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その42:王族たちの墓1

         
  • 公開日:2007年7月4日
  • 最終更新日:2022年6月22日

ラールガル・パレスでの食事を終え、庭内に置かれた王室専用列車などを眺めながら車に乗り込みますと、私たちは一路国道11号線をジャイプール方面に向かって走り出しました。

実はこの後は「ラクダ牧場」なるところへ行く予定なのですが、ドライバー氏の「今の時間はラクダが放牧に出されているので、少し時間を潰してから行った方がいい」との助言を受け、「少し時間の潰せるところ」に向かっているのです。

というわけで、ビカネールの街から出ること約5分、いや、10分くらい走ったかな?
とにかく家並みも途切れた砂漠の中に、この写真のようなものが見えて来ました。*写真は車から撮ったものではないので、角度や見え方がちょっと違いますが、イメージとしては
こんな感じです。

車は入口とおぼしき塀の切れ目の前で止まりました。

さっそく車から下り、塀に掛かっている案内看板を見ますと、「THE ROYAL CENOTAPHS」とあります。この「CENOTAPH」という単語は、「遺骸を埋めた場所とは別に死者を記念して建てた記念碑」とのこと(もちろん辞書からの引用です)で、つまりここは歴代のマハラジャたちのお墓代わりの記念碑なのです。

ではなぜお墓でなく記念碑なのかと言えば、ヒンドゥー教徒はお墓を持たないのです。
テレビのドキュメンタリー番組などで、荼毘にふした人骨や灰(病死や事故死の遺体の場合はそのまま)を、ガンジス河などに流したりするのを見たこともあるのではないかと思いますが、ヒンドゥー教の人々はそんな風に人生を終えるので、お墓というものがないわけです。

それでは、中に入ってみましょう。

*すべて2007年3月時点の情報です。

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木彫りのガネーシャ