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インド:露店の彫物師はペン習字から始めなさい・リシュケシの入墨屋

         
  • 公開日:2007年1月15日
  • 最終更新日:2022年6月25日

先日久しぶりに「スタンド・バイ・ミー」という映画を見ました。
有名な映画ですので内容は省きますが、その映画の中で、不良のあんちゃんたちが仲間の腕に入墨をしているシーンが出てきます。それは仲間の結束を高めるためか、度胸試しの意味合いなのか、それとも単なるファッションなのかはよく分かりませんが、とにかく二の腕にインクで文字を書き(そこでは「Snake」と書いていました)、その箇所をカミソリで傷つけインクを皮膚に入れ込んで行くのです。そして相手が痛みに耐えかねて腕を動かすと、「おい!ヘビが曲がっちまうじゃねえか!」ととがめるのです。なにしろ一度墨を入れると、消すことは非常に困難なわけですから、そこは慎重にやらなければならないわけですね。

リシュケシのヒンドゥー寺院の境内に、なにやら人だかりができていました。

インドのタトゥーなんだろう?と思い、人をかき分け覗いてみますと、そこでは青年が腕を出し、おやじがペンのようなもので字を書いていました。
ペンの尻(先っぽじゃない方です)には、こぶし大ほどもある装置が付いています。よく見るとその装置にはモーターが搭載されているようです。

はっはぁ~ん・・・入墨をしているのかあ・・・

どうやらそのペンは簡単な機械仕掛けの入墨専用ペンのようで、おそらくペン先が回転して皮膚に傷をつけるという仕組みなのでしょう。おやじはそいつを使って青空入墨屋を開業しているというわけです。

入墨の内容はその人の名前のようでした。
まあ希望に応じて好きな文字を入れることができるのでしょうが、私の経験から安易にその時付き合っている彼女の名前なんかは彫らない方がいいでしょうね。いえ、特に深い理由はないですけどね、ただなんとなくね、将来的に見てどうなのかなあとね、まあそう思っただけですけどね、ええ。

で、自分の名前とは言え、一生残る入墨をするなら、字をね、もっとちゃんとね、書いてもらった方がいいんじゃないかなあと思うわけですよ。
だってこれ(写真下部枠内参照)ですよ。あなただったらこんなん入れられて平気ですか?

おやじは入墨の技術の前に、まず基本となるペン習字から修行し直すべきだと思う次第なのであります。

イエス!ユーキャン!

インドの伝統工芸細密画