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第8回:アーマダバード / アダラジの階段井戸

         
  • 公開日:2014年2月17日
  • 最終更新日:2022年6月16日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時の1ルピー(Rs.と略す)のレートを約1.7円とお考え下さい。

2013年11月12日(火) 晴 アーマダバード 33℃くらい

少し歩いて、陸橋の手前で後ろから来たリキシャを止める。
「アダラジのワウを知ってるか?」と聞くと、知っているとのこと。
いくらで行くか聞くと、「メーターで」とのことなので乗ることにした。

途中でガソリンスタンドに寄る。
写真NG

アダラジは予想以上に遠く、30分以上かかりようやく到着。

ドライバーが「待ってた方がいいか?」と聞くので、ここまでの料金を確認すると、メーターが35.8で、金額にしてRs.234とのことなので帰りも乗ることにする。
ドライバーとしても往復乗ってもらった方がいいに決まっている。

アダラジの階段井戸は見学の人も多く、また井戸には水もあり、ダーダー・ハリーとは違った雰囲気で良かった。

水 Rs.20

帰りもほぼ同じ道を通り、ハーティーシン・テンプルへ。
ここでもリキシャに待っていてもらい、見学。

なぜか入り口のところから牛が二頭ついて来る。
棒を持ったおじさんが追い出すと、その後ろから犬が二匹吠えながら牛を追う。

この寺院は彫刻がすごいが、写真を撮れないのが残念。

回廊を歩いて行くと蜂がすごい。
虫を殺さぬジャイナ教だが、こちらが刺されたらどうしてくれるのだろう?
早々に引き上げる。

〔以下メモに解説を加えて〕

2013年11月12日(火) 晴 アーマダバード 33℃くらい

少し歩いて、陸橋の手前で後ろから来たリキシャを止める。
「アダラジのワウを知ってるか?」と聞くと、知っているとのこと。
いくらで行くか聞くと、「メーターで」とのことなので乗ることにした。

ダーダー・ハリーの階段井戸は脇道を入った奥にあるため、あまり流しのオートリキシャが通らない。
またたまに来る外国人観光客は借り上げたオートリキシャで来ることが多く、見学が終わるとまた同じオートリキシャで立ち去って行くため、観光客目当てのオートリキシャもここには溜まっていない。
しかし少し歩けば車の往来のある道に出るので、そこまで行けばオートリキシャもすぐにつかまるので心配はいらないのである。

そうしてつかまえたオートリキシャのドライバーは、次の目的地であるアダラジの階段井戸(「ワウ」は井戸の意味)のことを知っていて、しかもメーターで行ってくれるとのことだったので実にラッキーだった。
途中でガソリンスタンドに寄る。
写真NG

インドのオートリキシャ(タクシーも)はたいてい燃料を満タンにしておらず、遠くまで行くことになるとそこで初めて燃料を補給する。
この時も片道20kmほどの道のりを行くことになり、途中で給油に立ち寄った。デリーではそんなことを言われたことはないのに、このガソリンスタンドでは写真撮影はダメだと言われた。
理由はよくわからないのだが、そう言えばジャイプールからビカネールへ向かう途中のガソリンスタンドでも撮影禁止だと言われたことがあった。
で、この写真は制止される前に撮っちゃったやつなので、こっそり見て欲しい。

アダラジは予想以上に遠く、30分以上かかりようやく到着。

実は20Kmという距離は後から知ったものであり、この時はもっと近いと思っていた。
あまりスピードの出ないオートリキシャとはいえ、渋滞などない道を30分も走ると、ものすごく遠くまで来たような気になる。

ドライバーが「待ってた方がいいか?」と聞くので、ここまでの料金を確認すると、メーターが35.8で、金額にしてRs.234とのことなので帰りも乗ることにする。
ドライバーとしても往復乗ってもらった方がいいに決まっている。

往きは井戸の場所がよくわからないのでオートリキシャに乗ったが、帰りはラール・ダルワーザのバススタンドあたりを目標にバスで帰ろうと思っていた。
しかし想像していたよりオートリキシャの料金が高くなく、また誠実そうなドライバー(まあアーマダバードでは悪徳ドライバーに当たったことはないが)だったので、空で帰してしまうのは気の毒な気がして帰りも乗ることにした。ちなみにアーマダバードのオートリキシャの「メーター」は料金を表示するタイプではなく、メーターの示す数字を換算表によって料金に置き換えるというもの。従って土地勘がなく料金相場もよくわからない観光客を騙すのは簡単だと思うのだが、幸いなことに私はいまだそういうドライバーにあたったことがない。

アダラジの階段井戸は見学の人も多く、また井戸には水もあり、ダーダー・ハリーとは違った雰囲気で良かった。

この階段井戸のすぐ隣には現役(?)の寺院があり、ひっきりなしに信者が出入りしており、そのためなのかそれともこの階段井戸自体が有名なのか、ダーダー・ハリーとは比べ物にならないほどの見学者がいた。
この階段井戸も造りとしては基本的にダーダー・ハリーと同じで、地下の井戸に向かって真っすぐ階段が続いていて、その上に彫刻を施した何層かのテラスがあるというものだった。
ただしこちらの井戸は今も満々と水を湛えており、吹き抜けになった天上からの光が緑の水面にやさしく降り注ぎ、なんとも神秘的であった。
水 Rs.20

階段の上り下りをしたこともあり、今日は水分補給をしっかりやるのである。

帰りもほぼ同じ道を通り、ハーティーシン・テンプルへ。
ここでもリキシャに待っていてもらい、見学。

オートリキシャのドライバーは元々の性格なのか、それとも長距離でしかも往復といういい仕事が舞い込んだからか、終始おだやかな対応でなかなか感じが良かった。
なので帰りがけにもう一ヶ所、ジャイナ教のハーティーシン・テンプルに寄ってもらうことにした。

なぜか入り口のところから牛が二頭ついて来る。
棒を持ったおじさんが追い出すと、その後ろから犬が二匹吠えながら牛を追う。

なぜ牛がついて来るのかよくわからないが、確かにわれわれが寺に入るのを見て後を追って来た。
しかも途中でわれわれを追い抜き、まるで牛に牽かれてハーティーシン詣でみたいな感じになった。
棒を持ったおじさんが追い出すと、

この寺院は「牛進入禁止」らしく、係りのおっさんが棒を振り回して追い払っていた。
なんだかわれわれがその牛を連れて来たみたいな感じだったので、こちらまで怒られるのではないかとちょっとドキドキしてしまった。
その後ろから犬が二匹吠えながら牛を追う。

その犬たちは先ほどまで横になって寝ており、牛が来ても知らんぷりだったくせに、おっさんが牛を追い払うのを見てから出動した。

この寺にたむろしている動物たちは、人のあとについてしか行動できないのであろうか。
この寺院は彫刻がすごいが、写真を撮れないのが残念。

ジャイナ教寺院はどこもきれいな装飾が施されていて見事なのだが、たいてい内部の撮影ができないのが残念なところである。
回廊を歩いて行くと蜂がすごい。
虫を殺さぬジャイナ教だが、こちらが刺されたらどうしてくれるのだろう?
早々に引き上げる。

寺院内部は四角い中庭を取り囲むように回廊があり、その回廊には52体の神像が安置された小部屋が並んでいる。
そんな回廊を半分ほど行ったところで何匹か蜂が飛んでいるのに気が付き、さらに行くと蜂の巣があるのを発見した。
ジャイナ教は極端なまで殺生を嫌う宗教で、中には息を吸う時に誤って虫を吸い込まないようマスクをしている人までいる。
なので蜂の巣を撤去したり、ましてや退治するなどということは決してできないのだろうが、万が一人間が蜂に刺されて死んでしまったら、その虫の殺生の罰はいったいどうなるのだろうか。
そんなことをちょっと聞いてみたい気もしたが、真面目に信仰している人に興味本位の質問をするのは失礼だし、それより蜂に刺されるのはもっと嫌だったので、もと来た回廊をさっさと引き返したのであった。

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木彫りのガネーシャ