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インド:生きたというアカシは誰しも残したいもの・世界遺産に刻む

         
  • 公開日:2008年7月8日
  • 最終更新日:2022年7月5日

デリーにある世界遺産のひとつフマユーン廟は、廟の四方に細い水路が切られ、噴水なんぞもあるという、インド(特に建造当時の)では贅沢な造りになっています。そしてそんな水路は、日々清掃点検が行われ、きちんと管理されているのです。
それもこれもすべてはかつての皇帝の威光・・・ではなく、世界遺産維持のためなのであります。

この時もひとりの男が水路を掃除していました。

男はこの水路をずーと点検して回って来たところのようで、その証拠にほれ、このように水路に男の足跡がくっきりとついていたのであります。きっと陽に焼かれた赤土の上を、ハダシで歩くのがいやだったのでしょう。

いや、それとも自分がここに生きたという足跡を、世界遺産に残したかったのでしょうか。

世界遺産の落書きは大問題になっても、水路の中の足跡は誰も気にしないのでありました。

インド先住民族の工芸品ドクラ