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インド:そこはかとなく哀しく感じてしまいます・ロバ

         
  • 公開日:2009年2月27日
  • 最終更新日:2022年7月7日

日本ではロバは誰でも知ってるメジャーな動物でありながら、よーく考えてみると「あれ?本物のロバって見たことあったかな?」となり、「やあねえ、この間行ったふれあい動物園で乗ったじゃない」「いや・・・あれはポニーじゃないか?」「えっ!ポニーとロバって違うの?」「そりゃおまえ、ポニーテールってのはあるけど、ロバテールなんて言わないからやっぱ違うんじゃね?」なんてことにもなるくらい、その飼育数は少ないようなのであります。

でも、インドでは今でもロバが活躍しています。ロバは馬に比べて体はかなり小さいですが、なかなかの力持ち振りを発揮して、こうして牛乳(もしくはヤギ乳)の入った大きな容器を何本も荷車に積んで、カポカポカポカポとどこまでも歩いて行くのであります。まあ今はこのロバは休んでますけど。

しかし、ロバというのはなぜか見ていてかわいそうになってしまいます。その理由は、憂いを秘めたような目、いつもうなだれているような首、薄茶とか灰色とかの実に地味な色あい、そしてヒィーホーヒィーホーヒィーホーといった変な鳴き声、といったあたりに起因しているのでしょう。

でまた、昔からロバというものは人間からちょっとさげすまれて来ました。
たとえば西洋などでは英語の「ロバ=ドンキー」は「愚か」とか「のろま」とかいったあまりよくない意味に使われて来ましたし、ピノキオのお話では、遊んでばかりいる怠けものがロバにされてしまうというシーンが出て来ますし、さらにニュースなどを聞いていても「頭をドンキーのようなもので叩かれ」などと、凶器として使われるなんてことも・・・まあ、これは違いますが・・・とにかくロバはずいぶん人々から馬鹿にされ・・・

あっ、もしかしたらこの「馬鹿」の「馬」の方って、ホントはロバのことなんじゃ・・・

とまあ、とにかくロバは人間に対しての貢献度にまったく見合わないひどい言われようをされているのであります。

でも、そんなロバが、私は好きです。

がんばれ!ロバ! 負けるなロバ!

おい・・・

こんなに応援してやってるのに、なんやその辛気くさい顔は!

酒や酒!サケ買うてこぉーい!

真鍮製のアンティーク弁当箱