ずしりと重いのは担う責任ゆえか:インドの南京錠

私は子供のころから南京錠が好きでした。
お祭りの夜店で買ったブリキ製のちゃちで小さなものが、初めて手に入れた南京錠だったと記憶しています。

でもやはり南京錠は頑丈なものに限ります。
なにしろ夜店で買ったものは、すぐにボディが前後に割れて(というか外れて)しまい、まったく財産を守る用をなさなかったのです。もっともその頃の私は、守るほどの財産もありませんでしたが。

頑丈な南京錠は、あのずしりとした重さもまた魅力です。
金属という堅牢な物質の塊であり、しかもそれがちゃんと機能を備えているというのがたまりません。

日本では以前ほど南京錠を見かけなくなりましたが、インドではまだまだあちこちで大切な財産を守るために日々活躍しています。
なので南京錠の専門店なんていうものもあり、いろいろな種類の南京錠が売られています。

インドの南京錠屋

こんなに必要なのだろうかと疑問に思うくらい、いろいろな種類の南京錠が並べられている。


インドの南京錠

これはインドの形がデザインされた南京錠。


インドの南京錠

こちらはタージマハルの描かれた南京錠。

インドの南京錠には年号の刻印されたものがあります。
錠前屋のおやじに聞いたところでは、もしその年号までに南京錠が破られてしまったら、全責任を錠前屋(製造者)が取るということでした。つまり保証というわけです。

昨年、そんな年号が刻印された古い南京錠を仕入れて来ました。

インドの古い南京錠

ボディに刻み込まれたキズは、長年警護の任にあったことへの勲章なのだ。

先に述べましたように、刻まれた年号は保証期限を表すようですが、もしかしたら製造年そのものを刻んだものかもしれません。それは造った人に確かめなければわかりませんが、少なくともその年号以前に造られた南京錠に間違いありません。

1990年のインド製南京錠

1990年なんてついこの間くらいに思っていたが、もう四半世紀以上も前なんだなあ。


そこで仕入先で見せられた南京錠の山から、1990年までのもの(四半世紀以上は経っているもの)だけを選び出しました。
南京錠はどれもずいぶん汚い状態でしたから、年号を確かめるのに刻印場所を指でゴシゴシこすり、きれいにしてからでないと判別できず、全部見終えるまでに指紋がなくなってしまうのではないかと思ったほどでした。

とまあ、そんな風にして掘り出してきた古い南京錠です。
もしあなたの記念すべき年号のものがありましたら、おひとつお手元にいかがでしょうか。
新品の南京錠も扱っていますので、ぜひご覧ください。

インドの南京錠