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インド:はたしてその正式名称とは・三輪タクシー

         
  • 公開日:2009年7月22日
  • 最終更新日:2022年7月11日

これはインド庶民にとって重要な移動手段のひとつである小型三輪タクシー「オートリキシャ」です。このオートリキシャ、英語表記では「auto rickshaw 」となるので、もしかしたらカタカナで表すと「オートリキショウ」となるのかもしれませんが、そもそもの語源が「人力車」の「リキシャ」から来たものと思いますので、私は「オートリキシャ」と表記しております。

それではこいつの正式名称は何か?と思い、オートリキシャの製造大手である「bajaj Auto (バジャジオート)」のHPで調べてみましたら、どうやらそこでは「auto rickshaw」という名前は使っておらず、ただ単に「three-wheelers (三輪車)」と呼んでいるようなのです。

では実際にインド市民は何と呼んでいるかと申しますと、それはもうそのまま「オートリキシャ」と呼んだり、簡単に「オート」と言ったり、はたまたどういう経路で伝わって来たのかは知りませんが、タイの三輪タクシーの呼称である「トゥクトゥク」と言ってみたりと様々なのですが、私が一番驚いてしまった呼び名は「スクーター」というものでした。

その時私はインドの中年太りのおっさんの案内で、デリー市内のとある場所へ移動するところだったのですが、そのおっさんは私に「スクーターで行こう」と言うのです。もちろんこのおっさんは「オートリキシャをつかまえてそれで行こう」という意味で言ったのですが、私にはそれがわからなかったものですから、べスパみたいなスクーターに二人乗りして、「ローマの休日」のオードリー・ヘップバーンよろしく、このおっさんのぶよぶよ腹に手を回して「デリーの休日」を楽しまなきゃならないのかと思ってかなりビビったのでございます。
そしたらそのおっさんは道端でおもむろに手を上げオートリキシャを呼び止めましたので、そこでようやく私は納得し安心したというわけです。あー、よかった・・・

実はその「スクーター」という言い方はわりとよく聞きます。私はなぜかおっさんから聞くことが多いのですが、結構ポピュラーな言い方(おっさんの間でだけかもしれませんけど)のようです。
しかしインドには本物のスクーターもたくさん走っていますので、「スクーターで行くか?」の問いにはその場の雰囲気からきちんと判断して返事をしないと、場合によってはおっさんとの素敵なラブストーリーに発展しかねないので注意が必要なのです。

ということで、オートリキシャはいろいろな呼ばれ方をしながらも、長年にわたりインドの庶民に愛され、乗られ継がれて来ているのであります。

木彫りのガネーシャ