2016年グジャラート再訪・第36回 / 持ち金チェックと今後の方針

昨夜(2016年11月8日)の突然の高額紙幣廃止宣言から一日が経ち、外務省からのメールやテレビのニュースなどにより少しずつ状況がわかって来た。

インドの旧500ルピー札

一夜にして政府のお墨付きを外されたかわいそうなお札たち。

一応法律上は500ルピー札と1000ルピー札は通貨ではなくなったらしいが、年内は金融機関窓口での新札への交換ができ、さらに銀行口座への入金は可能であるらしい。
また本日金融機関は一斉に臨時休業となり、一般庶民は新札への交換もできず、とりあえず状況観察するしかないようである。

そのためか、はたまたここがインド西端の片田舎だからか、とにかくまだ500ルピー札は通用している。
実際早朝のジュナーガルのホテルでの支払いやバスの運賃、ここドワルカでの食事などで500ルピー札は特に問題なく受け取ってもらえた。
そのためお釣りでもらった100ルピー札や50ルピー札の「法定通貨」が増えた。お金を使うとお金が増えるなどというのは初めての経験である。

というわけで、9日夜の時点での手持ち金額は以下の通りとなった。

100ルピー札が18枚
50ルピー札が5枚
20ルピー札が3枚
10ルピー札が8枚

合計金額2,190ルピー(約3,500円)である。

やった! 朝より1,000円以上増えてるぞ!

とは言え、こんな金額じゃまだまだ心もとない。

今回のグジャラートの旅は、アーマダバードを起点とし目的地をカッチ地方のブジとする約2週間の行程である。

そのため帰路となるブジ―アーマダバード間の普通列車のチケットと、アーマダバード-デリー間の特急のチケットは事前に確保してある。
なのでそこまでなんとかたどり着ければ、デリーまでは帰りつけるということになるのである。
ただしブジの列車は11月16日発、アーマダバードの列車は11月17日発とまだ一週間ほど先であり、それまで食いつなげるかが問題なのだ。

はたしてこの先通貨問題にからむ状況はどうなるであろうか。
まあ金融機関が動き出しても、その窓口が大混雑することは確実であるので、そこで旧札を交換しようなどという選択肢はすでに考えていない。
とりあえずは500ルピー札を使えるだけ使うことだが、一般の人たちがいつこの問題の重大さに気付くかである。少なくともこの界隈の今日の時点では、みんなまだそれほど深刻に考えていないような雰囲気がある。たぶん新札に交換すれば済むことだくらいにとらえているのではないかと見受けられる。
でも相手はインド政府なのである。そうスムーズにはいかないであろう。なのでみんな誰かが慌て出すのを見て自分も慌て出し、それが連鎖反応を引き起こして大混乱となることは間違いないであろう。
そしてそれは金融機関が動き出した時であり、特に大都市から先に大混乱に発展するであろうと私は予想した。

なので一番いいのは早いとこド田舎のブジに行ってしまい、定宿のゲストハウスでのんびり過ごすことだと結論付けた。
予定ではラジコット(ラージコート)に寄って、ガンディーゆかりの地を訪れたかったのだが、ラジコットはそこそこの都会らしいので避けた方が無難であろう。下手をしたら暴動に発展する事態だって想定できるのである。

まずは明朝このホテルの支払いが500ルピー札でできるかであるが、それが今後の行動を決めるひとつの判断材料になるであろう。

テレビではアメリカ大統領選のニュースを伝えている。どうやらまさかの結果になったらしい。
まったく世の中一寸先は闇であり、だれにも予想できないのだなあ。

とにかくまあ明日は明日の風が吹く。成り行きに任せそれ次第でどうすればいいかを決めればいいやと思ったら、少し気楽になった。

*情報はすべて2016年11月時点のものです。

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木彫りのガネーシャ