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本日のお宿:パナジ

         
  • 公開日:2010年8月27日
  • 最終更新日:2022年6月3日

パナジでのホテル探しは、一日で一番暑い午後2時の炎天下となりました。

昼食はまだ食べておらず、さらに一軒目に飛び込んだホテルの、ヒジョーにやる気のない従業員の態度にすっかり脱力させられてしまい、その後は足取りも重くトボトボと街を徘徊するといった感じになってしまいました。

こうも元気がなくなると、もう安そうな宿を探したり、そこで繰り広げられる料金交渉などが面倒になってしまい、つい表通りにどでんと建つ大きなホテルに目が行ってしまいます。で、このホテルなのですが、見るからに高そうではありましたが、道から一段上がった場所にいたドアマンを見上げて、「高いか?」と聞いてみました。
するとドアマンは「入ってみろ」と言うわけですよ。そりゃまあ「高い」かどうかはその人の感覚によって違うわけで、ドアマンには判断できないでしょう。まったくの愚問でした。

そこで私はとにかく中に入ってみることにしたのです。

フロントで聞いた料金は、思った通り私の予算より高いものでした。
つまり私の目に狂いはなかったということになるわけですが、できることなら狂っていて予想外に安かった!となって欲しかったものです。

見せてもらったこの部屋はエアコン付のツインルーム(朝食付)で、一泊1500ルピー+5%の税金で計1575ルピー(約3150円)とのことです。ホテルの名前「パーク・プラザ(Hotel Park Plaza)」が示す通り、窓の外は緑の多い公園になっていて、なかなか気持ちのいい景色が広がっています。

大きい窓がある上にエアコンの効きもよく、部屋も広めで値段なりの価値はありそうでしたので、予算のオーバー分はそのうちどこかで調整することにして、パナジの宿はここに決めました。

旅装を解き、あらためてベランダに出てみました。

少し身を乗り出すようにして右手を見ますと、ほんの少しではありますがマンドヴィー川も見えます。
そして眼下にはインドとは思えない静かにして穏やかな街並みが広がっており、ここでの快適な滞在を約束してくれているようでした。

しかしその静寂はポルトガルの置き土産である午後の休憩時間だったからであり、この後昼食を求めてホテルを出た私が、再び街中をトボトボと徘徊することになるとは、この時の私は思ってもいなかったのでありました。

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