インド:砂漠の都市ビカネールの旅・目次

これは2007年3月に行ったラジャスタン州ビカネールの旅の目次です。

その1:この旅の概要
その2:旅の足アンバサダー
その3:いよいよ出発
その4:朝のジャイプールを抜けて
その5:NH11をひた走る
その6:NH11を驀進する
その7:路傍のチャイ屋
その8:観光客用ドライブイン
その9:ドライブインで休憩
その10:ドライブインの食事
その11:休憩終了
その12:ガソリンスタンド
その13:ビカネールに到着
その14:予約したホテルに到着
その15:カリニ・ヴァワン・パレス・ホテルにて
その16:なんと宿泊を断られる
その17:気分一新ガジネールへ向かう
その18:ガジネールに到着
その19:ガジネール・パレス・ホテル案内1
その20:ガジネール・パレス・ホテル案内2
その21:ガジネール・パレス・ホテル案内3
その22:ガジネール・パレス・ホテル案内4
その23:ガジネール・パレス・ホテル案内5
その24:ガジネール・パレス・ホテル案内6
その25:ガジネール・パレス・ホテル案内7
その26:ガジネール・パレス・ホテル案内8
その27:ホテルの部屋はこんなです1
その28:ホテルの部屋はこんなです2
その29:ラジャスタンの歌と踊り
その30:ホテルでの豪華な夕食
その31:たまたまやっていた結婚式
その32:二日目の朝
その33:ビカネール市内観光
その34:ジューナーガール城塞1
その35:ジューナーガール城塞2
その36:ジューナーガール城塞3
その37:ジューナーガール城塞4
その38:ジューナーガール城塞5
その39:ジューナーガール城塞6
その40:ジューナーガール城塞7
その41:ラールガル・パレス・ホテルでの昼食
その42:王族たちの墓1
その43:王族たちの墓2
その44:王族たちの墓3
その45:ラクダ牧場1
その46:ラクダ牧場2
その47:ラクダ牧場3
その48:ラクダ牧場4
その49:ラクダ牧場5
その50:ラクダ牧場6
その51:ラクダ牧場7
その52:ラクダ牧場8
その53:ラクダ牧場9
その54:ラクダ牧場10
その55:ラクダ牧場11
その56:ラクダ牧場12
その57:ラクダ牧場13
その58:踏切で待たされる
その59:デシュノック村に到着
その60:ねずみのお寺1
その61:ねずみのお寺2
その62:ねずみのお寺3
その63:ねずみのお寺4
その64:ねずみのお寺5
その65:ねずみのお寺のお土産
その66:ホテル帰着
その67:地図を求めてエンスト
その68:旅の終わり

インド:砂漠の都市ビカネールの旅・その68

アンバサダーは国道11号線を、一路ジャイプール目指して突っ走ります。この道を走り抜けると、いよいよ今回のビカネールの旅も終わりとなるわけです。

インド・ビカネールからの帰路ほんの2泊3日という短い期間で、移動もすべてアンバサダーという内容でしたので、「そんなの『旅』じゃねーよ。単なる『観光旅行』だろーが」と言う方もあろーかと思いますが、まあそこはそれぞれ都合がありますので、本人が有意義ならそれでいいのです。個人旅行だろうと、ツアー旅行だろうと、貧乏旅行だろうと、大名旅行だろうと、社員旅行だろうと、懸賞で当たった旅行だろうと、それからえーとえーと・・・・まあとにかく旅にはいろいろな形があっていーのです。

帰路の休憩も往きと同じドライブインでした。きっと他に安心して外国人を連れて行けるところがないのでしょう。

インド・ツーリスト用ドライブイン同じドライブインの同じレストランで同じメニューを見せられましたが、今回は軽いものだけにして、早々に車に戻りました。
ところがドライバー氏はまだ休憩中と見え、戻って来る気配すらありません。

そこでその辺を少し歩いてみることにしたのですが、この辺りは本当に砂漠ばかりで見るべきものがなにもありません。ただただベージュの大地がどこまでも広がっているだけです。

と、そんな風景を眺めておりましたら、いつの間にやら私のすぐ横に男が立っているのに気が付きました。
こういう突然の人の出現というのはインドではよくあることで、誰もいないと思って地図など引っ張り出して位置を確認していたりすると、どこからともなく人がわらわら集まり始め、みんなそれぞれに「どうした?」「どこへ行きたいんだ?」「政府のお土産屋ならこっちだぞ」「ほら、おれが案内してやる」とかなんとか言って、まんまとマージンの貰えるお土産屋なんかに連れ込まれたりするのです。あぶないあぶない。

その男はこのドライブインの関係者と思われましたが、ドライブインにもお土産のコーナーが併設されていたりしますので用心しなければならないでしょう。

そんな風に少し身構える私に、男はゆったりとした口調で話しかけて来ました。

「昨日もここに寄っただろ」

「いや、一昨日だ」

「そう、一昨日だ。 これからどっちへ向かうんだ?」

「ジャイプールだ。一昨日ビカネールに向かって、今日は帰りだ」

「そうか、ジャイプールか」

会話の内容はそんな他愛もないことでしたが、逆にそんな会話だからこそ、この男の日常がなんとなく想像できてしまうのでした。
きっとこの男にとって刺激と言えばここを通り過ぎる旅行者だけで、しかもその行先は「ビカネール」と「ジャイプール」のふたつだけで、そんな日常が「昨日」も「一昨日」も同じように過ぎて行ったのでしょう。

会話はそれきり途切れてしまいましたが、そろそろ立ち去ろうとする私に男がぽつりと言いました。

「また暑い季節がやって来る」

そう言われて見上げた空は、どこまでも果てしなく青く広がっており、確かに太陽は二日前より確実に近くなっているように感じたのでありました。

おしまい

これで「砂漠の都市ビカネールの旅」は終りとなります。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。

あっ、次回からはまたインド関連の小ネタが復活します。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

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木彫りのガネーシャ