browser icon
You are using an insecure version of your web browser. Please update your browser!
Using an outdated browser makes your computer unsafe. For a safer, faster, more enjoyable user experience, please update your browser today or try a newer browser.

2001年5月20日(日)デリーからアーマダバードへ・2001年インドの旅第15回

         
  • 公開日:2009年10月21日
  • 最終更新日:2022年6月23日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。

5/20(日) 6:00起床

外は赤い大地に緑が少し。
遠くに切り立ったとがった山。

お茶とクッキーが配られた。

7:05 Abu Road 到着 10分間の停車
みんなホームに降り、何か買って来る。
ここは Mt.Abu への玄関口で、ホリディになるとにぎわうとの話。アーマダバードからの日帰り旅行のポイントで、ジャイナ教寺院があるらしい。宗教的な地だと家族連れの父親(インテリらしい)が教えてくれた。

8:00 緑が多くなってきた。
変な植物
ラクダも歩いている。

8:20 朝食 ノンベジ用

9:30 マンゴージュース

周りの人の写真を撮る。
送る約束をする。

外に狭い軌道が見える。
聞くと、メーターゲージだという。
3年前まで、アーマダバード、ジャイプール、デリーを結んでいたという。

アーマダバード駅到着 10:30 (30分の遅延)

【以下の解説は2009年10月21日のものです】

昨夜は知らず知らずに寝付いてしまい、夜中にも特に起こされることもなく朝までゆっくり眠ることができました。
インド・ラージダニエクスプレスのベッドティー辺りのなんとなくざわざわとした雰囲気で目が覚めたのは6時頃でした。
窓外には赤い大地が広がり、遠くには切り立った山が見えます。砂漠地帯なのか、植物の緑はほんの少ししか見えません。
そんな景色を寝ぼけマナコでぼぉーと眺めている私の前に、ポットとクッキーの載ったトレイが差し出されました。どうやら目覚めの紅茶のサービスのようです。

ティーバッグの紅茶をカップに入れ、ポットの熱い湯を注ぎ、しばらく待ってから一口すすると、エアコンの効いた車内で一晩を過ごした体には、そいつが実におどろくほどおいしく感じました。まさしく五臓六腑に染み渡るといった感じなのです。
そんな私の満足そうな顔を見てハイソなおじさんは、「これはベッド・ティーと言うんだよ」と、またまた自慢そうに言うのでありました。

7時ちょっと過ぎ、列車は「アブー・ロード」という駅に停車しました。
するとにわかに車内がざわつき始め、かなりの人がホームに降りて行きます。どうやら列車はここでしばらく停車するようです。それだけここは重要な駅なのでしょう。
その辺のところをハイソなおじさんに尋ねると、おじさんは、待ってました!とばかりに説明してくれました。
それによると、ここは避暑地として人気の高いアブー山への玄関口にあたる駅で、アーマダバード辺りからは手頃な距離にあり日帰り旅行も可能なため、休暇になるとたくさんの人が訪れる場所ということです。またジャイナ教の寺院もあり、その点でもとても賑わう場所とのことでした。

アブー・ロード駅には10分間ほど停車し、われらがラージダニ・エクスプレスは再び走り出しました。

8時を過ぎた頃から、辺りの緑が増えてきました。ラクダが歩いているのも散見され、どうやら人の住む地帯に入って来たようです。

やがて朝食が配られました。

インド・ラージダニエクスプレスの朝食朝食は、トースト、グリンピースが添えられたオムレツ、それにコーヒーという至ってシンプルなものでしたが、すでに半日以上も狭い車内でじっとしているだけの身には充分です。
コーヒーは個別パックのネッスルのインスタントコーヒーなのですが、一杯のコーヒーに対して砂糖とミルクが二つずつ付いているところが、いかにも甘いチャイを飲み慣れたインド人仕様だなあと思うところなのであります。

9時半頃、今度は紙パックのマンゴージュースが配られました。本当にサービス満点な列車です。
マンゴージュースはエア・インディアの機内でも配られましたが、今度のはパッケージの絵が違いましたので、別の銘柄(?)のもののようです。

インド・ラージダニエクスプレスで出たジュース私はこのマンゴージュースが甘すぎてあまり好きではないのですが、いろいろな場所で配られたりするのを見ると、インド人は結構こういう甘ったるいジュースが好きなんでしょうねえ。

さて、予定ではアーマダバード駅には午前10時の到着ですので、そろそろ降りる準備をしなければなりません。
とは言っても、別に寝る時にパジャマに着替えたわけでもなく、家財道具一式を展開したわけでもなく、ただ椅子の下の荷物を盗難予防の鎖から解き放てばいいだけのことで、特にたいしてやることもないわけです。
そこでいろいろ親切にしてくれた人たちの写真を撮り、帰国後に写真を送ることを約束してアドレスを交換致しました。
ハイソなおじさんはアーマダバード在住で事業をしているそうで、「アーマダバードで困ったことがあったら連絡しなさい」と、実に心強い言葉を掛けてくれたのであります。

窓外にはだいぶ家が目立ち始めました。そしてこの列車の走る線路に並行して、狭い軌道の線路が敷かれているのが見えました。
ハイソなおじさんに尋ねると、そのレールはメーターゲージ(線路の幅が1mのもの)で、3年ほど前までアーマダバード、ジャイプール、デリーを結んでいたものとの答えが返って来ました。

そんな風に、実に親切な上に知識も豊富な同乗者に恵まれた列車の旅は、予定より30分遅れて到着したアーマダバード駅で終了したのであります。

みなさん、本当にお世話になりました!
写真は必ずお送り致します!

つづく

次のページへ行く

目次へ行く前のページへ行く

真鍮製のアンティーク弁当箱