パテルは見事に心を入れ替えたのだった:コンダガオン

われわれ4人を乗せた車は、高速道路でもない80kmの道のりをなんと1時間10分で走り抜け、コンダガオンという町に到着しました。

車は幹線道路から右に折れ、細い路地を少し進んだところで止まりました。

インド・ジャグダルプル観光そこは水色に塗られた塀に囲まれた家の前でしたが、その塀の上にはこの地方の伝統工芸品のひとつであるテラコッタ(素焼き)の像がずらっと並べられ、入り口ではこれまたテラコッタ製の先住民族の像がお出迎えしているなど、これはもうどこからどう見ても「お土産屋じゃん!」といった雰囲気ぷんぷんの所なのです。
なにしろ昨日の今日ですから、私はまだ全面的にパテルを信用しておらず、心の中で「パテルのやろう、お土産屋でごまかそうとしてやがるな」と思ったのは正直なところなのです。

インド・ジャグダルプル観光ところが中に入って話を聞くと、確かにここは私の一番見たかったドクラ(ベルメタル)の真鍮細工の工房であり、その主であるバゲル氏は何度も国から表彰されたこの道の第一人者であり、実演の為に海外へも何度も行っているという実力者だったのであります。

すごいじゃなか!パテル!

この事で私のパテルに対する見方はすっかり変わりました。

その後もパテルのガイドぶりはなかなか大したものでした。

インド・ジャグダルプル観光ドクラの新しい取り組みであるワークショップに案内してくれたり、偶然通りがかった道端の工房に話を付け急きょ見せてくれたりと大活躍だったのです。

これじゃあ私のパテルに対する見方が変わったと言うより、パテル自信が変わったと言った方が正しいかもしれません。

インド・ジャグダルプル観光とまあ、この日は前日とは打って変わって誠に充実した内容となり、私は満足パテルはちょっと自慢気という、終始和やかな雰囲気に包まれ、同行のMくんとドライバー氏もあまり気をもまずに済んだことでしょう。よかった、よかった。

そんな一日の見学を終え、パテルはいかにも自信あり気に「どうでしたか?」と聞くので、私は「誠にグッドであった」と答えたのですが、これは見学中にも折に触れ何度も尋ねられた質問なので、もういい加減にしろよな!パテル! なのです。

すっかり気をよくしたパテルは、「他にも何か見たいものがあったら言って下さい」と言うので、それじゃあハスの池の前で車を止めてくれと頼みました。私は今朝コンダガオンに行く道沿いに大きなハスの池を見つけていて、できればそれを間近で見てみたいものだと思っていたのです。

インド・ジャグダルプル観光パテルの指示で車はハスの池のそばで止まりました。しかしそこはハスのあまり生い茂っていない位置で、あまりいい場所ではありませんでした。
その時私はちょっと不満気な顔をしたのでしょうか。すかさずドライバー氏が車から降りようとする私を制止して、再び車を動かしてハスの花が良く見える位置まで移動してくれたのです。
まったくこのドライバー氏の観察力と機転には感心させられます。
それに引き替えパテルは・・・

まあこういう能力も今後の努力で少しは良くなるでしょう。

だから、がんばれよ!パテル!

それから、

今日は本当にありがとう!パテル!

前のページへ行く目次へ行く次のページへ行く

ブロックプリントの版木