行バスのため快調に走る。

1時頃閑静な街角で停まる。
乗客の何人かが運転手となにやらやり合っていたが、やがてみんなぞろぞろ降り出す。そばの人に聞いたところ、バスはここまでとのこと。

仕方なくバスを降り、みんなの歩いて行く方へ着いて行く。
しばらく歩くとバスターミナルに着いた。そこにいた老人に列車の駅の場所を聞くと、まだ2km先とのこと。バスで行けと言うのでバスターミナルに入り、駅に行くのを確認して乗る。

駅は途中下車となるようで、いきなり車掌に呼ばれ、混雑する車内を荷物を持って必死に移動。

降りた所はますます田舎の様相で、そこにいた人に駅の方向を尋ねると、人っ子ひとりいない道を指差す。

半信半疑で歩いて行くと、なるほど駅があった。

窓口でキャンセル待ちの事を尋ねると、夜7時にならないとわからないとのこと。
ホームのベンチで待つ。
少しして二階の予約オフィスに行ってみたが、日曜日は14時までの営業とのことで、まさしく今窓口が閉まったところだった。(14:02)

【以下の解説は2012年10月24日のものです】

〔以下メモに解説を加えて〕

2010年4月4日(日) パナジ 晴 30℃(マドガオンのホーム)

少し体が疲れているようで、目が覚めたら8時を過ぎていた。

連日ご飯をまともに食べずにビールばかり飲んでいれば、そりゃあ体も疲れるであろう。

8時半頃食事へ下りる。 プレーンオムレツを頼んだのにマサラオムレツが出て来た。

玉子料理は好きなものを選べるので、ナチュラルな味を求めて具がなにも入っていないプレーンオムレツを注文したというのに、まさかのマサラオムレツが運ばれて来た。マサラオムレツは刻んだ香草などが入っているので、疲れているとそれが鼻について食べにくいのである。

部屋でモンキーバナナを3本食べたが、トマト(残り4個)はやめておいた。

口直しにバナナを食べたが、皮の固いトマトはこれからの長い移動を考えると、腹具合がわるくなるといけないので食べるのをやめた。
インドのトマト

11:45 チェックアウト Rs.4795(-前払金2000) 前払いしたRs.2000の領収証が手元になく一瞬ドキッとしたが、あちらがちゃんとファイルしてあり問題なく清算が済む。

お金のやり取りは慎重に慎重を重ね、面倒でも領収証などはその都度もらっておかなければならないというのに、なんと前払い金2000ルピーの領収証が相手方の手にあった。ここはちゃんとしたホテルだったからよかったものの、下手すると知らぬ存ぜぬで二重払いさせられても、文句は言えないところだった。
パナジのホテル

ホテル前からリキシャに乗る。 バススタンドまでなのでたいした距離はないが、じいさんのドライバーはRs.50だと言う。こちらが「30」と言うと立ち去る素振り。そこで待ったをかけて「40」と言うとやはり立ち去る素振り。その演技力に負けてRs.50で乗る。

はたしてバス・ターミナルまで50ルピーというのが適正なのかどうなのかちょっとわからなかったが(たぶん高いと思うのだが・・・)、とにかく他にオートリキシャが見当たらなかったので、どうしても相手のペースにならざるを得ない。それにこちらが希望の料金を提示するたびに、電光石火のごとく立ち去ろうとするので取り付く島もないのであった。まったくの完敗なのだ。
パナジのオートリキシャ

マドガオン行のバスは窓口で切符を買うシステム。Rs.22

運賃は車内で車掌に払うことが多いが、この路線はあらかじめ窓口で切符を買うように言われた。これなら運賃をごまかされる心配がなくていい。
パナジのバスのチケット売り場

12:15 出発(ちゃんと満席にしてからの出発)

今回乗る列車は「MADGAON ERNAKULAM Exp.」という急行列車で、その名の通りマドガオンとエルナクラム(ケララ州コーチン)を結ぶものである。しかし私の持っているチケットは「RAC」という分類のもので、完全に「予約OK!」というものではなかった。ただ「RAC」は正式に席は決まっていないものの、列車には乗れるのである。ところがこの時私はインドの列車予約に於ける「RAC」の意味をちゃんと理解していなかったので、はたして今夜の列車に乗れるのかどうかが未だわからず、夜の9時半の出発であるにもかかわらず早め(ずいぶん早いが)に駅に行って確認しようと思っていた。そしてもし列車に乗れない場合は、再びパナジまで戻り長距離バスでの移動に切り替えようと思っていたのである。
マドガオン行のバス

ノンストップの急行バスのため快調に走る。

「急行」と言いながらやたらに停まって乗客を乗せるバスもあるが、このバスは本当に急行だった。ただ実際はノンストップではなく、途中何度か停まって乗り降りがあった。しかしそれでもこのバスは「急行」を名乗るのにふさわしい走りだった。
マドガオン行のバス

1時頃閑静な街角で停まる。 乗客の何人かが運転手となにやらやり合っていたが、やがてみんなぞろぞろ降り出す。そばの人に聞いたところ、バスはここまでとのこと。

走りは確かに「急行」だったが、最後がいけなかった。私はてっきり「マドガオン駅」が終着地だと思い込んでいたのだが、このバスはまったく鉄道駅でもなければバス・ターミナルでもない静かな街角でその任務を終えた。すごく不思議であり、また理不尽とも思えるのだが、ここがマドガオンに属する場所なら詐欺とは言えないわけである。
マドガオン行のバス

仕方なくバスを降り、みんなの歩いて行く方へ着いて行く。

インド人乗客の中にも「なんでこんなところで降りなきゃいけないだよ!」みたいなことを言っている人がいたが、運転手はこれ以上先に行く気がないらしいので、あとは歩くしかないのである。
マドガオンの街並み

しばらく歩くとバスターミナルに着いた。そこにいた老人に列車の駅の場所を聞くと、まだ2km先とのこと。バスで行けと言うのでバスターミナルに入り、駅に行くのを確認して乗る。

本当のバス・ターミナルまではそれほど遠くなかった。しかし炎天下を重い荷物を持って歩くのは辛く、またそれ以上に「ココハイッタイドコナンダロウ・・・」という不安が大きくのしかかって来た。 バス・ターミナル脇のちょっとした公園のベンチに座っていた老人に、駅の方角だけでも教えてもらおうと何度も「マドガオン・レールウェイ・ステーション!」と言うと、ようやく理解した老人は「まだ2kmあるからバスで行きなさい」とバス・ターミナルを指差したのだった。
マドガオンのバス・ターミナル前

駅は途中下車となるようで、いきなり車掌に呼ばれ、混雑する車内を荷物を持って必死に移動。

今度こそ「マドガオン駅」行のバスだと思いうっかり後ろの方の席に座ってしまったが、どうやらバスは駅の「近く」を通るだけだったようで、車掌の「ここで降りろ」という声に急かされ、すし詰め状態の乗客を掻き分けわけようやくバスから降りた。
マドガオンのバス

降りた所はますます田舎の様相で、そこにいた人に駅の方向を尋ねると、人っ子ひとりいない道を指差す。

バスを降りたはいいが、どうにも駅近とは思えない風景が広がっていた。仮にもマドガオン駅はこの辺りで一番大きい駅のはずなのだが・・・ バスが走り去る時、車掌が「あっちだからな!」と道の反対側を指差していたので、とりあえず道を横切り(といってもたいして道幅ではないが)、念のためそこにいた人に尋ねると、やはり「あっちだ」と車掌と同じ方向を指差すのだが、う~ん・・・こんな田舎道の先に本当に駅があるのだろうか・・・
マドガオンの田舎道

半信半疑で歩いて行くと、なるほど駅があった。

結果としては無事に駅に着いた。しかしあの田舎道は突き当たりで一度右に曲がり、そこで初めて駅から真っ直ぐ延びる道にぶつかったのであった。なのでバスがもう少し手前で停まってくれていれば、少しは私の不安も軽減されていたことであろう。
マドガオン駅

窓口でキャンセル待ちの事を尋ねると、夜7時にならないとわからないとのこと。 ホームのベンチで待つ。 少しして二階の予約オフィスに行ってみたが、日曜日は14時までの営業とのことで、まさしく今窓口が閉まったところだった。(14:02)

なんと駅の窓口では予約状況の確認はできないと言われてしまった。予約状況の確認なんてものはインターネットで誰でもできるのにである。しかしこの駅のそばにインターネット・カフェがあるようにも思えなかったので、素直に夜の発表時間まで待つことにした。と、ベンチに腰掛けしばらくしてから、駅の二階に予約オフィスがあることを知り、慌てて駆けつけてみたもののタッチの差で営業を終えたところであった・・・ こうなったらもう腹を決め、夜までここで過ごすまでなのだ。

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インドのマフラー