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南インドローカルバスの旅再開:クイロンからトリヴァンドラム

         
  • 公開日:2010年10月13日
  • 最終更新日:2022年6月3日

ここはクイロン(コッラム)のバスターミナルです。すぐ向こうは運河(湖の入江かな?)になっていて船着場もあり、つまりここに来れば水陸どちらの交通機関も利用できるというわけなのです。時刻は午前9時45分、私はこれからバスでケララ州の州都トリヴァンドラムを目指します。

ターミナルビルに入って係員らしき人にトリヴァンドラム行きのバス乗り場を尋ねると、すぐ目の前の人垣を指差し「そこだ」と言いました。

あららあ、もうすでにたくさんの人が待っているじゃあありませんか。
それにインド人ったら、毎度のことながら列を作って整然と待つということをしませんので、人がぐしゃっとかたまっているだけで、いったいどこに付けばいいのかわかりません。

しかしこの時ばかりはこのインド人たちの「行き当たりばったり、その場しのぎ」の行動に助けられたのです。

というのは、トリヴァンドラム行きのバスがゆっくり近づいて参りましたところ、みなさん人気タレントの出待ちファンのごとく、我先にとバスに駆け寄って行っちゃったものですから、本来の乗り場に人があまりいなくなったのです。
で、バスはそんなファンを振り切るようにして私の目の前で停まりましたので、私はわりと早くバスに乗り込め、そして窓側の席も確保できたというわけなのであります。ごめんね、先に来て待ってた地元の人たち!

ということで、バスは9時50分にクイロンのバスターミナルを出発致しました。では、ここから先は写真を中心に進めて参ります。

このバスは急行などではないようで、わりとひんぱんにバス停に停まっては乗客を乗せ、また降ろして行きます。

そんな道中にはこんな大きめのバススタンドもあります。バスはいくつもの街を通り抜けて南下して行きます。11時6分、また大きなバススタンドに立ち寄りました。そしてふたたびバスは南を目指して突っ走ります。

11時27分、またまた大きなバススタンドです。ここで乗客がぐっと増えました。

インドのバスの車掌はなかなか強い権限を持っているようで、乗客に座る場所を指示したり、場合によっては座っている人を移動させて調整したりもします。特に男女が混在しないようにという配慮をしているようなのですが、女性の方でも自分から「あんたそこどきなさいよ」みたいな感じでおっさんを移動させて座る、なんて光景も見かけたりするので、一概に「インドは男性優先社会だ」なんてことは言えないように思いました。さて、辺りがだいぶにぎやかになって来ました。もしかしたらもうトリヴァンドラムの街に入ったのかもしれません。

12時16分、ついにバスはトリヴァンドラムのバスターミナルに到着しました。
およそ2時間半の行程でした。

そんなトリヴァンドラムのバスターミナルはちょうど改修工事の真っ最中で、9年前に来た時とはだいぶ印象が違いました。というわけで、工事現場を囲む高い仮設塀の前で撮った我らがバスの写真は、ずいぶんとさっぱりとしたものになってしまったのでありました。

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インドの伝統工芸細密画