browser icon
You are using an insecure version of your web browser. Please update your browser!
Using an outdated browser makes your computer unsafe. For a safer, faster, more enjoyable user experience, please update your browser today or try a newer browser.

2001年6月24日(日)チェンナイ・2001年インドの旅第67回

         
  • 公開日:2010年1月15日
  • 最終更新日:2022年6月24日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。

6/24(日) チェンナイ 晴 気温35℃

7時半、起きる。目の奥と頭が痛い。

帰国便が決まった事で、日程を正確に組み直す必要が出て来た。
そこでブバネシュワルを省いて日程変更し、列車を手配した。
7/1 チェンナイ → ハイダラバード
7/6 ハイダラバード → カルカッタ

外国人専用オフィスで無事切符手配完了。
しかしお釣りのRs.20をなかなか渡さず、シラを切り通す係りのオバさん。
こちらもいつまでも黙って座っていると、ようやく出した。

駅前でワイン(180ml)をRs.50で買う。

電車でエグモアまで一駅乗る。Rs.3
駅前の食堂で揚げ豆腐のよなものを食べる。Rs.6

歩いてホテル近くのネットカフェへ。Rs.60

【以下の解説は2010年1月15日のものです】

今回の旅ではおおよその帰国日は決めておいたものの、それはあくまでも「目安」でしかなかったのですが、すでに旅程の半分を経過したことと、チケットの有効期間が90日間というものだったため、ここでしっかりと帰国便を決めてしまうことにしました。

帰国便の変更はエア・インディアの事務所でスムーズに済ませることができました。
あとは今後の日程をきちんと出し直し、ゴールとなるデリーへその日までに行き着くようにしなければなりません。
そこであらかじめ作っておいた旅程表を眺めましたところ、そこに記入してあるすべての街に寄るのは少々きついという結論に達し、甚だ残念ではありますが今回はブバネシュワルには寄らず、チェンナイからハイダラバードに行った後、いっきにカルカッタ(コルカタ)まで行ってしまうことにしました。

ということで、私たちは列車のチケットを取るべく、チェンナイ・セントラル駅にある外国人専用オフィスへとやって参りました。

ここは本当に普通の「オフィス」のようなところで、切符売り場のカウンターみたいなものはなく、担当官の席で面と向かって切符の手配をしてもらうことになりました。
インド・列車のチケット担当官は小太りのおばさんでしたが、なかなか愛想も手際も良く、すぐさま机の上の端末から予約を取り、かたわらのプリンターで専用用紙にスタタタタッと印字をしてくれました。料金は二人分で5,580ルピーでした。
私は5,600ルピーを手渡すと、おばさん担当官はそれを確認して机の引き出しにしまいました。そして私に切符を差し出しながら、そこに記入してある内容をとても丁寧に説明し始めました。これはいつ何時にどこから出る列車で、この番号があなたの乗るクラスと座席を表していて等々、どれもわかり切っていることばかりでしたが、せっかくの親切なので素直に聞いておりました。

ようやくおばさん担当官の丁寧過ぎる長い説明が終わり、晴れて切符は私の掌中に渡り、これですべて一件落着! と思ったらさにあらず、まだお釣りの20ルピーをもらっていません。
おばさん担当官は指を組み合わせた手を机の上に置き、顔は微笑みながらも「さっ、早く帰りなさい」みたいな雰囲気を濃厚に漂わせてこちらを見ています。
この時私は、「あー、どうしようかなあ。このまま20ルピーあげちゃえば、きっとこのおばさん今日は一日ハッピーでいられるんだろうなあ。そうしたら帰宅後旦那さんや子どもにも優しく接してあげられ、つまりはおばさんの家族全員がハッピーでいられるんだろうなあ・・・あー、よわったなあ~」などと余計なことまで考えてしまい、お釣りの請求をちょっとためらってしまったのでした。しかしその直後、「いや、いかんいかん。仮にもこのおばさんはインド国鉄の職員、つまりは公務員であり、またその給料はそんじょそこらの労働者より恵まれているに違いないのだ。それになにより、こんな姑息な手で旅行者から小銭をかすめ取るなんてことは、断じて許してはいけないのだ!」と思い直し、かといってそれを切り出せもせず、ただ黙って机の前に座り続けておりました。こうなりゃ持久戦なのだ。

そんな状態がしばらく続くと、さすがのおばさん担当官も若干失望の色を漂わせつつ、「あっ、忘れてたわ」と言いながら引き出しから20ルピー出し私に渡してくれたのであります。

やった! この百戦錬磨の女傑から20ルピーもらったぞ!

って、もともと私のお金なんですけどね。

つづく

次のページへ行く

目次へ行く前のページへ行く

インド先住民族の工芸品ドクラ