南インドの休日:目次

その1 / デリーを早朝に発つ
その2 / 空路で一気にコーチン(コチ)へ
その3 / 空港からフォート・コーチンへ
その4 / フォート・コーチンのホテル
その5 / ビールとシーフードを求めて
その6 / シーフードのランチ
その7 / ヴァスコ・ダ・ガマの墓
その8 / フォート・コーチン漁師の実力
その9 / フォート・コーチンの魚屋
その10 / フォート・コーチンでビールとシーフード
その11 / フォート・コーチンの遊び心
その12 / フォートコーチンからマッタンチェリーへ
その13 / マッタンチェリー散策
その14 / マッタンチェリーのオートリキシャ
その15 / フォート・コーチンのビーフカレー
その16 / 水郷の町アレッピーへ、そして酒を買う
その17 / ハウスボートの紹介
その18 / バックウォーターでのハウスボート滞在(前編)
その19 / バックウォーターでのハウスボート滞在(中編)
その20 / バックウォーターでのハウスボート滞在(後編)
その21 / アレッピーからコヴァラムビーチへ
その22 / コヴァラムビーチのホテル
その23 / ビーチリゾートの飲酒事情
その24 / コヴァラムビーチのシーフード
その25 / トリヴァンドラムからデリーへ

南インドの休日:その25 / トリヴァンドラム空港からデリーへ

今回の南インドの旅はコヴァラム・ビーチが最終目的地であり、ここに三泊も滞在したのであるが、その間の面白いエピソードのようなものはほとんどない。
なんたってリゾート滞在なのだ。通常のインドの旅のようにしょっちゅうトラブルに見舞われていてはのんびりできない。
そのため今回は奮発していつもは泊まらないような高いホテル(と言っても一泊一万円くらいだけど)に泊まったのだ。
そう、インドで起こるトラブルのいくつかは、お金で簡単に防げたりするのである。

ということで、いよいよデリーに戻る日が来た。
帰りはトリヴァンドラム空港から飛行機に乗るのだが、空港までのタクシーはホテルで事前に頼んでおいた。南インド、トリヴァンドラムからデリーへのフライトコヴァラム・ビーチから空港までは15Km程度の道のりで、タクシー代は750ルピー(約1500円)であった。
タクシーは8時半の約束だったが、ちゃんと早めに来て待っていてくれたので、チェックアウトを済ませるとすぐに出発した。

さすがのゆったりした南インドでも、朝の通勤通学時間は道行く車も結構せかせかしている。南インド、トリヴァンドラムからデリーへのフライトそんなぷち混雑をすり抜け、タクシーは30分足らずで空港に到着したが、チェックインは9時からとのことなので15分ほど待つことになった。

でもそれでいいのだ。

実は帰りの飛行機は直行便ではなくムンバイ経由なのである。
まあ単なる経由便で乗り換えなどはないのだが、当然ムンバイでの乗降客のための待ち時間もあるため、来た時より機内に長時間拘束されることになる。
それは閉所恐怖症の毛のある私としてはとてもつらいことなのだ。
なので今回はぜひとも足元の広い席を確保したい。来るときにはあちらからのせっかくのご提案をむげに断ってしまったが、今回はこちらから頭を下げてでも広い席が欲しいのである。

ということでめでたく一番乗りでのチェックイン手続きと相成ったのだが、荷物の重量のことで少々もめてしまったため、隣のカウンターでの手続きの方がどんどん進んで行ってしまい気が気ではなかった。南インド、トリヴァンドラムからデリーへのフライトそれでもまだなんとか広い席が空いていて、プラス600ルピー(約1200円)で快適さを買うことができた。

今回利用するフライトは来た時と同じインディゴ航空の6E-176便というやつで、料金は4500ルピー(約9000円)であった。ちなみに11:00発でデリー到着は16:10の予定である。
そこに快適代600ルピーが加わったので5100ルピーとなるのだが、5時間分の快適さと思えば安いものである。なにしろ一時間当たり120ルピー(約240円)なのだから。南インド、トリヴァンドラムからデリーへのフライトそしてこれがその一時間120ルピーの快適空間である。
これは非常口のところにある席ゆえのことなので、数に限りがあるので早い者勝ちなのだ。
しかも今回も機内は満席なので、このスペースは値千金なのである。南インド、トリヴァンドラムからデリーへのフライトなお、この裸足の足は隣のインド人のものであり私のではない。
でも私もサンダル履きで搭乗しており、すでにそのサンダルは前の座席の下に突っ込んであるので私も裸足である。
いくら国内線といっても飛行機なのだから、おっさん二人が仲良く裸足で並んでいるというのはちょっと変かもしれないが、先ほど搭乗口近くでベンチに座っていたら、数人の裸足の男たちが目の前を通り過ぎて行った。彼らはおよそパイロットや空港係員には見えなかったので、おそらく搭乗客だと思われる。裸足のまま空港に来て、そして飛行機に乗ってしまうなど、さすが南インドといった感じであるが、とにかく私や隣のインド人はここまでサンダルを履いて来ているだけマシなのである。
ちなみにムンバイで隣のインド人と入れ替わりに乗り込んで来たビジネスマン風の若い男(いやもうホントに絵に描いたような、笑っちゃうくらいのエリートビジネスマン風で、席に着くやいなやどこぞに電話を掛け、それが済むとおもむろにパソコンを広げてなにやら確認し、さらには新聞をバサバサ広げて読み出したりと、あーあんたはすごく仕事のできる人なのねえ、なのであった)は、機内の異様な雰囲気を敏感に嗅ぎ取り、私に「この飛行機はどこから来たのか?」と聞いて来た。私が「トリヴァンドラムからだ」と答えると、妙に納得した顔になり、それ以降私には何も話しかけて来なかった。

ちょっと話が先に飛んでしまったが元に戻す。

離陸はほぼ定刻だった。
つまり午前11時頃ということで少々小腹が空いてきた。
往きは前の座席の背もたれが自分の額にくっつきそうな(気がする)くらい狭い席だったので何も食べる気がしなかったが、今回はスペースも心もゆったりしているので、機内販売のカップヌードルを注文することにした。

メニューにはノンベジもあったが売り切れとのことでベジタリアンになった。しかしそんな短時間で売り切れたとも思えず、たぶん初めから一種類しか置いていないのだろう。
値段は200ルピー(約400円)とカップ麺にしては高いが、きれいなフライトアテンダントのおねえさんんがお湯を入れてくれるので仕方ないのかもしれない。南インド、トリヴァンドラムからデリーへのフライトカップヌードルは本当に日清のカップヌードルであった。
容器にはサッカー選手らしき人たちが印刷されていて、その中には日本人みたいな人もいたが、私はサッカーをよく(というかぜんぜん)知らないので誰だかわからない。

ベジタリアン料理と聞くと、日本人はつい優しい味を想像すると思うが、インドをなめてはいけない。
辛い物好きの私が、すっげーかっれー!と思うほどの味であった。南インド、トリヴァンドラムからデリーへのフライト二時間ほどでムンバイの街が見えて来た。
この日は11月26日だったのだが、期せずして2008年のムンバイ同時多発テロの起こった日であった。(朝のニュースでやっていてそれと知ったのである)

上空からではあったが、犠牲となられた方々にしばしの黙とうを捧げた。南インド、トリヴァンドラムからデリーへのフライトムンバイでは結構な人数の人が降りて行き、また同数の人が乗って来た。先述のエリートビジネスマンもここから乗って来たのであるが、つまりここから先もまた機内は満席状態なのである。
よくまあこの広い席が確保できたものだと、あらためて胸をなでおろした。南インド、トリヴァンドラムからデリーへのフライトさて、ムンバイでは大勢の客の乗降と機内の清掃でだいぶ時間がかかるわけだが、その間トイレを使わせてくれないのには閉口した。
なにしろ飛んでる間は通路側の人(あの裸足のおっさん)に遠慮してトイレには行けなかったのだ。なのであの辛いラーメンを食べるときだって、ちょびっとの水だけしか飲まないようにするという努力までしていたのである。

それでも生理現象はやって来る。人間だもの!

もちろんそういう状況の人は私だけではなく、とっかえひっかえ誰かがトイレに突き進んで行ってはフライトアテンダントに跳ね返されている。

しかしそんな中、ひとりのおばさんがフライトアテンダントのねえちゃんに執拗に食い下がり、ついには無理やりトイレのドアを開けて中に入り込んだではないか。
これはチャンスである。一人がやってしまえばあとは二人やろうが五人やろうが同じようなものだ。
私はすかさずトイレに突き進んで行き、ドアの前に仁王立ちした。もうフライトアテンダントの静止なんか無視なのだ。また普段なら女性が入ってるトイレのすぐ前に立ちはだかるなどという失礼なことは決してしないのだが、今回だけは勘弁である。その代り私は何も聞こえなければ何も匂わないと宣言してもいい。

やがておばさんがトイレから出て来た。
そして私はフライトアテンダントが割り込めないよう体でブロックしながらおばさんとすれ違い、めでたくトイレに入ることができたのである。

トイレから出るとそこには多くの人たちが列を成していた。
事ここに至り、ついにフライトアテンダントは静止をあきらめ、トイレは完全に民衆に解放されたのだった。

最初に先便、いや、先鞭を切ったおばさん、あなたはわれわれのジャンヌ・ダルクだ。季節はずれのミストレルだ。 国民万歳!

とまあこうして一人も怒りや膀胱を爆発させることなくトイレ問題は無事解決し、その後順調にフライトを続けたインディゴ航空6E-176便は、ほぼ定刻にデリー空港に到着したのであった。南インド、トリヴァンドラムからデリーへのフライトこのあとまだ宿までの移動があるのだが、特にここに書くようなトラブルは何も起こらなかったので、これにて「南インドの休日」はおしまいなのである。

長々とお付き合い頂き誠にありがとうございました。

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真鍮製のアンティーク弁当箱

南インドの休日:その24 / コヴァラムビーチのシーフード

コヴァラム・ビーチでの食事といえばやっぱりシーフードである。なんたってビーチリゾートなのだから。

まあさすがに朝食や昼飯は簡単なもので済ませてしまうのだが、日が暮れ始めるとビーチサイドのレストランはにわかに活気を帯び、客引きのあんちゃんに店の前に並べられたいろいろな魚を見せられてしまうと、もうその誘惑から逃れることはできないのである。南インド、コヴァラムビーチのシーフードまあその状況はコーチンでも同じようなものではあるのだが、あちらは主に漁船が獲って来た魚であるのに対し、こちらは本当に目の前の海に引き上げられた魚であるという違いがある。

そう、ここはビーチリゾートでありながら、その浜辺では毎朝せっせと地引網漁がおこなわれているのだ。南インド、コヴァラムビーチのシーフード地引網漁は船が沖合で網を投下し、その両端に付けられた長いロープを浜辺でエイホエイホと引っ張るという漁である。南インド、コヴァラムビーチのシーフードさらにここでは網が浜辺に近づいて来たところで、数人の男たちが海に入って一列になり、沖に向かって奇声(と言ったら失礼かもしれないが、なんせ言葉がわからないのでそうとしか表現できない)を挙げながら両手でバンバン水面を打ち、魚を網の方に追いやっていた。まあ山の猟での勢子みたいな役割なのだ。南インド、コヴァラムビーチのシーフード実際にはかなりの時間をかけてではあるが、とにかくこうして網が浜に引き上げられ、いよいよこれから釣果(?)発表である。南インド、コヴァラムビーチのシーフードこの日はイワシのような魚がたくさん獲れていた。
すかさず何人かの漁師が網の中に入って行き、素早い手つきで魚を箱に入れていく。はたで見ているとちょっと面白そうに見える。南インド、コヴァラムビーチのシーフードしかしその作業は、元気よく跳ねる魚がまき散らす大量の鱗で、全身銀色になりながらの大変なものなのである。南インド、コヴァラムビーチのシーフードしかも銀鱗マンたちは単に魚をすくい取っているだけではなく、ちゃんと種類別に仕分けまでしていたのである。すぎょいですねえ~南インド、コヴァラムビーチのシーフード獲物の多くは小さめの魚であるが、南インド、コヴァラムビーチのシーフード中にはこんな大物も混ざっていたりする。
でもさすがにこれくらいの大物は珍しいらしく、こいつが網の中から姿を見せた時には、漁師たちから一斉に歓声が上がった。南インド、コヴァラムビーチのシーフードとまあ、このような光景が毎朝リゾート客の目の前で繰り広げられるわけで、これを見たらシーフードを食べたくなるのは当たり前なのだ。

なので今夜もまた、素晴らしい恵みを与えたもうた海に感謝をしつつ、ビール、いや、ポップジュースのマグカップを傾けるのである。かんぱ~い!南インド、コヴァラムビーチのシーフード

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インドのマフラー

南インドの休日:その23 / ビーチリゾートの飲酒事情

南インド、ケララ州のリゾート地コヴァラム・ビーチには、シーズンともなると多くの外国人観光客が訪れる。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチ,ビーチリゾートのレストランにおける飲酒事情特にライトハウス・ビーチと呼ばれるエリアは、緩やかに湾曲する白い砂浜に沿って歩道が設けられ、びっしりと小さな店が軒を並べている。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチ,ビーチリゾートのレストランにおける飲酒事情観光客相手の商売なのでお土産屋の類も多いのだが、海辺であるのでシーフードを食べさせるレストランもたくさんある。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチ,ビーチリゾートのレストランにおける飲酒事情ところがそんなビーチリゾートを抱えるケララ州にも、禁酒法の魔の手が忍び寄っている。実にけしからんことである。
何度も言わせてもらうが、酒乱を憎んで酒を憎まず! なのだ。

しかしまあ実際問題として、お酒の提供を完全になくしてしまうということは、観光産業に少なからぬ損失をもたらすのではないだろうか。

そんなこの地の観光産業に携わる人々の生活が気にかかり、私はコヴァラム・ビーチに到着するやいなや実地調査に赴いた。

特にこの日は日曜日で州を挙げてのドライデーである。はたしてどのようなことになるのだろうかと思っていたら、ホテルを出るとすぐに店の呼び込みのあんちゃんが「シーフードのランチはどう?」と声をかけて来た。
そこで私は「あれがなきゃなあ・・・」と、暗にアルコールの提供を求めてみた。ちなみにこういう時は右手の親指を立て、残りの指を軽く結ぶといういわゆる「グー!」の形を作り、親指の先を口に当てて「何か」を飲むしぐさをするのである。こうすれば「酒が飲みたい」などというはしたない言葉を口にせず、相手にこちらの気持ちを伝えることができるのである。
ただしこの方法だと、遠くからでもその仕草から「酒が飲みたい」ということがわかってしまうのが難点である。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチ,ビーチリゾートのレストランにおける飲酒事情そんな私の指しゃぶりを見て、呼び込みのあんちゃんはこともなげに「大丈夫(ノープロブレム)」と答えた。

あまりにあっけない答えにこちらが戸惑ってしまうほどで、私はもう一度「だって今日はドライデーだろ?」と聞いてみたのだが、あんちゃんは「まあそこはあれだよ、あれ」みたいなことをごにゅごにょと言うのであった。

とにかく百聞は一見にしかずと店に入ることにした。

そしたら、出てきましたよ、マグカップに入ってはいるものの、まぎれもないあれが・・・南インド、ケララ州、コヴァラムビーチ,ビーチリゾートのレストランにおける飲酒事情そもそもこういうレストランでもアルコールの販売免許を持っていないところが多く、以前からビールなどはこうしてこっそり提供して来たのであった。
なので考えようによっては、いまさらドライデーも禁酒法もあまり関係ないのかもしれない。

しかしそれでも「悪法も法なり」である。そこはやはり法に従わなければならないわけで、このマグカップの液体は断じてビールなどではないのである。

ではこれは何かと言えば・・・南インド、ケララ州、コヴァラムビーチ,ビーチリゾートのレストランにおける飲酒事情ポップ・ジュース というものであった。

ちなみに私が泊まっているホテルのプールサイド・レストランでは、この日酒の提供は一切なかった。

しかし私にはコーチンのタクシードライバーに買っておいてもらったビールがあるので、この日の夕食はルームサービスを取り、そのプールサイドのレストランを眺めながら部屋食、部屋飲みを楽しむことにした。

ドライデーも各家庭、各客室には手を出せないのである。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチ,ビーチリゾートのレストランにおける飲酒事情なお、この情報は2014年11月時点のものである。
あれから禁酒法とその施行・罰則が厳しくなった可能性もないとは言えず、この記事を読んで安心してコヴァラム・ビーチで飲酒をし、市中引き回しの上百叩きになっても私は一切責任を負わないのである。あしからず。

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インドの南京錠

南インドの休日:その22 / コヴァラムビーチのホテル

コヴァラム・ビーチでの宿はホテル・シーフェイスである。

ホテル・シーフェイスはお店やレストランの立ち並ぶ賑やかなライトハウス・ビーチとは岩礁で区切られたハワ・ビーチ側にある。とは言え、ほんの角を曲がったところといった感じで、歩道を歩いている分にはライトハウス・ビーチとの違いはまったく感じない。
その岩礁の上から見るとこんな感じである。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」そしてこの右側にはお土産屋やレストランがずらっと並ぶライトハウス・ビーチが続く。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」

ホテル・シーフェースはまだ20年ほどの営業とのことなのだが、造りが今風ではなく、どことなく余裕が感じられる「70年代レトロ」といった匂いのするホテルである。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」もちろんそれはいい意味でのことで、そもそも私は4年前この近くの安ホテル(エアコンなしで800円くらいだった)に滞在していた時、毎日ホテル・シーフェイスのビア・ガーデンに来ていて、いつかこのホテルに泊まってみたいと思っていたのであった。

この下の写真がそのビア・ガーデン(上のデッキじゃなくてその下のトーチカみたいなところね)なのだが、自前の写真がなくホテルの公式サイトのものを借用した。
なので画像の中に「Click Me」とあるが、当然そこを押しても何も起きない。でもそれじゃなんなので、ホテル・シーフェースの公式サイトへのリンクを貼っておくことにする。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」宿泊予約はインターネットのホテル予約サイトアゴダ(agoda.com)から行った。
滞在は2014年の11月後半だったが、まだトップシーズンではなく、Standard AC Room(エアコン付スタンダード)で一泊100ドル(約10,000円)だった。

ちなみにバウチャー記載の電話は通じなかったが、チェックインは問題なくスムーズにできた。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」このホテルの一番の売りはやはりオーシャン・ビューであろう。
この部屋は一階(実質二階の高さだが)なので海がそれほどよく見えるというわけではないが、窓の外には専用のベランダがあり、さらにその先がプールサイドなのでなかなか気分のいい眺めである。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」まだトップシーズンでないということもあるかもしれないが、そもそも規模があまり大きくないホテルなので、プールサイドといってもほとんど利用客はおらず静かなものである。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」プールサイドから部屋を振り返るとこんな感じである。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」ベランダにはブランコも吊るしてある。
どうもインド人はブランコが好きなようで、その昔のマハラジャなども部屋の中にブランコを吊るさせていた。

しかしこのブランコは戸板のような形状で、しかも少し傾いているので座るのがなかなか大変なのである。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」バスルームもレトロである。
グレーのタイルとバスタブがますますレトロ感を増幅させてくれる。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」蛇口もとてもレトロである。

もちろんそれはいいのだが、ボイラー室から遠い部屋なのか、お湯がなかなか出て来ない。
正確に言うと、蛇口をひねると勢いよく水が出て来るのだが、これがなかなか暖かくならないのである。
部屋のすぐ前がフロントだったので何度か言いに行ったが、その都度「そのままにしておけばお湯が出る」と言うのだが、いくら水の豊富なケララとはいえ、15分以上水を出しっぱなしにするというのはいささか気が引けるのである。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」なお、ホテルの正面はビーチ側であるが、道路から坂を下って来た裏手にゲートがあり、車のまま入って行けるので荷物の多い人も安心である。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」ちなみに車が近くまで行かれないホテルでは、台車で荷物を運んでくれるサービスがあるようなのでご心配なく。

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インドのショール

南インドの休日:その21 / アレッピーからコヴァラムビーチへ

ハウスボート乗り場(ボートから降りたので「降り場」か)からあぜ道のような狭い道を歩いて表通りに出ると、そこには昨日のタクシードライバーがいた。
南インド、ケララ州のタクシーと言っても彼は偶然いたわけでも、ハウスボートからの下船客を当て込んで待っていたわけでもなく、私が頼んでおいたのである。

もともとここから次の目的地のコヴァラム・ビーチまではタクシーで行こうと思っていたところ、昨日の下り際に彼が自分を売り込んで来たのであった。
彼の言うところでは「その辺のタクシードライバーに聞いたら、コヴァラム・ビーチまでは4000ルピー以上かかると言うことだったが、おれなら3600ルピーで行くけど、どうか?」とのことなのである。
インドなので相手の言い分をそのまま鵜呑みにすることはできないが、タクシー料金に関しては私も事前にネットで調べていて、このルートには5000ルピーの予算を組んでいた。もっともこれはかなり大雑把な予算であり、充分過ぎるほど大目に見積もっての金額ではあったが、距離からして確かに4000ルピーは妥当な金額だと思える。なにしろアレッピーからコヴァラム・ビーチまでは160Km以上もある。
それが3600ルピーと相場(彼の言による)より一割も安くなり、さらに私の予算から見たら1400ルピーも下がったので言うことなしなのだ。

それでまあ彼に決めたというわけなのだが、すでに一度利用して悪い思いをしていないので、同じタクシーというのは安心できるのでその点でも楽なのである。南インド、ケララ州のタクシーと言うわけでさっそく車に乗り込むと、ドライバー氏は助手席の背もたれの背後にあるジッパーを開け、そこから5本のビールを引っ張り出した。
そう、これも私が事前に頼んでおいたものなのである。
なにしろ今日(日曜日)はドライデーで酒屋が休みなのである。
そしてこれから向かうのはビーチサイドのリゾートなのである。
ビーチリゾートに行って酒がないなんてことが許されるであろうか。いや許されない。許されるはずがないのである。
なので昨日の別れ際に「ビール5本買っといてくれる?できればキングフィッシャーね」と言って400ルピー渡しておいたのである。

彼が買っておいてくれたのは確かにキングフィッシャーだったが、ストロングというアルコール度の高いものだった。
こいつはてっとり早く酔いたい人にはいいのだが、とにかくうまくないのである。どんな味かと言うと、ビールにウイスキーを混ぜたようなチャンポン味なのである。

でもないよりマシである。
いや、マシなんて言い方をしたら罰が当たるであろう。
なにしろコヴァラムビーチへの道々ドライバー氏といろいろな話をしていたら、彼がイスラム教徒であることが判明したのだった。
イスラム教徒は酒を飲まない。それどころか酒を忌避する。
そんな人に酒の購入を頼んでしまったのである。
知らぬこととはいえ、大変申し訳ございませんでした。

なのでこのキングフィッシャー・ストロングは、じっくり味わい、ありがたく飲ませて頂くことにするのである。

車は途中でガソリンスタンドに寄った。
こうしたことはインドではよくあることである。
そしてドライバー氏は私に、ガソリン代として1000ルピー(約2000円)の前渡しを要求した。
これもまたインドではよくあることであるが、当然ガソリン代はタクシー代に含まれているので、最後の支払いの時に前渡し分を差し引くことを忘れてはいけないのである。

ガソリン代は1リッターが57.48ルピー(約115円)であった。
インドの物価からすると、ガソリンの値段は日本よりだいぶ高いものになる。南インド、ケララ州のガソリンスタンドガソリンは私が渡した1000ルピー分全部使っても17.40リッターしか入らない。
アレッピー-コヴァラムビーチの往復は320Km以上ある。仮に燃費をリッターあたり20Kmとするとちょうどそのくらいで済むが、彼はフォート・コーチンから来ているのでおそらく400Km以上走ることになるので、手にするタクシー代のかなりの部分がガソリン代に消えて行ってしまうことになる。

途中少し雨が降ったりしたが、車は順調に走っている。南インド、ケララ州のタクシー今夜の宿は「ホテル・シーフェイス」というところで、これも事前にネット予約したものである。
途中でドライバー氏が道順を確認するためにホテルに電話をしてくれたが、アゴダ(ホテル予約サイト)の発行したバウチャーにある電話番号はつながらなかった。
コーチンに到着した日、空港タクシーのドライバーも同様にホテルに電話をしたがつながらなかった。
アゴダに登録されているホテルの電話番号は、軒並みダミーででもあるのだろうか。

コヴァラムビーチでは灯台の近くの、その名もライトハウスビーチという海岸沿いがレストランやホテルがたくさんあって有名である。
今回泊まるシーフェイスもライトハウスビーチの端っこあたりに位置するのだが、タクシードライバーに「ライトハウスビーチ」と指示すると、灯台のある突端を回り込む道に行こうとしてしまい、結果ものすごく遠くなってしまう。
で、こんなところに行く予定のない人にははなはだ余計な話になってしまうのだが、行先を指示するときには下手に「ライトハウスビーチ」とは言わず、隣接した「ハワビーチ」もしくは「リーラ・ホテルの(バス停でひとつ)手前」を指示すると良いだろう。
狭いがビーチまで車で下りて行ける道もあるし、坂の上で車を下りて歩いてもたいしたことはない。私はここに来るのが三回目だったので、電話がつながらず不安がるドライバー氏に道順を指示し、無事にホテルに到着したのであった。

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インドの南京錠

南インドの休日:その20 / バックウォーターでのハウスボート滞在(後編)

ハウスボートは係留されてしまうともうただの家である。
しかも両サイドにぴったり他のハウスボートが停泊しているため景色も見えず、こうなるとあとは酒を飲むくらいしかない。

スタッフの方ももう船を操縦することもないので、どんどん食事の用意をしてくれる。

で、夜のメニューはというと、またもや各種和え物とサンバル、チャパティとスチームドライス。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートそしてメインディッシュはカレーソースをからめたチキンである。
これでザッツ・オール!なのだ。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートためしにお皿に盛りつけてみるとこんな感じである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート昼間連れて行かれた店で素直にエビを買っておけば、この空白をエビが満たしてくれたのであろう。

でもまあ今さらそんなことを言っても仕方ない。
まあ私にはビールがあるし、それからワインもあるので食事などどうでもいいのだ。
ちなみにこのワインはインドを代表するスーラワインである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートチキンを肴にビールを飲み、さらにワインを飲んでしばらくまったりしていたが、あまり長居をしているとスタッフたちが片づけられないので、残ったワインを持って寝室に引っ込むことにした。

しかしせっかく大きな窓のある寝室だが、いかんせん目の前に隣のハウスボートがあるのでカーテンを閉めるしかない。せっかくの水上生活なのになんとも味気ないのだ。

11月のアレッピの夜は決して涼しくはなく、寝る時にはエアコンが必要なくらいであるが、さすがに水のシャワーはつらい。そこで私はタオルを濡らして体を拭くに留めた。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート朝は明るくなると同時にあちこちからエンジンの音がし始めた。

寝室を出てみると、早くも隣のハウスボートはどこかへ行った後だった。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートさらにもうひとつ先のボートも出て行き、一気に視界が開けた。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート次いで反対側のボートも出て行った。なんだかみんなやけにお早いお発ちなのだ。

それにしても昨夜こんな景色を見ながら夕食がとれたらなあ。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートボートがいなくなって空いたスペースでは、目の前の家のおっさんが朝の行水を始めた。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート朝食はフレッシュジュースから始まる。
これはミックスジュースだが、材料はテーブルに置いてあったウェルカムフルーツであった。
昨日少し食べてしまったが、もし全部食べていたら朝のジュースはなかったのだろうか。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート朝食のメインはマサラドーサにプレーンオムレツである。
食事はごくあっさりした内容だが、ようやく開けた視界が味をぐっと引き立ててくれる。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート朝食を終えるともう8時過ぎ、そろそろこのボートも出発なのだ。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートしばらくは水郷地帯の朝の風景などをのんびり眺め、残り少ないクルーズを楽しんでいたが、南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートだんだん周囲にハウスボートが増えて来た。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートそしてついにハウスボートの大集団となった。

まあ出る時もあれだけのボートがいたわけだし、ましてや帰りは同じくらいのチェックアウト時間を目指してボートを走らせるので、こうなるのは当然であろう。

それにしてもまるで放牧場から畜舎に帰る牛の群れのようである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートわがハウスボートが元の係留場所に戻ったのは、チェックアウト時間の9時ちょうどであった。さすがである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートボートを降り、一日お世話になったスタッフの二人に笑顔でお礼を言った。
しかしなぜかスタッフには笑顔がない。それどころか右側のスタッフはちょっと怒っているようである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートすると迎えに来てくれていたエージェントのおっさんが「スタッフにチップを渡したか?」と聞いて来た。

なるほど、そうだったか・・・

インドではこういう判断が難しいのである。基本的にはインドにはチップの習慣はないと解説しているガイドブックもあるし、実際そうなのだと思う。
しかし今回のようにチップがいるケースがあるのも事実である。

エージェントのおっさんにチップの相場を聞くと、それぞれ100ルピーずつあげてくれとのことだった。

スタッフのところに戻り、すまんすまん、すっかり渡すのを忘れていたと言いながら、あらためて二人にチップを手渡したが、彼らの表情は険しさこそ消えたものの、ついに笑顔は戻らなかった。
でもそんなところが南インドの人たちのすれていないところなのだろう。お金をもらったからといってすぐに態度を変えたりするのは恥ずかしいよな、とか思っているのだと思うのである。

とまあ、以上がアレッピのハウスボート一泊二日滞在記となるのだが、最後にもう一度注意点を挙げておくので、これからアレッピに行こうとしている人はぜひ参考にして、快適な滞在をされんことを切に祈る次第なのである。

【ハウスボート滞在における注意点】

 1、酒は早めに用意する。
 2、できればエビは買っておこう。
 3、チップを忘れずに!

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インドの南京錠

南インドの休日:その19 / バックウォーターでのハウスボート滞在(中編)

昼食終了後はふたたびクルーズが始まる。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートバックウォーターと呼ばれるアレッピ周辺の水郷地帯は、主に水田として活用されていて、運河とは椰子の木の茂る畔で仕切られているが、低い船からでも時折田んぼが見えたりする。
稲が刈り取られた後なのか、それとも田植えの直前なのか、土があらわになった田んぼには、餌を求めておびただしい数の水鳥たちが集まって来る。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートまた運河沿いは生活の場でもあり、人々は広い畔というか中州というか、とにかく水に囲まれた土地に家を建てて住んでいる。
水路が道路より発達したこの地では、さしあたりこの家などは大通りに面した一等地に建っていると言えるのかもしれない。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートわがハウスボートはそんな大通り的水路を進んでいるのだが、それだけに行き交うハウスボートも多く、ひんぱんにすれ違う。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート先にも述べたようにハウスボートにもいろいろな大きさのものがある。
今すれ違おうとしているこれなどは二階建ての大きなものである。きっと家族や仲間の大グループで借り切っているのだろう。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートいずれにせよハウスボートに乗ってるのは休暇を楽しむ人たちばかりなので、みんな一様にウキウキしていてテンションが高い。酒も入っているのかもしれないが、若者のグループなどはすれ違う時に大げさな身振りで呼びかけて来たりするので、こちらも負けずに元気よくあいさつをすることになる。
もっともこちらもほろ酔い気分なので悪い気はしないのである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートそんな風にのんびりと田園風景や水鳥、そして行き交うハウスボートの人たちを眺めながら船に揺られていると、意外なほど早く時が過ぎて行き、早くも陽がヤシの葉影に隠れるほどの時間になってしまった。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートハウスボートは夜になると停泊し、翌朝まで動かない。
それは事前に知っていたが、はたしてどのような眺めの場所に係留するのだろう、あまり人気のなさすぎる場所でもさみしくて嫌だなあ、と思っていたら、船を着けた場所はなんと民家の庭先だった。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートしかも同じ場所に後から後からハウスボートがやって来る。
ほら、右側はこんな感じである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートそして左側のこんな近い場所にもハウスボートがいる。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートこれならまあ決してさみしい思いはしなくて済むが、わざわざ船に泊まるという観点からしたらどうなのよ?
せめて舳先を岸とは反対側にして泊めてくれれば、広々とした運河が見えていいのになと思うのだが・・・

あまりの予想外の展開にしばし唖然としていると、ハウスボートのスタッフに加え、前の家から出て来たおっさんも手伝ってどんどん係留作業は進んで行く。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート最後に前の家からひかれて来ている電線に船からのプラグを差した。
なるほど、夜間電力は船に搭載した自家発電機ではなく陸地からもらうというわけか。
確かに夜中中発電機を回してたらうるさくて仕方ないわなあ。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートそんなわけで夜は寝室のエアコンも使えるということになって、誠にありがたいことではあるのだが、てっきり椰子の林に囲まれた静かな水辺での滞在になるのかと思っていたら、こんな向こう三軒両隣、とんとんとんからりんと隣組みたいな感じになってしまい、あららあ、なのであった。

でもなんだかこのシチュエーション、昔あこがれたアニマル1(ワン)の世界みたいでちょっといいかもしれない。

注:「アニマル1」と言っても動物が出て来るジャングルの話ではなく、オリンピックを目指すレスリング選手の漫画である。 主人公の東一郎の大家族が船で暮らしているのだが、子供のころそれがうらやましかったのである。

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ブロックプリントの版木

南インドの休日:その18 / バックウォーターでのハウスボート滞在(前編)

ハウスボートの滞在は、どこもおおよそ正午から翌日の午前9時までとなっているようである。

私は11時に来るようにと言われたが、まず待ち合わせ場所のお土産屋に立ち寄り、さらにビールの買い出しなどがあったため、結局乗船は11時50分頃となった。

ハウスボート乗り場(というか係留場かな)には想像以上の数のハウスボートが並んでいた。
そんな中の一艘に案内され、舳先から板を渡しただけのあぶなっかしい仮設桟橋で乗り込む。
ちなみに黒シャツのおっさんが、今回のハウスボートを手配してくれた業者である。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートウエルカムドリンク(もちろんソフトドリンク)のサービスを受け、いよいよ出航である。

両サイドのハウスボートにぶつからないように注意しながら、船はゆっくり後退して行く。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートとにかくどのハウスボートも同じようなスケジュールを組んでいるため、水路に出てもおびただしい数のハウスボートがいる。まるで出勤ラッシュである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート水郷の風景を楽しみながらのゆったりした船旅を想像していたのに、いきなりボートレースのような様相を呈して来た。
船は少しでも遅い船をどんどん追い抜いて行く。
たいして広い水路ではないので、おそらく取り決めでこの水路は一方通行になっているのであろう。その点ではインドのバスが公道で繰り広げるチキンレースよりはるかにマシである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート船は20分ほど走ると大きな湖に出た。
さすがにここでは先ほどのようなハウスボートの密集は解けたが、湖のそこかしこに船が浮かぶ光景は、さながらいにしえの合戦風景のようにも思える。

とにかくまあ、これでようやくゆったりした船旅が始まりそうである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートと思ってくつろいでいたら、5分もしないうちに船は岸に向かって進んで行き、お店らしき建物の前に接岸してしまった。

船のスタッフが言うには、この店にはいろいろな食材が置いてあるから、もしよかったら夕食用に買って行くといいとのことなのである。

私としてはハウスボート滞在中は、乗ったら最後翌日の下船までそのまま乗ったきりで、ビールを飲みながら過ぎ行く景色をぼんやり眺め、ただただ怠惰にうだうだしていようと思ったので実に余計なおせっかいなのである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートでもまあ一応いい大人なので、やだ、絶対下りない、などとは言えず、とりあえず下船して店の人の差し出すバケツの中のエビなど眺めたが、エビ一尾がなんと1500ルピー(約3000円)もするというのでとても買う気にはなれなかった。なにしろそれじゃ仕入れた酒代より高いじゃないの。

しかしそこは日本人気質というか、なにも買わないのもなんだかなあ・・・ということで、ガラスケースの中に並んでいたポテトチップス(40ルピー/約80円)とピーナッツ(20ルピー/約40円)を買った。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートポテトチップスは買う前から、これはどうなのかなあと危惧してはいたが、ビニール袋の内側は油がベトベトであり、チップス自体もちょっとしけった感じであった。

でも思えば子供のころに食べたポテトチップスもこんな感じだったなあと、少しなつかしみながら口にしてみたが、やっぱりおいしくなく、すぐに食べるのをやめてしまった。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートおそらくあの店で買い物をすると、そのうちのいくらかが客を連れて来たハウスボートスタッフの懐に入るのだろう。ポテトチップスと豆しか買わない私を見るスタッフたちの視線が、少し険しいように感じられた。

そんなケチな客を乗せて再び走り出した船だったが、またまたすぐに岸に着けられ、今度はロープでしっかりと係留されてしまった。
どうやらここで船を泊めて昼食の準備をするらしい。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート昼食のメニューは、サンバル、インゲンの和え物、パイナップルの和え物、キャベツの和え物とスチームドライスにフライドパッパル。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートさらにメインディッシュとして、カレー味の魚のフライといったラインナップである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートそしてこれ、苦労して手に入れたビールである。

ということで、まずは乾杯なのだ!南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート

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インドの伝統工芸細密画

南インドの休日:その17 / ハウスボートの紹介

今夜のアルコールも無事手に入れて、これからいよいよハウスボートに乗り込むわけだが、まずその前に今回乗るハウスボートを紹介しておこう。

今回のハウスボートは寝室がひとつだけという、基本的に二名用のものである。おそらくこれが宿泊できるハウスボートの中では一番小さいタイプであろう。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート船の最前部は操縦席になっていて、特徴的な船の操舵輪がこれから始まる航海(行くのは海じゃなくて運河だけど)への期待感をいやがうえにも盛り上げてくれる。

そんな操縦席のすぐ後ろには乗客用のシートも用意されているので、まるで自分が船長になったような気分にもなれる。

おもかじいっぱぁ~い! のりたまでさんばぁ~い!南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートでもなにも操縦席にかぶりつきで前方を凝視しなくても・・・と言う人は、そのすぐ後ろに応接セットが用意されているので、ゆったり椅子に座って流れ行く景色を眺めよう。
ってか、そういう人の方が絶対多いであろう。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート応接セットの後ろには食事用のテーブルも用意されている。
また壁にはテレビも掛かっている。
ただし今回の滞在では一度も点けることがなかったので、ちゃんと映るかどうかはわからない。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート後方に向かって左側が通路になっている。
そしてこの右側が寝室となる。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート船の中なので寝室は決して広くはないが、他にあれだけ居住空間があり、ここは寝るだけなのでこれで充分である。

ベッドの上には鳥の形に折ったタオルが置いてあり、おもてなしの気持ちが伝わって来てうれしい。

尚、この寝室にはエアコンも付いているが、実はエアコンは夜しか使えない。その理由はまた後程ご説明しよう。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート通路とは反対側(進行方向左側)には大きな窓がある。
なのでベッドに寝っころがって景色を楽しむことも可能だが、先ほども言った通り昼間はエアコンが使えないので、汗みどろになりながらの寝たきり遊覧となることであろう。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートバスルームにはちゃんとシャワーもある。
ただしお湯は出ないとのことだったので使わなかった。

トイレは水洗式であった。
でも汚水の行方は知らない。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート寝室の後ろはもうこの船の最後尾である。
ここは調理室となっていて、スタッフが食事やおやつを作って出してくれる。

ちなみにスタッフは船の操舵から食事の調理や配膳などなんでもこなす。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートこの船の場合二名のスタッフが乗り込んでいる。
もう一人はこのFM放送のTシャツのおにいちゃんである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートといったところが、今回滞在したハウスボートの全貌であるが、もちろん参加人数や予算によって船の大きさや設備は変わるので、あくまでも一参考例ということでご了承頂きたい。

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木彫りのガネーシャ