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インド:旗の表すもの・インドの独立記念日

         
  • 公開日:2007年8月15日
  • 最終更新日:2022年6月25日

8月15日はインドの独立記念日です。

インドに限らずアジア諸国には、この日(またはその前後)に独立記念日を制定している国が少なくありませんが、その辺の事情は各自歴史をひもといて頂くと致しまして、今回はインドの国旗のお話しです。

第二次世界大戦終結からちょうど二年目の1947年8月15日、インドは念願であったイギリスからの独立を果たしました。
新生独立インドの国旗は等間隔の三本の横帯で、上から譲る心と勇気を表すサフラン(オレンジ)色、平和と真理を表す白、豊穣の大地を表す緑の三色に塗り分けられ、白帯の中央にはチャクラ(法輪)が配されており、その24本の車軸と同じ数の真理が世界を守るという意味がこめられているのです。(自分の頭に入ってる知識じゃなくて、数冊の参考文献よりの抜粋です。えへへ・・・)

とまあ、そんなインドの国旗なのですが、インドに関係した仕事をしている者と致しましては、常日頃からインドの国旗には敏感に反応する体質になってしまっており、そのせいでついつい余計な買い物などしてしまうことがあります。

インド国旗グッズこの写真がそんな「ついつい買ってしまったなくてもまったく困らない」物たちです。

どちらも通称「100円ショップ」で見つけた・・・というか、目に入ってしまったもので、下に敷かれているのがインドの国旗を模したウチワで、上に乗っかっているのが透明アクリル製のインド国旗の立て札です。

まあウチワの方はこの季節に活躍してくれるのでいいのですが、アクリルの立て札って誰がいつ何のために使うのでしょう?しかもこれ、100円じゃなくて300円するんですよ。
でもこの立て札には「世界の国旗シリーズ・インド」なるシールが貼ってあり、その売り場にはもうひとつモンゴルかどこかのものがありました。
と言うことは、最初はその売り場には世界各国のものが置かれていて、それぞれが誰かに買われていったということになり、その誰かはこいつを何かに使っているということなのですよ。

あっ、私ですか?

私はこいつを仕事場にちょこんと置いてあります。

あー、みんなもそんな使い方してるんですか?

はあ、なるほどねえ・・・

さて、悲願の独立を果たしたインドでは、独立のその日、デリーで盛大なる記念式典が執り行われました。
しかし後にインド独立の父と呼ばれることになるガンディーは、その式典に出席しませんでした。
パキスタンとの分離独立ではなく、あくまでも統一インドでの独立を目指していたガンディーは、式典への出席を拒んだのです。

そんなガンディーの願いを込めた「統一インド」の国旗がこれです。帯の配色は同じですが、その中央には独立運動の象徴であるチャルカ(紡ぎ車)が配されています。

結局ガンディーは願いを達成できず、印パ分離に伴う民族大移動では多くの悲劇が生まれ、ガンディー自身もインド独立から半年後、凶弾に倒れることになってしまったのであります。

う~ん・・・

せめて今日くらいは300円の立て札を眺めながら、そんなインドの激動の近代史をおさらいしたいと思っております。

インド先住民族の工芸品ドクラ