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丈夫が一番:インドのサイクルリキシャ

         
  • 公開日:2012年5月24日
  • 最終更新日:2022年7月22日

子どもの頃「自転車の二人乗りはいけません!」と学校などでよく言われた。 その理由としては「ふらついて危ない」というのに加え、「自転車の強度は二人乗り用にできていない」というのがあった。確かにサーカスの熊が自転車に乗ったら車輪がゆがんでしまったという光景をテレビで見たことがある。なるほどなるほど。

で、インドのサイクルリキシャである。
これはインド庶民の足として日夜(まあ夜中はたいてい寝てるけど)活躍している。日本人的感覚ではサイクルリキシャの後部座席は2人乗りである。しかしインド人は3人は乗る。それが子どもであれば4人は乗る。そしてさらにその向かい側(サドルのすぐ後ろの赤い所)にも3人座る。

サイクルリキシャは荷物も載せる。このタイプのものは座席の下に荷物が入る。
しかしそんな乗客の手荷物だけでなく、貨物運搬車としても使われる。
幌のない(もしくはたためる)タイプのサイクルリキシャなら、ベッドやタンスといった大型家具まで運んでしまう。

さて、そんな大量輸送に耐えるには、やはりそれなりの構造設計が必要だ。
もう一度上の写真を見て頂きたい。各所に通常の自転車にはない補強がしてあるのがおわかりだろうか。
たとえば前輪を支えるフロントフォークは、前方へ湾曲しながら突き出た追加のフォークで補強され、サドルとハンドル部を繋ぐフレームは3本もある。(通常は2本、デザインによっては1本) 後ろに付けられた座席部分は、当然大人4人は軽く乗せられる強度があるはずである。

とまあつい時代遅れの乗り物だと軽く見られてしまうサイクルリキシャだが、その構造は長年の経験の積み上げによって出来上がった、いわば進化の果て、技術の結集、ららら科学の子、なのである。

えっ?
そんなことどうでもいいから乗るのか乗らないのかって?

サイクルリキシャのおやじが怖い目で見てるので、今日はこの辺で・・・

真鍮製のアンティーク弁当箱