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インド:椰子の葉陰にも教会の鐘の音は響く・インド、ゴア州、パナジの教会

         
  • 公開日:2006年12月24日
  • 最終更新日:2022年6月24日

ゴア州はインドで一番小さな州です。
しかも「惜しくもビリ!」というのではなく、もうダントツで小さいのです。マラソンでたとえるなら、ビリ前の選手がゴールした時に、まだ10km地点を通過しているといった感じでしょうか。そのくらいちっちゃい州なのです。

しかし小さいからといってばかにしてはいけません。
「山椒は小粒でぴりりと辛い」なんてことを申しまして、三笑亭可楽という名跡もそこからついたくらいなのです。ちなみに私は八代目可楽の演ずる「らくだ」が世界で一番好きな落語です。でもだからといって、そこからブログ名を決めたわけではありません。

えー、また話が横道にそれてしまいましたが、とにかくゴア州というのは1961年の独立までポルトガル領であったため、今もそのキリスト教文化が色濃く残る、インドの中においては特殊なところなのであります。

ゴア州の州都パナジ(パンジム)は、州都とは思えないような静かな街でした。
暑いさなかの昼下がりということもあるのでしょうが、通りには人影もまばらで、しつこい物売りなどもいませんでした。

そんなパナジでひときわ目を引くのがこの写真の教会です。正面のジグザク式階段が特徴的な白亜の建物は、周りの椰子の木と青い空にみごとに調和していました。

私はバンガロール行きのバスの発車時間までを、教会の近くの小さな公園で過ごすことにしました。

日曜日だというのに、その小さな公園には誰もいませんでした。
リュックを枕に芝生の上に寝転がり、どこまでも青く広がる空を眺めていると、どこからともなく子どもたちの歌う賛美歌が聞こえて来ました。
しかしそれは教会から聞こえて来るのではなく、どこか近くの建物の一室から聞こえているようでした。どこかで「日曜音楽教室」でも開かれているのでしょう。

日曜の昼下がり、そんな子どもたちの歌声を聞きながら空を見上げていると、ふと子どもの頃にほんの少しだけ通ったオルガン教室を思い出し、苦笑いしてしまう私だったのであります。

インド先住民族の工芸品ドクラ