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その36:ジューナーガール城塞3

         
  • 公開日:2007年6月26日
  • 最終更新日:2022年6月22日

この城塞は16世紀末、ムガル皇帝アクバルの時代に築かれたものでありますが、その後のビカネールを統治するマハラジャたちもここを居城としていました。

そんな歴代のマハラジャの中でも一番精力的に活動したのが、今回宿泊しているガジネール・パレスを建てたマハラジャ、ガンガ・シン(1880年~1943年)です。
彼はなかなかの賢王であったらしく、軍隊を近代化する一方で司法を独立させたり、はたまた運河を建設したり鉄道を敷いたりと、ビカネールの発展に大いに寄与したようです。
そんな功績の一部が、この建物の壁に誇らしく描かれています。上から「汽車」「運河を行く船」それから「象の牽く乗合車」です。動力が象とは言え、公共交通機関というとこが当時としては斬新なものだったのでしょう。さて、この中庭の周囲はぐるっと回廊になっておりまして、その天井を見上げますれば、そこには金箔(たぶん)で飾られた美しい模様がずぅーと向こうまで続いております。おお、なんときれいなことよ・・・

もちろん壁や柱も装飾が施されていて美しいのですが、天井などはつい見落としがちですので、こういう場所ではおのぼりさん(表現が古い?)のように、大いにきょろきょろしながら見学しましょう。

では、この廊下をしばらく歩き、次は建物の内部へと入って行きましょう。

*すべて2007年3月時点の情報です。

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