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インド:1パイサを笑うものは・インドの極小額コイン

         
  • 公開日:2007年1月14日
  • 最終更新日:2022年6月25日

先日はインドの最高額紙幣をご紹介致しましたので、今回は小額のコインをご紹介致します。

インドの通貨単位「ルピー」は、日本でも割と知られているのではないかと思いますが、その補助単位として「パイサ」というものがあります。1ルピーは100パイセ(パイサの複数形)です。まあパイサは日本で言えば「銭(せん)」にあたるものなわけです。

インドのパイサ硬貨で、そのパイサのコインがこの写真のものなのですが、左側から10パイセ、25パイセ、50パイセとなります。
某有名旅行ガイドブックによりますと、この他に5パイセコインがあると書いてありますが、私はまだその存在を確認したことがありませんので、少なくとも現在一般的に流通しているものは、この3種類なのではないかと思います。ですので、最低単位の1パイサコインというものもないわけです。

では、最小単位の1パイサがなくて困らないかと申しますと、これが困らないのです。
早い話、インドでも通常そんな単位は使っていないのです。
その証拠に、上の写真の左下にある丸囲みのものを見て下さい。
これは25パイセコインを4枚、セロハンテープで留めたものです。つまり1ルピーということですね。決して私が留めたものではありませんよ。どこかの商店で買い物した時に、おつりでもらったのです。

とまあ、こうしてセロハンテープで束ねられてしまうほど、パイサコインはそれ単体では使う機会があまりないわけですよ。
物の価格にパイサの単位を使うのは、私が知りうる限りでは下町のチャイ屋の1杯2ルピー50パイセとか、新興大規模商店の客寄せ用価格299.99ルピーとかです。(この場合も1パイサのおつりというものはなく、もっと大きな額のコインを返して来たりします)

そんなかわいそうな存在になりつつあるパイサではありますが、「塵も積もれば山となる」「すべての道は一歩から」「小さなことからコツコツと」です。そしてまさしく「一円を笑うものは一円に泣く」なのです。

ほんのわずかな額である1パイサが足りないがために、泣かなければならないことだってあ・・・・る・・・かあ?

だいたい1パイサという単位の通貨がないわけだから、1パイサだけ足りないと言うこともありえないわけだな・・・・

でも、やはり1パイサだってバカにしてはいけないのです。 最高額紙幣1000ルピー札だって、ちいさなパイサの集合体なのです。

とにかく、日本の銭(せん)と同じ立場ということで、縁(円)の下の力持ちというわけなのです。おそまつ!

インドの南京錠