インド:最果ての町ジャイサルメールの旅・その51

城の一番奥は城主の部屋でした。

インド・バルメールの旅部屋の前にはインド人の大好きなブランコ式の椅子やテーブルセットが置かれていましたが、部屋の中はお世辞にも豪華とは言えないもので、見晴らしこそいいものの、質素な生活ぶりが窺えるこぢんまりとしたものでした。
私はそんな部屋に、しかも主の留守に入り込んでじろじろ見てしまうことが、なんだかとても悪いことのように思えてしまい、すぐに外に出て来てしまいました。

部屋の外に出ると、この城を守っている人(今は従業員って言うのでしょうか、少なくとも家来じゃないでしょうしねえ)が私たちにコーヒーを出してくれました。見学料などなにも払っていないので誠に持って恐縮なのではありますが、ご厚意に甘えて見晴らしのいいテラスで戴くことにしました。

インド・バルメールの旅とにかくガイドはなんとかバルメールの観光産業を活性化させようと躍起になっていて、おそらくそのために私たちにもこうしてできる限りのサービスをしてくれているのだと思うのですが、いかんせんその目玉になりそうなこの城がこんな状態では、その道はなかなか険しいことでしょう。
私もかつて地域起こしの一環で、地元の道祖神を調べたり地域の古老から昔話を聞いたりして、それらを合わせることでなんとか魅力のある散策コースを作ろうとしたことがありますが、その時に地味なものばかりではなかなかそれは難しいのだということを実感しました。
しかしその一方で、地域の特性をうまく生かしたり、新たなものを創り出すことで成功を収めた町があるのも事実です。

はたしてこのバルメールという街は、今後ガイドの思い描くような観光の街として発展するのだろうかと、コーヒーをすすりながら自分なりにあれこれ考えてみたのでありました。

*情報はすべて2010年3月時点のものです。

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木彫りのガネーシャ