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南インドの休日:その14 / マッタンチェリーのオートリキシャ

         
  • 公開日:2015年8月19日
  • 最終更新日:2022年6月7日

驚いたことにマッタンチェリーからフォート・コーチンに行くバスがありませんでした。
ちょうどいい出発時刻のバスがないということではなく、路線自体がないようなのです。

フォート・コーチンとマッタンチェリーはこの辺りの二大観光地(まあ規模は小さいけど)であり、しかも隣り合った地区でもあり、さらにフォート・コーチンにはバスターミナルがあって頻繁にバスが発着しているので、まさかその両者を結ぶ路線がないとは思いもしませんでした。

フェリー乗り場のすぐ前にはバス専用らしき駐車スペースも設けてあるので、てっきりそこから路線バスが出ているものと思っていたのですが、どうやらそれは観光バス用の駐車場だったようです。
近くにいたおっさんに聞いてみたら、ここからフォート・コーチンへ行くバスはないのでオートリキシャで行けと言われてしまいました。

まあフェリーで行くことも不可能ではないのですが、フェリーは一方通行の航路となっていて、マッタンチェリーからフォート・コーチンに行くには、一旦対岸のエルナクラムに渡ってさらに乗り換えなければならないので、ちょっと時間がかかるのです。なにしろ来るときにも一時間もかけているので、もうこれ以上時間をかけるのはいやです。

と、前置きがずいぶん長くなりましたが、とにかく木陰で休んでいたオートリキシャに乗ることにしました。南インド、ケララ州、マッタンチェリーのオートリキシャこのオートリキシャはTVSモーターズ社のキング( King )という車種です。
二灯式のヘッドライトがウルトラセブンのようでかっこいいです。ジュワッ!南インド、ケララ州、マッタンチェリーのオートリキシャここからフォート・コーチンのチャイニーズ・フィッシングネットまでは、海に沿った道(といっても海は見えません)を通って3Km足らずです。
しかしとにかく道が狭いのです。なるほど路線バスが走っていないわけです。南インド、ケララ州、マッタンチェリーのオートリキシャしかもこの通り沿いには商店や倉庫が多く、そこへ荷物を運んで来た(またはそこから積んで行く)大型トラックがたくさん停まっているので混雑に輪をかけているのです。南インド、ケララ州、マッタンチェリーのオートリキシャ下の写真は前回(2010年)にこの辺りを歩いた時のものですが、ご覧のように道は大型トラックがやっとすれ違えるほどしかなく、駐車中のトラックの脇を通り過ぎるには、誘導してもらいながらゆっくり進むしかないのです。南インド、ケララ州、マッタンチェリーのオートリキシャさて、話をオートリキシャに戻しますが、オートリキシャの運転というのはバイクと同じようにほとんどが手で行います。
ハンドルの右側のグリップはアクセルになっていて、手前にひねるとエンジンの回転が上がります。
そして左側のグリップはギアチェンジ用になっていて、クラッチレバーを握りながら向こう側に回して行くとロー、セカンド、サードとギアが上がっていく仕組みです。南インド、ケララ州、マッタンチェリーのオートリキシャところがこのオートリキシャのクラッチレバーは非常に硬いらしく、ドライバーのおっさんはギアチェンジの度に両手でレバーを握り、よっこらしょとグリップを回さなければならないのです。南インド、ケララ州、マッタンチェリーのオートリキシャもちろんギアチェンジでありますから、当然走っている最中です。
片手運転ならまだしも、両手で片方のグリップを持って運転するというのはなかなか難しいものです。嘘だと思ったら自転車でやってみればわかります。私は小学生の時に、他人に真似できないような変わった自転車の運転方法を開発しようといろいろ試したので知っているのです。

とまあ、狭い道でしかも駐車車両や対向車を避けながら両手でギアチェンジするという離れ業を繰り返し、オートリキシャは無事にフォート・コーチンに到着しました。

これで50ルピー(約100円)という料金は、私には決して高いようには思えなかったのであります。南インド、ケララ州、マッタンチェリーのオートリキシャ次のページへ行く

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木彫りのガネーシャ