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インド:文明の功罪・インドの携帯電話

         
  • 公開日:2009年9月10日
  • 最終更新日:2022年7月11日

インドでも携帯電話というものは珍しいものではなくなりました。街を歩けばそりゃあもうそこら中でこんな風に携帯電話でお話ししているおにいちゃん、おねえちゃん、おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、それから、えーとえーと・・・
まあとにかくその普及台数はかなりのものなのであります。(インドは人口が多いので普及率はまだそれほど高くないと思いますが)そんなインドから最近入って来たニュースに「携帯電話でミツバチが減少」というのがありました。
これは携帯電話の発する電磁波によって、ミツバチ(特に蜜を集める働きバチ)のナビゲーション能力が低下し巣に戻れなくなり、それがゆえにコロニー全体が滅んでしまうというオソロシイ内容でした。

いやあ、確かにこの世の中はいろいろな要因がフクザツに絡み合い影響し合い成り立っているのだと思うのですが、まさか携帯電話の電波がこんな風に働きバチに影響していたとは驚きです。まあ日本の働きバチの友人も「まったく携帯電話のお陰で外回りの仕事でも息が抜けなくなっちまった」とぼやいておりましたが、本物のミツバチの場合はエサとなる蜜が届かなくなるわけですから深刻なのです。

またかつてインドの街の至る所にあった「電話屋」(公衆電話のようなものです)も、携帯電話の普及でかなり数を減らしておりますし、日本でも駅での待ち合わせで重要な役目を担っていた伝言版が姿を消しつつあるなど、他にも携帯電話の登場で駆逐されつつあるものが多々あろうかと思うのであります。

とはいえ、一度手にした便利な道具はなかなか捨て去ることができないものでありますので、そこは頭のいい人に、ミツバチに影響を与えない通話システムの構築や、携帯電話に代わる通信手段(たとえば携帯ノロシとか)の発明に期待するばかりなのであります。

真鍮製のアンティーク弁当箱