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インド:氏子の財力が音楽を奏でるのだ・街角の祠(ほこら)その3

         
  • 公開日:2008年4月16日
  • 最終更新日:2022年7月4日

賑やかな音楽の出所はすぐにわかりました。

それは本来神様に与えられるはずの個室のひとつを占有、いえ、正確に言えば神様と共有していました。そしてなぜかこの部屋だけピンクの電球が灯り、なんだかちとアヤシイ雰囲気なんかも漂っているのであります。なにはともあれあの賑やかな音楽の源流にして源泉(あー、「音源」って言えばいいのか)はこの部屋だったわけです。

とは言えもちろんこの小さな部屋に、笛太鼓、琵琶にヒチリキさらには笙(しょう)などを携えた音曲師集団が入っているはずもなく、当然それは機械から流しているものなのであります。
しかしですよ、この祠に収まっている機械というのがラジカセ(ってもう言わない?CDラジカセ?MDラジカセ?それよりカセットってもう付いてないのか?)みたいなものじゃなくて、結構立派なCDプレーヤーなのです。
スピーカーも小さいながらもなかなか大音量にも耐える性能のもののようで、その簡易コンポから早朝の街に向かって神を称えるありがたき音楽が放たれていたのであります。

しかしまあこのCDプレーヤーひとつを見ても、この祠の維持管理をしている氏子のみなさんの、金銭的な負担とそれを支える篤き信仰心には頭が下がる思いがしたのでありました。