browser icon
You are using an insecure version of your web browser. Please update your browser!
Using an outdated browser makes your computer unsafe. For a safer, faster, more enjoyable user experience, please update your browser today or try a newer browser.

職場で受け取るのが一番なのだ:インドのお弁当

         
  • 公開日:2012年1月30日
  • 最終更新日:2022年7月20日

マウント・アブーで乗った観光バス、しばらく走るとなんにもなさそうな普通の場所でスピードを緩めた。なんだろうと思ったら、運転手が窓から手を伸ばして沿道に立つ男から何やら受け取った・・・ほおほお、あれはお弁当だな。ムンバイではオフィスまで愛妻弁当を届ける仕事があるが、ここでは(というかこのバスの運転手は)沿道で待ち構えている家族もしくは業者あるいは会社の仲間からお弁当を受け取るシステムになっているようだ。
しかしマウント・アブーの観光バスはそれほど遠くまで行くわけではなく、お昼は市内に戻って各自勝手に取ることになっているのである。だったら運転手もその時バスのオフィスでお弁当を受け取って食べればいいものを・・・と思うのだが、きっと自宅がバスルートの近くにあるか、あるいはわざわざ自宅近くにバスを回して受け取っているのであろう。

私もかつてサラリーマンをしていた頃、社員食堂の300円の定食すら食べられない経済状況に陥ったことがあり、何ヶ月かお弁当持参で通勤したものである。しかも私のお弁当箱もこの運転手のものと同じインド製の筒型三段式弁当箱であったため、カバンに収めるのも大変で、また満員電車で乗り合わせた人もさぞかし迷惑だったことであろうと思う。

なのでお弁当を直接職場に届けてもらえるということは、なるほど楽であろうなと、私には容易に想像ができるのである。