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2001年5月28日(月)ムンバイ・2001年インドの旅第27回

         
  • 公開日:2009年11月9日
  • 最終更新日:2022年6月23日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。

5/28(月) ムンバイ 朝のうち雨 のち晴 気温31℃

夜中2時過ぎ、腹痛でトイレへ。また下痢。
しばらくろくなものを食べていなかったところに、スパイスとマトンの油たっぷりの食事を二食取ったので、当然の成り行きと反省。

外は雨がかなり強く降っている。

朝は7時過ぎにようやく目が覚める。体が重い。

朝食はリンゴ1ヶ

ヴィクトリア・ターミナス駅へ切符を買いに行く。(タクシーRs.40)
コンピュータが動かず買えないとの事で、チャーチゲート駅向かいにあるレザベーション・オフィスへ行くが、ここでも買えず、ヴィクトリア・ターミナス駅へ行けとの事。

タクシーにRs.150と言われ、歩いて行く。
再び行ったヴィクトリア・ターミナス駅ではすんなり切符が買え、ホッとする。(体重66kg)

その後北行し市場へ
タクシーでインド門近くまで戻る。(Rs.30)
AMEXで500ドルだけ替える。
ネットカフェ15分 家にTel.Rs.98
いつもの店で水、パン、ジャム、茶、リムカ Rs.75
ネットカフェで書き込み2時間半 Rs.155

昼、夕食ともにパンとリンゴ。

ゴアの予習をして11頃寝る。

廊下がうるさい。ドアを開けたり閉めたり、バタンバタンと、

〔5/29の支出記録より〕

タクシー代 Rs.40
タクシー代 Rs.30
ネットカフェ、Tel. Rs.98
パン、ジャム、その他 Rs.75
ネットカフェ Rs.155
ホテル代 Rs.1,375
______________________

合計 Rs.1,773

【以下の解説は2009年11月9日のものです】

下痢が納まったと思い食事を取れば、またもや下痢が腹痛を伴って襲って来る・・・もう、いや、こんな生活。

今日は列車の切符を買いに行かなければならないというのに、下痢に加えて外はかなりの雨。体の重さと心の重さ、飛べない翼を抱えた若者は、なすすべもなくベッドに横たわり、ただ天井を見つめる・・・若者じゃないですけど。

それでもなんとか雨が上がったので、今回もタクシーでヴィクトリア・ターミナス駅へと向かいました。先日「出発日の前日じゃなきゃ切符は売らないよ」と言われた窓口へ行くと、今度はなんとコンピューターのトラブルとかで、発券ができないというじゃあありませんか。二度も、しかも二度ともタクシーを使って、わざわざここまで足を運んで来たというのに、そりゃああんまりです。
あー、どうしましょ。これ以上この物価高のムンバイに居たくありませんので、予定通り明日には出発したいものです。かと言って、ホテルの連中がしつこく勧めるバスなんか、今さら使う気にもなりません。他にフェリーで行くという手もあるようですが、いかんせん船に関する情報が少なく、そこから手を付けるより、とにかくどこかで列車の切符を手に入れる方が簡単そうです。

ということで、私は「レザベーション・オフィス」へ行ってみることにしました。

「レザベーション・オフィス」とは、その名の通り列車の予約ができる事務所なのですが、実はそこは西部管区(Western Railway)の運営するオフィスであり、場所もチャーチ・ゲート駅と道を挟んだ向かい側にあるのです。なので西部管区の列車であれば、なんの問題もなく切符が買えると思うのですが、私が乗ろうとしている列車は中部管区(Central Railway)のものなので、はたしてその切符が買えるのかどうかはわからないのです。でも日本ではJR東海の新幹線の切符をJR東日本の窓口で買えたり、それどころか阪急が阪神を買ってしまったりしますので、それくらいは可能かもしれません。

しかし、結果は無残にも「ダメ!」でした。

雨上がりの歩きにくい道を、すっかり衰弱した体で、20分以上もかけて歩いて来たというのに、受付カウンターでは「ここは西部管区の列車しか予約できません」と、実に簡単に言われてしまったのです。仕方なくもう一度ヴィクトリア・ターミナス駅に戻ろうと思うのですが、もうほとんど体力と気力が残っていません。そこで客待ちのタクシーにヴィクトリア・ターミナス駅までの料金を尋ねたところ、なんと「150ルピー」というではありませんか。そりゃああちらからすれば、一応ダメもとでふっかけているだけなのでしょうが、あまりにも人をバカにしたような言い値だったため、一気に頭に血の上った私は交渉する気さえ失せ、その怒りを足を動かすパワーに替え、呼び止めるドライバーを完全に無視してまた元来た道を引き返して行ったのであります。

インド・列車のチケット舞い戻ったヴィクトリア・ターミナス駅では、コンピューターのトラブルはすでに解消しており、希望の列車がいとも簡単に取れました。
こんなことなら「じっとここで待っていればよかったのに」と言う人もいるかもしれませんが、世の中というものは人知の及ばない摩訶不思議なところがありまして、一見なんの関係もなさそうな私の両駅間の徒歩往復が、実は巡り巡ってコンピューターシステムの復旧に寄与したということも考えられなくはない・・・まあ、普通に考えればそんなことはないのでありまして、ただの骨折り損のくたびれ儲けであって、やはり果報は寝て待てということなのであります。

でもまあとにかく希望の列車の切符が手に入ったということで、気持はとても軽やかになり、そのまま北へ1kmほど行ったところにあるクロフォード・マーケットまで歩いて行きました。

クロフォード・マーケットはムンバイ随一の市場ということで、古い大きな建物の中にたくさんの食料品店や雑貨店がごちゃごちゃと入っていて、とても活気があります。
そんなお店を一軒ずつ見て回ろうと建物の中に足を踏み入れたところ、一人のじいさんが私の目の前に立ちふさがり、「ワシはこの市場の公式案内人だ」と言いながら首から下げた鑑札のようなものを見せ、「市場を見て回るならワシが案内する」などと言うのです。しかし私はここに特に何かを買いに来たわけでも探しに来たわけでもなく、はっきり言って物見遊山で入って来ただけですので、わざわざ公式案内人に案内され、「じゃあこのチキンを2kgと、そこのトマトを1kgね」みたいな感じにはならないわけで、おそらくそれではじいさんも当てが外れて困るでしょうし、私も自分の思うように見て回れないので、そのままUターンして出て来てしまいました。なのでクロフォード・マーケットのことはなにもわからず、冒頭の「とっても活気がある」というのも半分うそなのであります。すみません。

クロフォード・マーケットからインド門までタクシーに乗りました。おそらくホテルからヴィクトリア・ターミナス駅までより距離があると思うのですが、料金は30ルピーということで、往きより10ルピー安く済みました。

さて、いよいよムンバイ最後の夜ということで、何か特別なことをするかと言えばさにあらず、ガイドブックで次に行くゴアに関する記述を読むだけです。
実はこの時私は、事前にある程度の訪問地は決めておいたものの、その街に関することをほとんど知らずにおりまして、こうしてその直前に一夜漬けで勉強するということの繰り返しだったのであります。

つづく

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インドの南京錠