インド人は布遣いの天才なのだ

インド人は女性も男性も布の遣い方が実に上手い。

ショールやマフラーはもちろんのこと、何の変哲もない手ぬぐいのような布まで、実にカッコよく巻いてしまう。
私も真似してやってみるのだが、ただのホッカムリにしか見えないのが悔しいのである。

さて、先日のインド行は一月の末で、しかもデリー上空には強い寒気団が襲来していたということもありものすごく寒かった。気温はまあ氷点下までは行かないものの、朝などは3~4℃くらいに下がるので、私はあちらで服を買う羽目になったほどである。

そんな寒いある日のオールドデリーで、こんな牛を見た。

防寒用の布をかぶせてもらった牛

ヒンドゥー教で牛はシヴァ神の乗り物と崇められているので、風邪を引かせちゃいけないのだ。

体に布をかけてもらっているだけでなく、頭にもターバンのように布を巻いてもらっている。
ターバンを巻く牛

さすがにインドの牛である。憎いくらいに布がよく似合っている。

布はずだ袋のようなものだが、さり気なく頭に巻いたところが本当に粋である。

もっともこれは牛のセンスではなく、これを巻いた飼い主のセンスが良いということになるのだろう。

そんな飼い主は荷台の上で休んでいた。

牛車の荷台に乗る飼い主

彼がこの牛の飼い主であり、またスタイリストでもあるのだ。

そしてまた彼自身も布を巧みに遣っていた。

しかし彼はそれだけではなく、自分だけちゃっかり日向で温まっていた。

牛だけ日陰に立たせておいて、ウシろめたくはないのだろうか・・・

インドの南京錠