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インド:あゝ、あこがれのマイカーよ・インドのオートリキシャ

         
  • 公開日:2007年4月10日
  • 最終更新日:2022年6月25日

インドの雑踏をかき分けて走るちょっとユーモラスな乗り物「オートリキシャ」に関しましては、これまでも何度かここで話題に上げて参りましたが、それはそれだけ私のオートリキシャに対する思いが熱いからに他なりません。

ああ、いつの日か自分のオートリキシャが欲しいものだ。

そんな風に思う背景には、子どもの頃に初めて乗った「自分の力で動かさなくてもいい」乗り物、つまりは遊園地の豆自動車(電気自動車)にその起源があるように思います。
小さなボディーの豆自動車は、足元のアクセルを踏むだけですいすい動いてくれるのです。
それは普段苦労して乗っている三輪車とはまったく違う感覚でした。なにしろ当時は舗装などしていない砂利道で三輪車に乗っていましたので、一生懸命ペダルをこいでもなかなか前に進まないのです。
それに引き換え遊園地の豆自動車は、コンクリート舗装の周回コースを快適に走るのです。
こんな車が自分のものだったらどんなにいいだろうと何度思ったことでしょう。

もちろん今では豆自動車などではない本物の自動車を運転する身分になりましたが、何かが違うのです。
なんて言えばいいのでしょう。今の自動車はなんかこう、人との距離があり過ぎると言うか、至れり尽くせり過ぎと言うか・・・

まあそれはそれで便利で快適ではあるのですが、それとは違ったもう少し原始的な部分を欲してしまうようなのです。

その点インドのオートリキシャは、そういう部分が色濃く残っていると言うか、そういう部分だけでできていると言うか、とにかくとてもいい!のです。

さて、この写真はオールドデリーで見かけたオートリキシャです。往来の激しい道端にたたずむそれは、普段見慣れたものとはちょっと違った雰囲気を放っていました。
よく見れば、フロンとガラスの下に「Private」と書かれています。どうやら私的なオートリキシャのようです。

おそらくはどこかから下取りしたものなのでしょう。
古い形のオートリキシャは、丸く優しいフォルムをしています。
それから二色に塗り分けられたボディーの色もとてもいいです。

とにかくその全体から「古き良き遊園地の乗り物」の香りをぷんぷん放っていたのです。

ああ、こんなオートリキシャがぜひとも欲しい!

そして路地から路地へちょこちょこ走り回りたい!

子どもの頃からのあこがれは、これからもまだまだ続くことでありましょう。

木彫りのガネーシャ