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第1回:デリー出発

         
  • 公開日:2014年2月5日
  • 最終更新日:2022年6月16日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時の1ルピー(Rs.と略す)のレートを約1.7円とお考え下さい。

2013年11月10日(日)デリー 晴 26℃くらい

17:30 少し早いが駅へ

ニューデリー駅では東側のロータリー前で降り、16番ホームから延々陸橋を歩くことになった。
しかしクソ野郎がいないのが良かった。

待合室は蒸し暑い上に、空いてる椅子がなかったので、ホームに座り込んで待つことにする。
約1時間

乞食にRs.5(汚い札)

12958 2A 33-34

19:35 列車入線
19:55 定刻出発

外はもう真っ暗で、家々の電飾が目立つ。

デリーカント 20:25

スティックタイプのクラッカー
トマトスープ

グルガオン 20:48

21:25 食事

〔以下メモに解説を加えて〕

2013年11月10日(日)デリー 晴 26℃くらい

17:30 少し早いが駅へ

この日はホテルを昼にチェックアウトした後、タクシーをチャーターして初インドのY棒にデリーの観光名所をいくつか案内していた。
夕方の駅周辺は交通渋滞がひどいであろうとの判断から、早めに駅に向かったが、この日は日曜日でたいした混雑もなく到着した。

ニューデリー駅では東側のロータリー前で降り、16番ホームから延々陸橋を歩くことになった。
しかしクソ野郎がいないのが良かった。

ニューデリー駅は西側(メインバザールがある方)が正面玄関で、今回タクシーが着いた東側はいわば裏口である。しかし東側の駅前には西側より大きなロータリーがあり、またデリーメトロの駅もあるため一見するとこちらがメインなのではと思ってしまう。ではなぜ西側が正面かと言うと、それは駅長室を含む正式な駅舎が西側にあり、ホームの番号も西側から順に1番、2番となっているからである。
そしてこれからわれわれが乗るラージダニ・エクスプレスは、インド国鉄自慢の列車であるため、優先的に駅舎直結の1番線から出ることになっている。つまり正面玄関から入れば階段を上り下りすることなくホームに行かれるのである。
ところが今回は反対側から入ったため、いくつものホームを越えて延びる長い陸橋を、歩いて行かなければならなかったということなのである。

ただその代り、旅行者をカモにしようとする「クソ野郎」がいなかったのがよかった。やつらは駅舎の入り口で待ち構えていて、いろいろな手口で旅行者に接触して来ては、マージンのもらえる(あるいは仲間の)トラベルエージェントへ引き入れようとするのである。
やつらとしても旅行者の出入りの多いメインバザール側で張っていた方が効率がいいので、東側にはあまりいないのであろう。実際この何日か前に西側から駅舎に入ろうとしたところ、セキュリティーチェックの前で「チケットを見せろ」と言って来た不審な男がいた。
しかし今日はそんなクソ野郎どもに心を乱されることもなく無事ホームにたどり着け、なかなか良い旅の始まりである。

待合室は蒸し暑い上に、空いてる椅子がなかったので、ホームに座り込んで待つことにする。
約1時間

駅舎には待合室があり、一等車やエアコン付二等車の利用客は「アッパークラス」の待合室が利用できる。
しかしこの時は待合室は人でいっぱいで蒸し暑く、ホームの方が快適だったため、他の乗客たちに混ざってホームに直接座り込んで待つことにした。乞食にRs.5(汚い札)

そんなホームに座る人たちの間を、足に障害のある乞食がそのたくましい腕でゆっくり移動して来る。
次第に近づいて来る乞食を眺めながら、さて、どうしたものかなと思ったが、そこでお釣りでつかまされたボロボロの5ルピー札のことを思い出した。インドでは切れたお札は(セロハンテープで補修されたものでも)なかなか受け取ってもらえず、それをつかまされた人は、その瞬間からその札をいかにうまいこと人に押し付けるかということに頭を使うことになる。
で、その一番簡単な方法が「人にあげてしまう」ということで、高額紙幣でなければチップや喜捨として使ってしまうのがいいのである。

12958 2A 33-34

これは列車番号(12958)と客車番号(2A)、そしてシート番号(33と34)である。
もちろんすべてチケットに書かれていることであるが、あまり不必要にチケットを出し入れし失くしてしまうと困るので、いつも乗車前にメモ帳に書き写しておき、チケットを出すことなく自分の席にたどり着けるようにしているのである。

19:35 列車入線
19:55 定刻出発

さすが始発駅、しかもインド国鉄自慢の優先列車とくれば、まず遅れることなく定刻運行なのでとても助かる。

外はもう真っ暗で、家々の電飾が目立つ。

「電飾」とあるのは決して「電燈」の間違いではない。
日本でも近年クリスマスのイルミネーションなどを派手に飾り付ける家が増えたが、インドでもそうした傾向にあるらしく、線路際の家の壁にチューブ状の色とりどりのイルミネーションが取り付けられ、そいつがピカピカ光っていたのである。
デリーカント 20:25

正式にはデリー・カントンメント駅。
「カントンメント」とは軍の駐屯地のことで、インドでは各地にカントンメントを冠した駅がある。
デリーカント駅は市の西に位置し、ここで乗り込んで来る乗客も多い。
ちなみに以前旅行社に列車のチケット手配を頼んだところ、ニューデリー乗車を指示したにも関わらず、このデリーカント駅乗車となっていたことがあったので要注意である。

スティックタイプのクラッカー
トマトスープ

ラージダニ・エクスプレスは食事が付くのだが、いきなり夕食とはならず、まず軽いスナックが出される。
この時出されたのは、スティック状の固いクラッカーとピリ辛のトマトスープだった。
またペットボトル入りのミネラルウォーターも配られ、寝具も一式付いているので、ラージダニ・エクスプレスは手ぶらで乗っても大丈夫なのである。
グルガオン 20:48

グルガオンはデリーの南西30kmほどのところにある新興都市で、近代的なオフィスビルが立ち並び、高級マンションや大きなショッピングモールもたくさんあり、ここに来ると従来のインドのイメージが崩れ去る。

21:25 食事

メモには簡単に「食事」としか書いていないが、詳細は写真と下手な絵で記録してある。
食事はベジタリアンとノン・ベジタリアンのメニューから選べ、われわれは二人ともノン・ベジにした。
この日のメニュー(と言っても頻繁にメニューが変わるとは思えないが)は、チキンカレーともう一種類のカレー、ライスとパラータ(具なしのお好み焼きのようなもの)、ヨーグルトといったものだった。
それにしてもインドは夕食の時間が遅くて困る。

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