ドナルドさんて・・・どちらのドナルドさんですか

デリー某所のマクドナルドに久々に行ってみた。

本当はその向かいの店で、良く茹でたお腹にやさしいパスタを食べるつもりだったのだが、改装中でやっていなかったので仕方なくマクドナルドにしたのであった。

この店ももう開店から15年以上になるだろうか・・・インドではここに限ったことではないが、外観はかなりすすけてしまい、かつての華やかさのカケラも見えない。

しかし店内二階に鎮座するドナルドはすすけていなかった。

インドのドナルド・マクドナルド

あらぬ方を眺め、何を思うかドナルドよ。

きっと大切にされているのであろう、相変わらずの美白大臣ぶりである。

それにしてもどこか目鼻立ちがクッキリし過ぎているようにも思える・・・

インドの目鼻立ちクッキリのドナルド・マクドナルド

今の若い娘と違い、昔の日本ではタヌキのような化粧になってしまっている、化粧デビューしたての若い娘がいたものである。

あー、化粧直しをしたのだな・・・

たぶん全部ペンキを塗りなおし、最後に顔を描き入れたのであろう。

インドでは邪視(他人からの妬みなどの視線)除けとして、子供の目の周りを黒く塗りたくったりするが、これもそのようなものなのだろうか。サンダースおじさんがどこかから睨んでいるのかもしれない。

それにしてもすごい筆遣いである。なんだか大宮デン助のようである。今にも「スミちゃぁ~ん」とか言い出しそうだ。

でも以前どこかの国の教会で、素人のおばさんが修復したキリストの絵が話題になり、結果的に人が押し寄せたということがあったので、このドナルドの店もこれから繁盛するかもしれない。

なのでデリー某所などと言わず、ちゃんと場所を言っておこう。

ここはデリーのカロルバーグ地区、アジマルカーン・ロードにあるマクドナルドである。
最寄り駅はデリーメトロのKarol Bagh駅、そこから歩いて10分くらいなのだ。
わからなかったら駅前にたくさんたむろしているサイクルリキシャに連れて行ってもらうといいだろう。

ドナルドは二階で君の来るのをずっと待ってるよ。

来なきゃドナルドが君の所に行くよ、夜中にね。

インドの伝統工芸細密画

2016年グジャラート再訪・第42回 / ジャムナガルで街歩き

宿に荷物を置き、昼食を取るために街に出た。

旧市街方面を目指して行くことにするが、まずはジャムナガルで唯一とも言える観光スポット、スリ・バラ・マンディール寺院を目指す。

寺院はバススタンドの背後に広がる湖沿いをずっと東に行った果てなのでわかりやすい。歩いても15分足らずである。
もっとも前回はまったく情報を持っていなかったため、この距離をオートリキシャで行ったのだが。

湖沿いの道路はきれいに整備されていた。
しかし湖の中に浮かぶ博物館は修復中でやっていなかった。

インド、グジャラート州、ジャムナガルのスリ・バラハヌマーン寺院前の湖

湖の周辺はすっかりきれいに整備されていたが、物乞いの子供はまだいた。

博物館の入り口を過ぎた右側に、目指すスリ・バラ・ハヌマーン寺院はある。
インド、グジャラート州、ジャムナガルのスリ・バラハヌマーン寺院

心なしか門構えがきれいになったように思える。

この寺院ではなんと1964年8月1日からずっと神に捧げる歌が歌い続けられている。
私としては2013年以来の訪問だが、もちろんその間も(たぶん)途切れることなく歌い続けられ、この時も境内に入ると鐘や太鼓のリズムに合わせ、ありがたい歌が朗々と聞こえてきた。
インド、グジャラート州、ジャムナガルのスリ・バラハヌマーン寺院

寺院自体もきれいに塗りなおされていた。

境内には歌い続けられた日数を示す掲示板があり、グジャラート文字で「19094」と示されていた。
これを365日(閏年を無視して)で割れば、およそ52年以上(2016年時点)ということになるわけである。
インド、グジャラート州、ジャムナガルのスリ・バラハヌマーン寺院

グジャラート文字なのでわかりづらいが、十進法には違いないので、日数がすでに「万」の桁に達していることがわかる。

寺院を出て、良さげな食堂を探しながら旧市街を進む。できれば肉が食いたい。

あちこち細い路地に入りながらくねくね歩いて行くと、ついに賑やかなバザールに到達した。
見れば美しいモスクもある。ということはこの辺りはイスラム教徒も多いはずなので、マトンなどの肉料理が食べられる可能性があるということなのだ。

インド、グジャラート州、ジャムナガルの旧市街

商店街はなかなか活気があり、しかもモスクのそばならマトン料理もあるのではないかと期待する。

ところがあるのは雑貨品を扱う店ばかりで食堂が見当たらない。
なのでさらにぐいぐい進む。
インド、グジャラート州、ジャムナガルの旧市街にあるジャマー・マスジッド

商店街にいた若者が「ここからが一番きれいに写る」とカメラポイントを教えてくれたが、そこからでは電線が邪魔だった。なので独自のポジションからもパチリ!

バザールのアーケードを抜けたところに、突然半円形をしたおしゃれな建物が現れた。なんだか異空間に迷い込んだようである。
しかしここでも求めるような食堂が見つからない。
インド、グジャラート州、ジャムナガルの旧市街

ここだけ妙におしゃれな空間で、周囲からちょっと浮いていた。

これ以上宿から遠ざかりたくないので、ここで進む方角を西に向けることにした。

しばらく歩くと今度は立派なジャイナ教寺院が見えてきた。ジャイナ教徒は金持ちが多いので、どこの寺院もなかなか豪華な造りである。

インド、グジャラート州、ジャムナガルの旧市街

寺院の下が商店街になっている。まさしく「門前市をなす」である。

そんな寺院の上空を爆音を轟かせ戦闘機が飛んで行く。おそらく街の西にある空港は官民共用なのだろう。戦闘機はまだ飛び立って間もないようで、引き込まれていない脚が肉眼でも見て取れた。
インド、グジャラート州、ジャムナガルの旧市街

寺院と戦闘機の組み合わせがなんともちぐはぐな感じがした。

腹を空かせたまますでに一時間以上も歩き回っている。その間何人かに食堂(できれば肉が食べられる)の場所を尋ねてはその指示通りに行ってはみたのだが、不思議なことにことごとくたどり着くことができず、これはもう神様が「おまえ、肉を食おうなどと不届きなことを思うなよ。それどころか何も食えなくしてやる」と言ってるんだろうと観念した。
インド、グジャラート州、ジャムナガルの旧市街にあるジャマー・マスジッド

ここの人たちも親切に食堂の行き方を教えてくれたが、いかんせん言葉がいまいち通じないので・・・

なのでせめて喉の渇きくらいは癒そうと、インドの清涼飲料水サムズアップを飲んだ。
ちなみに値段は250mlで15ルピー(約24円)である。
インドの清涼飲料水サムズアップ

おデブタレントは「カレーは飲み物」と豪語するが、インドで私は「コーラは食べ物」と定義している。

実は悪あがきにもこの店のおっさんにも食堂の場所を尋ね、この後そこも目指したがまたしても発見には至らなかった。

もう完全にまともな食事はあきらめ、パンとジャムを買って帰ることにした。

ホテル近くまで戻り、パン屋で1パック18ルピー(約29円)の食パンを買った。
で、当然パンだけでは食べられないのでジャムも買おうとしたら無いと言う。
おいおい、うそだろ。パン屋なのにジャムがないとはどういうことか。
するとパン屋のおっさんは道の向こう側の店を指差し「あそこで売っている」と教えてくれた。

インド、グジャラート州、ジャムナガルのパン屋

パン屋にジャムが売っていないというのも身分制度のひとつなのだろうか。

教えられた店でいちごジャムを買う。一ビンでなんと60ルピー(約96円)もした。
そしてふと見ればこの店にも食パンが置いてあるではないか。なんだ、初めからこっちの店に来ていれば一度で用が足りたのだ。
インド、グジャラート州、ジャムナガルのジャム屋

そもそも街の名前がジャムナガルなんだから、ジャムくらいそこらじゅうで売っててもいいんじゃない。

明日の移動食にもしようとバナナも買うことにした。
果物売りのおっさんに10ルピー渡すと3本くれた。
インド、グジャラート州、ジャムナガルの果物屋

バナナは皮をむくにもナイフいらずで、旅人の強い味方なのだ。

結局まともな食事は昨日の昼に食べたフライドライスが最後となり、あとは明日の午後、ブジに到着するまで今手に入れた食糧で食いつなぐのである。

旅の食事の定番

これだけあれば3日は大丈夫なのだ。

*情報はすべて2016年11月時点のものです。

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インドのショール

2016年グジャラート再訪・第28回 / ジュナーガルのおやつ・その2

ウパルコート砦でようやく見つけた落花生は生っぽくて食べられず、それじゃもうひとつの好物を食べるかと、こちらの店に来た。

これはトウモロコシ屋である。
インドのトウモロコシ屋は焼くのとゆでるのがあるが、ここはゆでトウモロコシである。

インド、グジャラートのトウモロコシ屋

ウパルコート砦にはたくさんの観光客がいたが、この店にはまだ客がほとんど来ていなかった。

どうやらこの店は家族で切り盛りしているらしく、奥さんらしき人がトウモロコシの皮をむき、それをおやじが釜でゆでている。

インド、グジャラートのトウモロコシ屋

家族一丸となって働いている店はつい応援したくなる。

そして息子も手伝っている。
しかしこれをひとくくりに児童労働と非難するなかれ。

インド、グジャラートのトウモロコシ屋

きっと今は学校もディワリのお休みなのだろう。きっとそうに違いない。

なにしろおやじは左腕にギプスをし、首から吊っているのだ。
つまりこの少年はまさしくおやじの片腕としてがんばっているのである。

インド、グジャラートのトウモロコシ屋

少年は無理やりやらされている風ではなく、本当に一生懸命働いていた。

そうこうしているうちに、私のトウモロコシが出来上がって行く。
これは最後の仕上げ、塩と唐辛子の粉をレモンに付け、それをごしごしトウモロコシにすり込んで行く作業だ。担当は少年である。

インド、グジャラートのトウモロコシ屋

初めの頃はこのサービスはありがた迷惑に思ったものである。

実は私は初めの頃これがダメだった。
なにしろ何度も使ったくちゃくちゃのレモンで、得体のしれない粉(当時の私はその茶色がかった粉が塩だとは思えなかった)をトウモロコシにすり込むのである。バッチイというのもあるが、それよりトウモロコシにレモンはないだろうと思っていたので、いつもそれは断ってなにも味のないものを食べていた。

ところがある時、私が制止する前にごしごしやられてしまい、仕方なくそれを食べたのだが、あ~ら不思議、レモンの酸味と塩味が混ざり合うと、なんとなく醤油みたいな感じになるのである。(その時は唐辛子はなかった)
それ以来この味付けがすっかり気に入ってしまい、たまに気の利くトウモロコシ屋が「レモンはどうする?」と聞いて来たりするが、ガシガシごしごしやっちゃってと頼むほどになった。

インド、グジャラートのトウモロコシ

この黄色がインドの大地によく映えるのだ。

このトウモロコシは10ルピー(約16円)だが、値段はサイズによって変わる。
この店ではトウモロコシを紙皿に載せてくれたが、通は捨ててあるトウモロコシの皮の中からきれいそうなのを選んで拾い、そいつで包んで食べたりする。それが粋なトウモロコシっ食いてもんでい。てやんでい、べらぼうめい。

とにかく店の奥にある椅子に座り、トウモロコシをゆっくり食べる。
まだ下痢が治り切っていないので、本当にゆっくりしっかり咀嚼しながら食べる。

客は客を呼ぶ。特に外国人が食べていると、インド人たちはそれを目ざとく見つけ、われもわれもと店に殺到する。

インド、グジャラートのトウモロコシ屋

お客はお客の招き猫、千客万来商売繁盛で笹持って来い、なのだ。

まあ、そうすぐにはやって来ないかもしれないけど、なるべくゆっくり食べて、少しでも客を呼び込む手助けができたらいいなと思うのであった。

*情報はすべて2016年11月時点のものです。

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インドのマフラー