用法用量は守りましょう:インドの薬

インドで体のあちこちを虫に刺された。

そんなことを言うと「インドじゃ虫に刺されない方が不思議じゃない?」と言われるかもしれないが、私は南京虫の出そうな宿には泊まらないので、普通はせいぜい蚊に刺されるくらいのもので、体のあちこちに赤い斑点ができてそれがいつまでもかゆいなんてことはめったにないことなのである。

初めは太ももの辺りに赤い虫刺されの跡のようなものを見つけただけだったのだが、一日二日と経つうちにそれが背中や首筋、果ては頭にまで広がってしまったので少々うろたえた。

インドの虫除け薬そこで薬局に行って患部を見せ、出してもらったのがチューブ入りのこの薬とプラスチックの小瓶に入れられたローションだった。値段は両方で50ルピー(約100円)足らずであった。

薬局の人の「シャワーを浴びた後に塗るように」という指示を守り、さっそく宿でシャワーを浴びてローションとチューブ入りの薬を塗った。しかしローションの方はなんだかベトベトして気持ちが悪く、また小瓶のふたの閉まりが悪く移動には堪えないと判断し、結局一度使っただけで捨ててしまった。

で、その後はせっせとこのチューブの薬だけを患部に塗り続けた。

その時の虫刺されが治ったあとも私はこの薬を後生大事に持ち歩き、再び虫に刺されてかゆみを覚えた時など、同じように熱心に患部に薬を塗り付けることで症状を和らげたものであった。

しかし3か月ほどの旅も終わりに近づいたある日、何気なくチューブの表面にかいてある商品名「ODOMOS」の下の「MOSQUITO REPELLENT CREAM」という文中の、私の知らない「REPELLENT」という単語を辞書で調べてみたら、それが「虫などを寄せ付けない」という意味であることがわかり、そこで初めてこの薬が虫除けであったと知ったのであった。

う~ん・・・病は気からというが、私のかゆみは確かにこの薬が効いたのだがなあ・・・

ということで、この薬は虫除けなのである。
つまりインドでも虫除けが手に入るということなので、うっかり日本から虫除けを持って行くのを忘れても安心安心ということなのである。

でも、かゆみ止めは持って行った方がいいかもしれない。
まあこの薬もかゆみに効くことは効くと思うが・・・

インドのおもちゃ