インド:魅惑のゴールデントライアングルの旅・目次

インドの人気観光コース「ゴールデントライアングル」の案内です。
おおよそ2008年頃の情報に基づきますが、一部古いものも混ざっています。

その1:旅の概要
その2:デリー出発
その3:マトゥラー通過
その4:スィカンドラ通過
その5:アグラ到着
その6:タージマハル到着
その7:タージマハルの門へと進む
その8:タージマハルの門を通過
その9:タージマハルへ歩みを進める
その10:オーバーシューズを履く
その11:タージマハルの基壇に登る
その12:タージマハルの装飾の説明
その13:タージマハルのミナレット
その14:タージマハルのモスクと迎賓館
その15:タージマハルの内部の説明
その16:タージマハルとの別れ
その17:アグラ城到着
その18:アグラ城入城
その19:アグラ城からタージマハルを望む
その20:ファテプール・シクリへ向かう
その21:ファテプール・シクリ到着
その22:ファテプール・シクリへ入る
その23:ファテプール・シクリのパンチマハル
その24:ジャイプールへの道
その25:ドライブインにて休憩
その26:ジャイプール到着
その27:風の宮殿到着
その28:風の宮殿に上がる
その29:風の宮殿からの眺め
その30:シティーパレス
その31:ジャンタルマンタル
その32:アンベール城を目指す
その33:アンベール城入城
その34:アンベール城の鏡の間
その35:アンベール城の鏡の間の説明
その36:アンベール城の装飾
その37:アンベール城の透かし窓
その38:さらばアンベール城

インド:魅惑のゴールデントライアングルの旅・その38

見学時間があまり充分に取れない場合は、象のタクシーに乗って登城し、鏡の間周辺を見るだけで終わってしまうかもしれませんが、もう少し時間があるならアンベール城の奥深くまで入ってみましょう。

これまで見て来たところはどこもメルヘンチックな雰囲気に包まれておりましたが、奥へ進みますと過度な装飾がなくなり、無骨な山城の一面も見せてくれます。

インド・ゴールデントライアングルの旅ほら、ここなんか山間の農家の庭先みたいじゃないですか。
ニワトリが駆け回り、軒下には大根や干し柿がぶらさがっていそうです。

そんな場所を見学しておりましたら、ひとりのじいさんが私に近づいて参りまして、「とても眺めのいいところを教えてあげましょう」なんて言うのです。

インドのこうした遺跡ではそこで働いている人が「にわかガイド」に変身し、小遣い銭をせびるというパターンがよくあります。そしてその案内というのはごくごく簡単なもので、「ここから街が見えます」とか、遺跡の修復跡を指差し「ここは新しい」とか、そんな「見りゃわかるよ!」くらいのことを真顔で説明するのであります。

はたしてそのじいさんも警備員の服を着た「にわかガイド」でありましたが、年齢から来るものなのか、なんだか信頼できそうな雰囲気を漂わせておりまして、珍しく私は素直にじいさんの後に続きました。

インド・ゴールデントライアングルの旅で、案内されたのがこの場所です。→

よく窓枠やアーチを額縁に見立てて風景を見る(または写真に撮る)というのがありますが、ここはきっちりきれいに切り取られたものとは違い、デコボコとした廃墟感あふれる縁取りがなんとも良く、すっかり気に入ってしまいました。

ありがとう、じいさん! あんたは名ガイドだよ。

じいさんも無事ガイドを終え、「お茶代」の10ルピーをズボンのポケットに押し込むと、満足そうに自分の本来の持ち場に戻って行ったのでありました。

めでたし、めでたし。

ということで、予定よりずいぶん長いこと続けてしまいました、この「魅惑のゴールデントライアングル」シリーズも今回でおしまいとなりました。

また次回からはテキトーに・・・いえ、ランダムにいろいろな話題を書いて参りますので、もしお時間がございましたらぜひまた覗いて見て下さい。

それではアンベール城にもお別れの挨拶をしたいと思います。

さよなら!アンベール城!

また来ることもアンベール!

たはっ・・・・

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インドのショール

インド:魅惑のゴールデントライアングルの旅・その37

かの吉田兼好も徒然草の中で、「家の作りやうは、夏をむねとすべし」なんてことを言っておりますが、夏の暑さの厳しいインドではなおさらのことでありまして、いかに酷暑期を涼しく快適に過ごせるかということが重要なテーマになっているのであります。

インド・ゴールデントライアングルの旅ということで、アンベール城に限らずインドの古いお城やお屋敷には、このような透かし彫りの窓というものが随所に見られます。

透かし彫りの窓は適度な光を透しつつ風も通し、また見た目においても涼しげに見えるというすぐれものでありまして、その豊富なデザインはどれもとても美しいのですが、よーく観察してみると意外にもそのパターンは単純なものだったりします。

まあ上の(写真)窓のものはちょっと複雑な部類かと思いますが、この下の(写真の)ものなどは基本的に星形と六角形を組み合わせただけのものでありまして、実に単純なのであります。

インド・ゴールデントライアングルの旅またこのアンベール城では別の暑さ対策として、庭園に水路を設けたり、さらには部屋の壁から水を流れ出させたりもしていたということなのですが、それは単に水で気温を下げるというだけでなく、そのせせらぎ音を聞くことで涼しげな気分を味わうというものだったようであります。

そうした暑さ対策としての水の利用についても吉田兼好は、「深き水は、涼しげなし。浅くて流れたる、遥かに涼し」と言っているのですが、いやあ実に的確なアドバイスだなあと、改めて感心してしまうのであります。

今回はなんだか高校時代の古文の授業を思い出してしまいました。

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インドのおもちゃ

インド:魅惑のゴールデントライアングルの旅・その36

キラキラ光る鏡の間もそうなのですが、どうもこのアンベール城は全体的にオトメチックな趣味に満ち溢れているようなのであります。

最初のガネーシャ門からしてそうでしたが、色遣いはどれもやさしいパステル調になっておりまして、装飾のデザインもかなりかわいらしいものになっています。

インド・ゴールデントライアングルの旅 ほら、ここなんかステンドグラスを取り巻く模様は淡い色調の壺ですよ、ツボ。

まあ、もっとも壺の模様は日本の襖なんかにもありまして、実を言うと私が子どもの頃に使っていた部屋にもそんなツボ模様のフスマがあったわけで、それがなんかねえ、ちょっと嫌だったのでありますよ。

でもここのはやさしい色遣いとあいまって、実にメルヘンチックですなあ。

アンベール城内はほぼ自由に見て回れるのですが、何に使っていたのかわからないがらーんとした小部屋なんかもたくさんありまして、そんなところにもちょっとした壁画があり、でもってそいつもやはりパステル調なのです。

インド・ゴールデントライアングルの旅この壁画は象頭のガネーシャ神(左端)を描いたもので、顔などを見ると前出のガネーシャ門のものと同じような感じになっています。おそらく古いものなのだと思いますが、この部屋は何か神事のようなことに使っていたのかもしれません。

では、次に行きましょう。

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インドのおもちゃ

インド:魅惑のゴールデントライアングルの旅・その35

と言うわけで、これが鏡の間(正確にはその周辺部)の壁面に施されている装飾です。白く光って見えるところがすべて鏡と言うわけです。

インド・ゴールデントライアングルの旅そもそも私たち人間にとって「鏡」というものは、わが身や風景を映し出す水面に始まり、表面を磨いて作る銅鏡などの金属鏡を経て、現在一般的に使われているガラス表面(背面?)にアルミニウムなどを蒸着させたものへと進化して来たわけですが、素材は何であれ、二次元的平面に広がる世界に対してはある種の畏怖を持って接していたところがあり、ある時代や宗教では鏡を祭祀の道具として使い、ミラーマンやひみつのアッコちゃんは変身の道具として来たのであります。テクマクマヤコン、テクマクマヤコン。遊んで暮らせるお金持ちになぁ~れ。

またインドでは衣服に鏡を縫い付ける「ミラーワーク」と呼ばれる(って英語でそう呼ばれるってことですが)ものがあり、そいつは装飾のためだけでなく魔除けの意味も込められているのです。
なのでこの部屋も、単に「鏡はキラキラしてきれいだなあ」というだけでなく、「邪悪なものは絶対この部屋には入れないからね」という意味もあるかもしれないと思うわけです。

インド・ゴールデントライアングルの旅そんなことをいろいろ思いながらこの部屋の装飾を見ておりましたら、埋め込まれている鏡が平面鏡ではなく凸面鏡であるということに気付きました。
これはおそらく、平面鏡が一方向に集中して強い光を反射するのに対し、凸面鏡は弱いながらも多方面に光を反射するという性質を利用し、どの角度から見ても必ずどこかの鏡のどこかの部分が光って見えるようにしたのではないかと思うのであります。

しかも凸面鏡なら実際より太って映るので、日頃からダイエットにも気を付けるというもの・・・

いや、そうじゃないぞ。

なにしろついこの間までインドでは、「太っているのが良いこと」とされる風潮がありましたので、逆にこの凸面鏡はより魅力的に見せるためのものだったかもしれないなあと、そんな風にもおもー次第なのであります。

なんだか今日はいろんなことを思っちゃったぞ。

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インドのおもちゃ

インド:魅惑のゴールデントライアングルの旅・その34

さて、アンベール城は当時最高の技術と贅の限りを尽くして建てられておりますが、そこはまあやはり永い歳月を経て来ておりますので、どうしても全体的に古ぼけた感じがしてしまい、「豪華絢爛」(と前回自分で言ったのですが・・・)というのとはちょっと違うのであります。

それでもいまだに当時の栄華の片鱗をキラキラと垣間見せてくれるのがこの場所「勝利の間」です。ここは壁一面に鏡がはめ込まれておりまして、そりゃあもうキラキラときれいなんざーますのよ。

インド・ゴールデントライアングルの旅ほら、みんな覗きこんでいますね。

なにしろそこから先には入れないようになっておりますので、このアーチから覗き見るしかないのです。

では私もちょいっと中を覗いてみましょう。
インド・ゴールデントライアングルの旅
ほら、壁面の装飾がきれいじゃないですか。

でもこんな小さい写真じゃ、鏡の装飾がよく見えないですね・・・

ん・・・じゃあ、もう少しよくわかる写真を探してみますので、次回までお待ち下さい。

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真鍮製のアンティーク弁当箱

インド:魅惑のゴールデントライアングルの旅・その33

アンベール城への坂道を象に揺られて登って参りまして、いよいよこれからその本丸へと向かうわけですが、最初に出迎えてくれるのがこの門です。

インド・ゴールデントライアングルの旅パステル調の色彩がなんともかわいらしいこの門は、入口の半ドーム状の天井に象頭神ガネーシャが描かれていることから「ガネーシャ門」と呼ばれています。

ヒンドゥー教の伝説によりますと、ガネーシャはもともと象の頭ではありませんでした。それが象の頭になったのにはわけがあるのです。

インド・ゴールデントライアングルの旅それは母神パールヴァーティーが水浴びをする間、門番をするように命じられたガネーシャが、父神シヴァをも門から中に入れさせなかったために首をはねられてしまい、嘆き悲しむパールヴァーティーのために、象の首を代わりにすげて再生させたということなのであります。

とまあそんな伝説から、ガネーシャは門を守る神として、入口に描かれることが多いとのことなのであります。

それではここから内部に入り、パールヴァーティーの水浴びを覗きに・・・いえ、そうじゃなくて、アンベール城の豪華絢爛たる装飾を見に行きましょう。

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インド:魅惑のゴールデントライアングルの旅・その32

さあ、ジャイプール観光もいよいよ終盤に近づいて参りました。と同時に、この「インド・魅惑のゴールデントライアングルの旅」もついにクライマックスを迎えるのであります。

インド・ゴールデントライアングルの旅ということで、ジャイプール旧市街をあとに致しまして、車は細い山道に入って参りました。すると左側の山の頂になにやら城壁のようなものが見えて来たではありませんか。あれはいったい何でしょう?万里の長城でしょうか?

いえいえ、そうではありません。さすがの万里の長城もインドまでは連なっていないのであります。

見えて参りましたのはかつてのマハラジャの居城であったアンベール城であります。

ここは1592年にマハラジャ、マン・シンによって建造が始められ・・・

インド・ゴールデントライアングルの旅とまあ、この旅ですでにいろいろな遺跡を見て来たこともあり、特に歴史にあまり興味のない方は、「あ~、またかよ・・・もういいよ、そんな昔のことなんかさ・・・」とうんざりされるかもしれませんが、実はここアンベール城にはそんな歴史的知識など必要としない、もっと単純に楽しめるものがあるのです。

はい、それは象のタクシーなのであります。

でもってそれは、すでにこのブログでもご紹介してありますので、ここは不必要な重複を避けるためまずはそちらの記事をお読み頂きたいと思います。

それでは、こちらをご覧下さい。

そしてまた再びこちらでお会い致しましょう。

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はい、いかがでしたでしょうか?

象のタクシーはそんな感じなのでありますが、そのブログ記事を書いた後もいろいろ象の待遇改善が図られたようでありまして、某ガイドブックによると乗象料(?)は550ルピーに上がり、一度に乗れる人数も2人までになったとか・・・また象の勤務時間は午前中のみという、かなり厳しい労働基準法によって守られておりますので、今では午前中も早めにアンベール城に着くようにしなければ、象に乗るのは難しいようなのであります。

それでは次回は、いきなりアンベール城内に入ってしまうのであります。

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動物の鈴・アニマルベル

インド:魅惑のゴールデントライアングルの旅・その31

次にやって参りましたのは、シティーパレスのすぐお隣にある、ちょっと奇妙な場所です。

内部に入ると、そこには変な形のオブジェがたくさん置かれておりまして、なんだか彫刻の森美術館か美ヶ原高原美術館といったゲージュツの気配すら感じるのであります。

インド・ゴールデントライアングルの旅実はここは天文学に興味を持っていたマハラジャ、サワーイー・ジャイ・シン2世が造らせた天文観測所でありまして、ジャンタル・マンタルと呼ばれている所です。いえ、アンドレ・カンドレじゃなくて、「ジャンタル・マンタル」です、はい。

たとえばこの階段みたいなオブジェは、巨大な日時計でありまして、この階段の手すり部分が落とす影によって、なんと20秒単位で時間が計れるのであります。

他にも星の運行や太陽の高さを測る機器、またさらにその観測データを補足するための機器などもあり、もうなんでも測っちゃうぞ!と、そりゃあもうやる気満々の場所なのであります。

インド・ゴールデントライアングルの旅とまあそんな場所ですので、私がここを訪れた時(実はもう20年以上も前のことですが)にも高校生と思しき団体が熱心に見学をしておりました。

あー、考えてみたらその時の高校生も今では40歳くらいになっているはずです。そしてもともと理数系に強いインド人ですので、その中から天文学者になった人や宇宙開発事業方面に進んだ人、あるいは占星術師になった人などがいるのではないでしょうか。

まあもしそういった専門分野に誰も進んでいなかったとしても、毎朝テレビでやってる星占いを気にするヒトくらいにはなっているのではないかとおもー次第なのであります。

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インド:魅惑のゴールデントライアングルの旅・その30

だだだだだだだだだっ・・・・

どてっ!

いたたたた・・・

と、2日に分けてやるほどのものでもありませんが、転がるくらいの勢いでハワーマハルから駆け下り、シティーパレスへやって参りました。

インド・ゴールデントライアングルの旅はい、ここがその入口になるのですが、ここには立派な髭を蓄え、古式ゆかしい装束に身を包んだ門番が立っていますのでお気をつけ下さい。

えっ? 
なにも怪しいものではないので大丈夫だろうって?

いえいえ、気をつけなきゃいけないというのはそーゆーことではなくてですね、その門番とうっかり写真など撮ろうものならお金を要求されてしまうということなのです。で、またその門番がうまいこと写真撮影に誘導するんだわ、これが。

さて、このシティーパレスですが、そもそもここはサワーイー・ジャイ・シン2世によって1726年に造られたものなのですが、内部の建物は他の時代に造られたものが多く、わりと新しいものもあるようですので、その辺も比較しながら見るとおもしろいかもしれません。(って、私はどれがどれだかよくわかんないですが・・・)

インド・ゴールデントライアングルの旅シティーパレスの見どころは、一般開放されている建物自体と、代々の王族が使用していた武具や衣装、それから馬車や自動車などの陳列物になります。

そんな陳列物の中でもひときわ目を惹くのは、巨大な銀製の壺ですが、こちらは過去の記述をご覧頂きたいと思います。

とまあ、とにかくいろいろなものが詰まったパレスですので、そのすべてをご紹介したいのは山々なのですが、ブログスペースの関係と、私の記憶力並びに理解力の関係から、そのごく一部のみのご紹介になりましたことをお詫び申し上げ、さっさとこの場を退散してしまうのであります。

ごめん!

だだだだだだだだだっ・・・

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