一部の運営者よ、悔い改めよ:ジャマーマスジッド

久しぶりのデリーだったのでジャマーマスジッドへ行って見た。

デリー、ジャマーマスジッドジャマーマスジッドとは「金曜モスク」という意味で、つまりここはイスラム教の礼拝所なのである。
このモスクはインド最大規模のものであり、金曜日の集団礼拝ともなれば広場は大勢の信者で埋め尽くされる・・・とのことだが、そんな日は怖くて近づけないので私は見たことがない。

ここはあくまでも現役の礼拝所なので入り口で履き物を脱ぐ。
入場料は無料だが、カメラの持ち込み料として300ルピー取られた。5年ぶりの訪問であったが、あまりの高さにしばし絶句してしまった。

でもまあそれも仕方ないだろう。
なにしろここはかのタージマハルを造らせたムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハンの命により建造された由緒正しきモスクであり、近所のラール・キラー(赤い城の意)が世界遺産に登録されたため、ここのところ観光客が増えているのだろう。つまりまあ、ちょっと儲けに走っているのだと思う。

デリー、ジャマーマスジッドのミナレットさて、ここに来たらぜひ入ってみたいのがミナレットと呼ばれる塔である。
ここでは正面向かって左側のミナレットが一般開放されている。

ミナレットに上るためのチケットを100ルピー出して買った。
ミナレットへの通路は左側の門(南門)にあるのだが、そこで入場チケットを見せて入ろうとしたら、なぜかカメラチケットを渡せと言う。
300ルピーも払って手にしたチケットなので記念に欲しかったし、そもそもそれを取られてしまったらこの後の撮影に支障がでないか心配だったので躊躇していると、「大丈夫だから早く入れ」と促され、カメラチケットを渡して入場することになった。

ミナレットへ続く通路(回廊の屋上)では掃除をしている若者がいて、私が近づいて行くと「チケットを見せろ」と言う。
チケットは入り口ですでに切り込みが入れられていたが、その若者によって半分がもぎ取られてしまった。またしても記念品損失である。
続いて若者は「カメラチケットを見せろ」と言う。
ちっ!そう来たか。
私は入り口で取られたことを告げたが若者はすぐに納得せず、「ないならお金を払え」などと言う。
私も少し声を大きくして「じゃあ一緒に下に行って確認しよう」と言うと、若者はまあまあと私を制し、「いくら払ったか?」と聞くので「300ルピーだ」と答えると、そこで若者はようやく引き下がって行った。
まあこの程度の手口でそうそう二重払いする人もいないだろうが、インド人によくある「ダメモトあわよくば」精神炸裂であり、しかもこれが入り口の係りと結託しての小遣い稼ぎと思えばますます腹が立つのであった。

デリー、ジャマーマスジッドのミナレットからの眺めミナレットの薄暗い螺旋階段を登り切ると、そこにはオールドデリー市街を見下ろす絶景が待ち構えているはずであったが、乾季にしては珍しい小雨模様とあって、その風景はぼんやり霞んだものであった。

しかしそれは天気のせいばかりでなく、今の私のもやもやした心境を表しているようでもあり、また今後のジャマーマスジット運営委員会(仮称)の行く末を案じているようにも思えたのであった。

一部のよからぬ輩のせいで、歴史的建造物でありまた神聖なる礼拝所であるジャマーマスジッドの印象が失墜してしまうのは、実に残念なことである。

今からでも遅くない、入り口のおっさんと掃除のあんちゃん、悔い改めるがよいぞ。

インドのマフラー