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インド :歴史の荒波にも本当の荒波にも耐えて・ムンバイのインド門

         
  • 公開日:2006年11月26日
  • 最終更新日:2022年6月24日

これはムンバイ(ボンベイ)に建つ「インド門(Gateway of India)」です。嵐の中のインド門インド門は1911年、時の英国王にしてインド皇帝であるジョージ5世のインド訪問を記念して建てられました。
いわば「盟主国イギリス専用の玄関」みたいなものです。

まあ、実際にこの門をジョージ5世が通り抜けたかどうかは別として、インドがイギリスに対して「ようこそいらっしゃいませ!」と歓迎しているかのごとき存在は、かつての植民地時代を象徴する建造物の代表と言えるでしょう。

やがてインドも独立を果たし、インド門はその役割を終えました。
でもせっかく巨費を投じてこんなに立派な玄関を造ったのですから、使わないのはもったいないです。
なのでイギリスの人がインドに来るときには飛行機ではなく船にして、ここから入国してもらうというのがいいんじゃないかと思います。

この写真を撮影した時は、おりしも大型のサイクロンが接近しており、ここから発着するエレファンタ島行きの船も欠航となっていました。
しかしインド人たちは、防波堤に打ち寄せ吹き上がる波を恐れることもなく、いえそれどころか、嬉しそうにそれを眺め、さらには全身びしょ濡れになって波と戯れていました。

おそらく、幾多の歴史の荒波にもまれてきたインド人にとっては、こんな荒波などものの数ではないのでしょう。

またひとつ、インドのふところの深さを見せ付けられた思いでありました。

木彫りのガネーシャ