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2001年6月11日(月)バンガロール・2001年インドの旅第46回

         
  • 公開日:2009年12月8日
  • 最終更新日:2022年6月24日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。

6/11(月) バンガロール 曇 気温24℃

7:45 起床
10:00 に Hotel 出る。
ネットカフェで1時間45分、Rs.50

いつもの食堂 SAVERA へ行く。
ガーリックチキンを食べたかったが、今日はやめておいた。
マトンマサラ Rs.25
プレーンライス Rs.10
サムズアップ Rs.10

スーパーでパンと水だけ買う。

さっき裏道でトウモロコシ屋を見かけたので行ってみたが、いなかった。
表通りに出たら、中学校の昼休みか大勢の生徒が道端におり、そこを通りかかる時に、誰かが投げたもの(たぶんトウモロコシの芯)が首に当たり痛かった。
誰もあやまらないので睨んで通り過ぎた。
すると前方にさっきのトウモロコシ屋がいた。ここのはやはり蒸し器に載せてあり、実が若そうでおいしそうだった。
2本(Rs.5/1本)買い、ホテルで食べた。

ここのところ睡眠不足だったので、今日の活動は切り上げ、早く寝ることにする。

15時頃、突然雨が降り出した。
すごい降りである。
10分ほどでやんだ。

コイルヒーターがつかなくなった。
コンセントが悪いのか?

雨が上がったので、散歩がてら Mail Check に行く。 Rs.10

〔6/11の支出記録より〕

ネットカフェ Rs.50
昼食 Rs.45
スーパー Rs.13.5
トウモロコシ Rs.10
ネットカフェ Rs.10
ホテル代 Rs.220
_______________

合計 Rs.348.5

【以下の解説は2009年12月8日のものです】

私はトウモロコシが大好きなのですが、まだ季節ではなかったのか、インドに来てからあまりトウモロコシを見かけませんでした。ただ一度、アンジュナビーチで直火で焼くトウモロコシ屋を見かけたのですが、そいつはホントに直火、つまり火を起こした炭の上に直接トウモロコシを置いて焼く(焦げ目をつける)というものだったので、ちょっと手が出せなかったのです。
しかしさすがIT産業華やかなりしここバンガロールでは、トウモロコシ屋の装備もしっかりしていて、移動式屋台にコンロと蒸し器を設置するというハイテク(?)さなのです。とにかく私はそんなトウモロコシ屋を見つける度に、すぐさま2本ほど買い込み、嬉々としてむさぼり食べていたのであります。

そしてこの日も裏道で、そんなトウモロコシ屋の姿を遠くに発見し、用事を済ませたのちに現場に急行したのですが、移動式屋台のトウモロコシ屋はすでに同じ場所にはおらず、ひどくがっかりしたのでした。

そんなわけで若干肩を落とし気味にしながら歩いておりますと、前方に中学生くらいの子どもたちがたくさんいるのが見えました。どうやらちょうど学校の昼休みの時間だったようで、校門の外にはみ出すような感じで大勢の生徒がわいわい騒いでいます。
そのくらいの子どもというのは、何人かかたまるととかく悪乗りしてしまうという性質があり、またその時の私はトウモロコシ屋を見失ったために気持ちが少し落ち込んでいたため、そんな連中との接触を避けたかったのですが、かといってこのタイミングで道の反対側に移動したりすると、「逃げたな、卑怯者めが!」と言われてしまいそうでそれも嫌だったため、普通に静かに歩いてそこを通り過ぎてしまおうと思ったのであります。

しかしそんな消極的な気持ちが油断を生んだのか、生徒たちの傍らを通り過ぎようとしたその瞬間、私の首に痛みが走りました。
思わず首を押えてうつむくと、私の足もとにトウモロコシの芯が転がっているのが見えました。おそらくこれが飛んで来て、私の首に当たったようです。たぶん生徒の誰かが、食べ終わったトウモロコシの芯をふざけて他の生徒に投げつけたところ、その生徒がうまくそれを避けたため、代わりに私の首に当たったのでしょう。

むむむ・・・

その時の私は気持ちが落ち込んでいたこともあり、このことがかなりの屈辱に思えました。
なにしろ首に当たったのはボールとかではないのです。それはいわば食べカスなのです。しかも私が食べそこなった大好物のトウモロコシの残骸なのです。

くっそお・・・子どものくせして昼休みにトウモロコシなぞ喰いおって・・・おまえらは給食の脱脂粉乳でも飲んでおればいいのだ!

私は精一杯の怒りを込めた目で生徒たちを睨んだのですが、投げた犯人が判らない状態では、大勢の生徒の誰に照準を合わせていいのかわからず、その目の威力も次第に分散して霧消してしまいました。

結局犯人は名乗り出ず、黙りこくる生徒の一団といつまでも対峙していても仕方がないので、私は低く小さく「なろぉ~」と言うと、その場を離れたのであります。

再び歩き始め、少し冷静になると、あの生徒がトウモロコシを食べていたということは、この近くにトウモロコシ屋がいるということだと気づき、少し元気になりました。まったく人生何が幸いするかわかりません。

ほ~ら、いましたいました。

見ればこの歩道の先に、また生徒たちの人垣ができており、その中心に屋台のトウモロコシ屋が見えます。私は少し歩調を早めトウモロコシ屋に近づくと、屋台を取り巻いている生徒たちを、先ほどの仇!とばかりに蹴散らすと、決して子どもではできないであろう「2本同時買い」を見せつけ、日本人の底力を誇示したのでありました。

つづく

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