南インドの休日:その8 / フォート・コーチン漁師の実力

フォート・コーチンの名所といったら、なんといってもチャイニーズ・フィッシングネットである。南インド、ケララ州、フォートコーチンのチャイニーズ・フィッシングネットチャイニーズ・フィッシングネットは巨大な四手網で、数人の男たちが力を合わせて海の中に沈めたり上げたりしている。
しかし残念なことにその水揚げ量(というより釣果と言った方が適切かも)は悲しいくらい少ない。南インド、ケララ州、フォートコーチンのチャイニーズ・フィッシングネットところがそのチャイニーズ・フィッシングネットのすぐ後ろでは、毎朝魚のセリがにぎやかに執り行われ、たくさんの魚が売り買いされている。南インド、ケララ州、フォートコーチンのチャイニーズ・フィッシングネットそばのセリ実はこれは主に漁船で漁をして来たものなのである。南インド、ケララ州、フォートコーチンの漁船で、これが結構いろんな種類があるのでちょっと見てみよう。

まずはアジのような魚とイシダイみたいに縦じまのある魚。
見た目は地味だが、その分なんとなくおいしそうである。南インド、ケララ州、フォートコーチンのチャイニーズ・フィッシングネットそばのセリで売られている魚次はタイのような魚だが、目のところをつかまれて痛そうである。
下の魚たちも「げっ!あんなとこ持たれちゃってるよ!」と驚いている。南インド、ケララ州、フォートコーチンのチャイニーズ・フィッシングネットそばのセリで売られている魚なんとも口に迫力のある魚である。
赤い色が食欲を誘うが、なんだか恨まれそうで怖い。南インド、ケララ州、フォートコーチンのチャイニーズ・フィッシングネットそばのセリで売られている魚箱からはみ出すほどの大きい魚もいる。
シイラであろうか。
乾燥してミイラにならないよう氷がかけられている。南インド、ケララ州、フォートコーチンのチャイニーズ・フィッシングネットそばのセリで売られている魚これはヒラメかカレーであろう。
まるで三枚に下ろされたようで、そのまま使えそうである。南インド、ケララ州、フォートコーチンのチャイニーズ・フィッシングネットそばのセリで売られている魚日本人の好きなイカもある。
以前この地でイカのことを「カルマリ」と教わったのでてっきりインドの言葉(ケララ州はマラヤーラム語)だとばっかり思っていたら、カルマリはイタリア語だかスペイン語だかで、とにかくインド固有の言葉ではなかった。南インド、ケララ州、フォートコーチンのチャイニーズ・フィッシングネットそばのセリで売られている魚こちらは世界中の人が好きなエビである。
エビを旨いと感じるのは万国万人共通のため、その時代でもっとも経済力のある国にエビが集まると聞いたことがある。
かつてはそれが日本だった時代もあったようだが、今はどの国なのであろうか。南インド、ケララ州、フォートコーチンのチャイニーズ・フィッシングネットそばのセリで売られている魚さらにイセエビもいる。
でもイセエビは伊勢の海老なんだからコーチンエビであろうか。南インド、ケララ州、フォートコーチンのチャイニーズ・フィッシングネットそばのセリで売られている魚それからカニだって売っている。
これはコヴァラム・ビーチで食べたことがあるが、殻が固くて厚く、身が少ないので食べた気がしなかった。
でも味噌仕立てのカニ汁にしたらおいしそうである。南インド、ケララ州、フォートコーチンのチャイニーズ・フィッシングネットそばのセリで売られている魚
とまあ、このようにフォート・コーチンの魚介類は実に豊富なのである。

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真鍮製のアンティーク弁当箱

ひつじ年です

新年あけましておめでとうございます

さて、2015年はひつじ年である。

インドは街中にも動物がわんさといる国なので、想像上の動物であるタツを除けば、ウシを始めとして干支の動物の話題には事欠かない、
はずなのであるが・・・

それがヒツジに関してはそうもいかないのである。

そりゃあインドにもヒツジはいるし、私も見たことはある。
しかしここ最近の私が撮った写真には「らしき」ものしか写っていないのである。

インドのヤギたとえばこれなどがそうなのだが、これはたぶんヒツジではなくヤギであろう。

私は動物学上の厳密なヒツジとヤギの違いというのを知らないのだが、その外観からごつごつしたのがヤギで、ふんわりとしたのがヒツジだと思っている。

なのでこの画像のものはヤギであろうと思うのである。

インド料理のメニューインドの主要宗教であるヒンドゥー教徒はウシを食べないし、イスラム教徒はブタを食べないので、ノン・ベジタリアン・レストラン(肉を出す店ね)では、チキンと並んでマトンが主力食材となっている。

ほら、このメニューにもマトン・シーク・カバブ(Mutton Seek Kabab)というのが載っている。

インドのヤギしかしこのレストランのすぐそばにある肉屋街で売られているのは、やはりこんな感じのヤギなのである。なぜそれがわかるかといえば、さばいた肉と一緒に・・・
まあ詳しい話はやめておくが、とにかくそこに行けばその肉がなんなのかがわかるのだ。

なのでインドでは「マトン」と言っても往々にしてヤギ肉だったりするのである。

*初めから「ゴーシ(ヤギ)」という名前の付くメニューもあります。

でまあ何が言いたいのかといえば、インドではヤギとヒツジの違いなんてあまり気にしていないようなので、インドの話題を紹介するこのサイトでも、ひつじ年にヤギの写真でご挨拶させて頂いてもいいのではないかとね、そういうことなのであります。

ということで、
インドのヤギ

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

ハチクイがビー・イーターならキングフィッシャーはビア・ドランカーと言うんかい:インドの野鳥たち

幽霊の正体見たり枯れ尾花

びくびくしていたらススキを幽霊だと思ってしまったという言葉だが、人間恐怖心に限らず何かを思い込んでいると、違うものでもそう見えてしまう。昔パチンコにはまっていた友人が、葬式の花輪を発見し「おっ!新規開店だ!」と小躍りした光景が忘れられない。たった一色の違いではあるが、あれほど漂う雰囲気が違うというのにである。

で、インドの話であるが、私はインドの自然豊かなところに行くと、ついキングフィッシャーを探してしまう。
キングフィッシャーというのはカワセミの一種で、とてもきれいな鳥である。
余談だがインドにはその鳥の名を冠したビールもあり、私はそれもよく探す。
しかもどちらかのキングフィッシャーをひとつだけ取れと言われれば、迷わずビールの方を取る。
まあ花より団子ということなのだ。

でも今回はビールはあくまでも余談であり、鳥の話をするのである。

グジャラート州のカッチ地方は自然の豊かなところであり、鳥もたくさんいる。
なのでキングフィッシャー(鳥の方ね)好きの私は、当然常に「キングフィッシャー、キングフィッシャー・・・」と心の中で呟きながら、木の枝や電線などを眺めていた。

そしたら・・・

インドの鳥、ビーイーターいた!
キングフィッシャーだ!

すかさずカメラを向けてシャッターを切ったところ、その日同行していたガイド氏が近寄って来て、「あー、あれはビー・イーターですね」などと言うのである。

なに? ビー・イーター?

インドの鳥、ビーイーター直訳すれば「蜂喰い」となるが、実際蜂を捕えて食べ、和名もそのまま「ハチク」と言うらしい。

なるほど、よく見たら確かにキングフィッシャーとは色が違う。キングフィッシャーはコバルトブルーだが、こいつはグリーンだ。
でも年寄りなどは緑色のことを「青」とか言うし、ビーチのことを「ピーチ」なんて言ってしまうこともあるので、大きな心でとらえればたいした違いではない。

本当にこれはキングフィッシャーではないのか?

インドの鳥、キングフィッシャーなどとまだ半分ガイド氏の言ったことを信用していない私であったが、なんとそのあとすぐに本家のキングフィッシャー様がご登場されたことで、その容姿の違いが白日の下にさらされた。

なるほど、こうして見比べれば全然違うじゃないか。

と、私の疑問はまさしく雲散霧消、いや、キングフィッシャーだけに、ビールの泡のように消えていったのであった。
めでたしめでたし。

服とは体の包装紙なのだろうか:インドのヤギの服

日本では愛犬に服を着せるということがすっかり珍しくなくなった。雨の日にはレインコートを着て散歩している犬なんかも見かける。

インドにももちろん犬はいるが、よく目にするのは勝手にうろつきまわっている犬で、当然そういう犬は服など着ていない。裸である。いや、裸というとちょっと変な感じだなあ・・・自前の毛皮をまとっているだけである。

インド、服を着たヤギでも、犬ではないがこのヤギは服を着ていた。
見ればネックレスまでしている。
プラスチック製ではあるようだが、色とりどりでなかなかきれいである。
よほど飼い主はこのヤギをかわいがっているのだろう。
インド、服を着たヤギただし服は麻袋を再利用したもののようである。
現地の文字で私には読めないが、内容物だか宛先だかが書き込まれている。

あっ、もしかしたらこれは、服として着せているのではなく、どこかに出荷するための梱包なのかもしれない・・・

インド先住民族の工芸品ドクラ

独立心の強いハト~ハト派は仮面だったのか・・・

このところハトの話ばかり続いているが、特に私がハト好きというわけではなく、ただ単に関連した話題が芋づる式に出て来ているだけである。
でもインドの話だと思って来たのに、こう毎回毎回ハトの話ばかりだと誰も来なくなってしまうので、とりあえず今回でハトの話からは離れようと思う。

さて、今回はこれである。
インド、ハトに占拠された扇風機壁掛け扇風機の上に巣作りするハトである。

実はこの場所、前回のハトマンションのすぐ横の寺院内なのである。
つまりこのハトはあの豪華マンションの入居を蹴って、わざわざ自分で巣をこしらえる道を取ったということになる。
まあ人間でも、都会のマンションは便利だけど、職場から遠くてもやっぱり一戸建てがいいよなあという人もいるので、そこは好き好きなのである。

しかし困るのは人間の方である。
なにしろこれは巣作りのための土台ではなく、あくまでも扇風機なのであるから、やはり暑い日には使いたいところである。

もっとも扇風機の風はハトの方に出るわけではないので、スイッチを入れるとハトが巣ごと空中に浮き上がるということにはならないだろう。
それではどうなるかといえば、巣に溜まったフンが扇風機に吸い込まれ、回転するファンによって粉々に粉砕されたのちに頭上からばらまかれるということになると思われる。
それは実に恐ろしいことである。なにしろハトはなんとかいう細菌(ずいぶん昔に教えてもらったが忘れてしまった、というか難しくて最初から覚えられなかった)を持っているのである。
いうなればそれは細菌兵器ではないか。

う~ん、ハトめ・・・平和主義者のふりをしながら、その一方で軍備をちゃくちゃくと進めているとは・・・

真鍮製のアンティーク弁当箱

ハトの新住宅事情

前回はハト用に軒先に吊るされた素焼きの壺をご紹介したが、今回はハト用の集合住宅である。

インド、ハトのマンションこれはグジャラート州ブジの町で見かけた建造物である。

最初は何か宗教的なものかと思ったが、どうやらそうではなく、ハトのための施設のようであった。

階層を数えてみると、なんと6階建てのマンションである。
しかも六角形のそれぞれの面に2個ずつ入口があるので、2x6x6で全72戸ということになる。
まあ実際のところは、内部はひとつの大きな部屋になっているのだろうが。
インドのハトマンションさらにはこんな高台に建つマンションもあった。

こちらは先ほどのものより高層の7階建てである。
陽当たりもよく、塀の向こうは湖になっているのでさぞかし眺望もすばらしいであろう。
しかも建物の下にはシヴァ神が守衛として鎮座しているので、おかしな訪問販売など一切来ないであろう。

そんな豪華マンションを見上げながら、いいなあ、私もハトなら住んでみたいなあと、思わずはるか昔に習った”If I were a bird,I could….”という仮定法過去を思い出したりする私だったのである。

インドのマフラー

慈悲深きインド人たち

インド人は総じて動物に優しい。

しかしそれは単に動物がかわいいからという理由からではなく、おそらく宗教の教えから来ているのだと思う。
つまり「やだ~、かわいい~」と思って餌をやったりするのではなく、子どもの頃から教え聞かされ、すっかり身に染み付いた習慣としてやっているのだろうと思う。
なのでハトに餌をあげている(正確には「撒いている」)おじさんの表情を見ると、あまり楽しそうに見えなかったりする。なんだか義務で仕方なくやっているようにも見える。少なくとも目を細めて「おお、ハトよ、かわいいやつじゃのお」などと、自分の孫に対するがごとき接し方などはしていないようである。

しかしこれは考えようによっては正しい動物との接し方かもしれない。
なにしろ「かわいい」ということを基準としないため、見た目がかわいくなくても、また幼少期のかわいさがすっかり消えてしまったのちも、以前と変わらず餌をあげるであろうと思われるからである。
お祭りの夜店で買ってもらったヒヨコやカメが、育ちすぎてしまって捨ててしまうことに比べたら、なんと立派なインド人たちであろうか。

インド、軒先のハトの家 さて、そんな優しきインド人であるが、とある家の軒先になにやらぶら下がっているのが見えた。

はて、なんだろう?

話の流れから行って動物がらみのものだと思うのだが・・・
インド、軒先のハトの家なるほど、吊るされているのは素焼きの壺で、それはハトの家とするためのもののようである。
その証拠に壺の口元からハトが覗いている。なんとまあ優しいのだろう。
しかもこの家には、こうした壺がいくつも吊るされているのである。

さすが大家族主義のインド人、ハトにも一族郎党みんなして一つ屋根の下で生活をさせてあげようという配慮なのであろう。

高い位置の壺を見て言うわけではないが、まったく見上げたものである。

インドの南京錠

あたしゃ広告塔なのさ:牛と看板

「新鮮なミルク付の朝食はいかが?」

牛と看板と、生産者自らがお出ましになり、食の安全とおいしさをアピールしている

なんてことはない。たまたま牛が看板の横にいただけである。

でもパステル調の明るい看板と薄茶色の牛の組み合わせで、なんだかここの朝食がうまそうに思えて来る。

でも私はできればミルクよりコンビーフが食べたいな・・・

いや、軽い冗談だからそんな目で見るなって。

インド先住民族の工芸品ドクラ

ほろほろ飲めばぁ~ほろほろと~おぉ~:インドのホロホロチョウ

アーマダバードの路地裏でホロホロチョウを見た。

インドでは田舎でなくともニワトリやアヒルが普通に放し飼いにされていたりする。
しかしホロホロチョウを見たのはこの時が初めてで、そして他の町ではついぞ見かけなかった。

インドで見たホロホロチョウ場所はジャマーマスジッド近くの路地であった。
ジャマーマスジッドは大都市アーマダバードの中心部に位置するので、このホロホロチョウが野生でないことはすぐわかった。だいたいホロホロチョウは北アフリカ原産の鳥なので、インドに野生種はいないのである。

ホロホロチョウの肉はなかなかおいしいらしく、日本でも繁殖飼育をしているところがあるようだ。
なのでこいつはこの近くの家で食用として飼われているのであろう。
そしてなにか特別な日にはこいつが食卓に上るのである。

しかしながらアーマダバードのあるグジャラート州は禁酒州なので、ホロホロチョウを食べながら ♪ ほろほろ飲めばぁ~ とはいかないのである。

実に残念である。

インドのショール

あらためて見直すと・・・:インドの牛

インドの街には牛がいる・・・これはインドのイメージのひとつだが、実際かなりの頻度で牛に遭遇する。

インドの牛と言うと背中にコブのあるものが良く知られていると思うが、ホルスタインのような牛もいる。

インドの牛この牛の前にはカゴに入ったエサ(らしきもの)が置かれているので、ちゃんと飼い主がいて、搾乳なども行われているのだろうなあと推察できるが、そんなことより今あらためてこの光景を眺めて見ると・・・う~ん、やっぱり街の中に牛を放牧(?)しているというのはなんとも不思議なものである。

しかしその不思議さが異国を旅する面白さであるので、いつまでもこの光景が失われなければいいなあと、普段日本に住んでる身としてはそんな風に思うのである。

インド先住民族の工芸品ドクラ