実用第一で考えたらやっぱこれですかね:マウント・アブーのタクシー

マウント・アブーにはインドでおなじみの三輪タクシー、通称オートリキシャが走っていません。
それどころか同じくおなじみの黒と黄色に塗り分けられたタクシーもありません。

ではマウント・アブーにはそうした車が存在しないのか?といえばそうではなく、代わりにこのような車がタクシー(というより乗合自動車と言った方がいいかも)として活躍しているのです。

インド・マウントアブーのタクシーさすが標高1200mの山の中の街ゆえ、タクシーも丈夫で長持ちな四輪駆動車を採用しているというわけですが、インドのみなさんはこれを「ジープ」と呼びます。

でもあの誰でも知ってる軍用自動車の「ジープ(Jeep)」は登録商標のはず・・・「宅急便」とか「サランラップ」とか「ホッチキス」と同じように、本当は元祖以外のものに使ってはいけないはずですし、NHKの放送でもなるべく言ってはいけない言葉だと思うのです。

それではこのタクシーに使われている車はとよーく見てみますと、インドの自動車メーカー「マヒンドラ&マヒンドラ社(Mahindra & Mahindra Limited )のものじゃああーりませんか。

インド・マウントアブーのタクシーほーら!い~けないんだぁ~いけないんだぁ~

と、ここまで書いてちょっと気になったので調べてみましたら、おやおや?なんとまあちゃんと正式に本家(今はクライスラー社が商標権を持っているようです)とライセンス契約を結んで生産している車だということなのでした。

疑って申し訳なかった、ジープくん。

さて、そんなジープのタクシーなのですが、注目すべきところはナンバープレートにある「ALL INDIA PERMIT」という文字です。

インド・マウントアブーのタクシーこれは営業範囲を「全インド」とする許可証になるのですが、通常のタクシーにはこうした表記はなく、たいていが同一州内でのみ営業が許されているだけなのです。

ではなぜここのタクシーが「全インド」対応になっているのかということを考えてみますと、これはおそらくここマウント・アブーに来るお客さんに、隣の州のアーマダバードからの人が多いからという理由なのではないかと思うのです。
つまり、もしアーマダバードからのお客さんが乗って来て、「おう、おれの家まで行ってくんな」なんてことを突然言い出したとしても、あわてずさわがずすぐに対応できるようにしてあるのではないかと思うわけです。備えあればうれしいなということなのです。

とまあ、タクシーも所変われば、というお話しでしたが、実はマウント・アブーにはもっと変わった乗り物が人員輸送を担っているのです。

ではその乗り物とは!

あっ、それは次回ということで・・・はい。

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インドの南京錠