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本日のお宿:ヴィシャカパトナム

         
  • 公開日:2011年2月25日
  • 最終更新日:2022年6月3日

ボルボのバスがヴィシャカパトナムに到着したのは、すでに日も高く上がった9時20分でした。旅行社のぼったくりおっさんの言っていた「5時の到着」とはとんでもなくかけ離れた時間です。

ということで、結局チェンナイからヴィシャカパトナムまでは、途中の休憩時間とトイレから戻って来ない人を待っていた時間を含めて約15時間の道のりだったわけです。遠っ!

バスが到着したのはバスターミナルでも鉄道駅でもないただの道端でした。
ヴィシャカパトナムなんて所は来るのも初めてですが、観光地ではないのでガイドブックにもなにも情報が載っておらず、そんな右も左もわからない状態でしかも街のどのあたりかもわからない道端で降ろされてしまったら、これはもうどうすることもできません。しかしここはインド、人の出るところには必ずオートリキシャがいるのです。

ほーら、寄って来ました・・・うふふ。

まずは鉄道駅を目指そうと思うのですが、困ったことに駅までどのくらいの距離があるのか、というより、駅がどこにあるのかということ自体わかりませんので料金の予測がつかず、これでは交渉ができません。
そこで声を掛けて来たオートリキシャのドライバーに「駅までいくらで行く?」と聞いて先に料金を言わせてみたところ、ドライバーは「70ルピー」と言って来ました。ここは観光地ではないので、あまりひどい吹っかけ方はしないだろうと判断して「50ルピーでどうだ?」と交渉し、結局間を採って60ルピー(約120円)で行ってもらうことになりました。駅では次の移動のための切符を手配するという目的もありましたが、とにかくそこまで行けばホテルのひとつやふたつあるだろと思ったわけで、案の定駅前の通りがぶつかる広い道路沿いにはいくつかのホテルがありました。

で、決めたのがこの「Hotel MORYA(モーリヤ・・・と読むのかな?)です。こうして見る限りなかなか立派なホテルのようですが、観光地でないヴィシャカパトナムでは主にビジネス客が相手となるようで、エアコンなしのデラックス・シングルベッドというのが250ルピー(約500円、税別)、ふたつベッドのある部屋でも350ルピー(約700円、税別)からというレベルのホテルです。

私が選んだのはエアコン付のエグゼクティブという(名前が)立派な部屋でした。
料金は750ルピー+5%の税で計787.5ルピー(約1575円)でしたが、窓からホテルの前の通りが見下ろせ、まあまあ悪くない部屋でした。ただ従業員の質はあまり高くなく、またフロントのあんちゃんの態度も実に愛想がなく、さらにデポジットとして前払いした1000ルピーの領収書を発行してくれないのです。
翌日は早朝にチェックアウトする予定でしたので、出掛けにお金のことでもめないようにと思っての要求だったのですが、あんちゃんは「何を心配しているんだ。入金情報はちゃんとこのパソコンに入力したから大丈夫だ」と言うのです。
そりゃまあチェックアウトの時にこのあんちゃんがいれば問題はないのかもしれませんが、いかんせん早朝の出立ですので、おそらくフロントには違う人が座っていると思うわけです。それにもしかしたらパソコンだって早朝には立ち上がっていないかもしれないじゃないですか。そうしたら1000ルピー払ったという証拠がどこにもないわけで、そんな恐ろしいこと私にゃできゃしません。

そんなわけで私はもう一度ちょっと強い口調で「領収書くれよ」と言ってみました。
そしたらあんちゃんもちょっとイラついた感じで、「このパソコンは(お前と同じ)日本のだから大丈夫だ!」と言い放ったのです。

私はそのジョーク(本人はそのつもりじゃなかったかもしれませんが)に笑ってしまい、もうそれ以上要求するのをやめ、もうなるようになればいいやと部屋に引き上げて行ったのでありました。

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真鍮製のアンティーク弁当箱