これが横丁総出の作品なのだ:ヴィシャカパトナムのオートリキシャ

偶然にもビシャカパトナムで迷い込んだオートリキシャ横丁(前回の記事参照)。
そこにはすでにその生涯を終えたと思われるオートリキシャの再生から、現役で活躍するオートリキシャのドレスアップ商品まで、オートリキシャに関するありとあらゆるものがありました。

インドのオートリキシャということで、この街にはそんな横丁でドレスアップしたデコレーション・オートリキシャ、略してデコシャ・・・じゃあ略し過ぎなので、デコリキシャがたくさん走っているのであります。

はい、これがその典型的なものです。
どうですこの雄姿。

まずフロンドガラスの上下には、緑と黄色のメタリックテープ(通称キラ)が帯状に貼られています。
またその下のボディーには、シルディ・サイババとおそらくタミル映画のヒーローと思われる男のステッカーが貼られています。

また屋根にはピカピカのアンテナが誇らしく屹立しています。

インドのオートリキシャ次に後ろに回って見ますと、幌の上部に大きく「Hussan(ハッサン)」と書かれいますが、これはこのオートリキシャのオーナー・ドライバーの名前です。

そしてその名が表すように、幌の中央にはイスラム教を表す月と星のマークに、ムスリムにとって特別な数字である「786」がアレンジされたステッカーが貼られています。
通常この位置には窓があるのですが、それをつぶしてまで装飾に使うとは、あくまでも「おしゃれ」路線まっしぐらってことなのでしょう。
もっとも窓があっても、そこに貼られる透明ビニールはすぐに黄色く劣化してしまい、視界も悪けりゃ見栄えも悪いという状況になってしまいますので、初めから無けりゃ無いでいいのかもしれません。

インドのオートリキシャさて、今度は内部を見てみましょう。

シートはすべて(後部座席も含め)ベージュの霜降りビニールレザーで統一されています。

ハンドルのグリップは透明感あふれるグリーンのゴムが巻かれ、ハンドルの前にはステンレス製(またはクロームメッキ)のバーが取り付けられています。
これなら股の間に座らせた子どもも、つかまるところがあって安心です。

しかし見た限りでは屋根に取り付けられたアンテナに接続されていると思われる機器(ラジオや無線機など)が見当たりません。
まあそこはまたお金が溜まったらということでしょうか。

インドのオートリキシャでもって再び前に回って足回りを見てみますと、タイヤの(向かって)左側にはブレーキワイヤーがカラフルな蛇腹のビニールカバーできれいに隠されています。

またホイールの中央には三枚羽の物体が取り付けられていますが、これは回ると光を反射してきれいだなあという程度のものかと思います。
でももしかしたら007のボンドカーに付いているもののように、接近して来る車のタイヤに当ててパンクさせる武器なのかもしれません。

インドのオートリキシャそしてこの方がこのオートリキシャのオーナーであるハッサン氏です!

パチパチパチパチ!

この度は大切な愛車を快く撮影させて頂きありがとうございました。

私ももっと時間があれば、このマシンに乗ってビシャカパトナムのあちこちを案内して頂きたいところなのですが、なにぶん明日の出発が早いものでこれにて失礼させて頂きます。

ハッサンさん、早くラジオか無線機、付くといいですね。

ご商売が益々繁盛されることをお祈り申し上げております。

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