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インド:ところ変わればリキシャも変わる・インド、ゴアのオートリキシャ

         
  • 公開日:2007年1月8日
  • 最終更新日:2022年6月24日

インド各地で見受けられるユーモラスなフォルム「オートリキシャ」。

そのデザインやスタイルは基本的には同じなのですが、それぞれの車両の使用年数、オーナーの趣味、土地柄などが作用して様々な変形車両が存在します。

この写真のオートリキシャは、ゴア州の鉄道駅カルマリからパナジ(パンジム)まで乗ったものです。かなり新しい車両でピカピカでしたが、ドライバー氏が自慢したい点は、単に新しいということではありませんでした。
では何が自慢なのでしょうか。

実は、彼の自慢は後部客席に付いているドアなのです。

通常オートリキシャにはドアなどありません。ボディーの両側は全開で、走った分だけ風が通り抜けて行きます。
しかしその開放感こそがオートリキシャの醍醐味なのです。
そしてそのちゃちな車体だからこそ、遊園地の乗り物のようで楽しいのです。
さらにドライバー氏と料金のことなどでもめても、その気になれば飛び降りられそうなところが、安心感を与えてくれるのです。

それをこのオートリキシャは・・・ドアなんか付けちまって・・・

だいたいドアが付いてたってエアコンがないので、室内は通常のオートリキシャより暑くなるわけですよ。両側の窓と運転席との間にカーテンなんか垂らしてるから、景色も見づらいのですよ。

きっと今に運転席にもドアを付けちゃうんだよ。
それからエアコンとカーナビなんかも付けちゃってさ、カーコンポのスピーカーは重低音の出るやつ搭載してさ、ボディーはラメ入り、中は絨毯敷いて土禁でしょ。
それから七連のホーンなんかも付けちゃって、ゴッドファーザーのテーマを音外しながら鳴らすんだよな。
で、タイヤは太いのに履き替えて・・・あれ?セットで買ったら1本余ったぞ・・・

え~い! この際四輪に改造だあ!

オートリキシャはいつまでもオートリキシャのままでいて欲しいと、切に願う次第なのであります。

インドの伝統工芸細密画