2016年グジャラート再訪・第45回 / ブジの食事

ブジに着いたら絶対このレストランに行こうと、固く固く心に決めていた。

ここはヌーラニという名のノン・ベジレストランである。そう、ここでは肉が
食えるのだ。

インド、グジャラート州、ブジのレストラン

ブジで肉食したけりゃここに来い。

味付けもとてもスパイシーなので、インドにヨガとかアーユルベーダとか精神修養とかを求めて来た人には縁がないかもしれない。

さて、私はまともな食事を丸二日間も取っていないこともあり、気持ちがはやってしまい少々ぎこちなく入店した。
案内のボーイはエアコンの部屋を勧めてくれたが、あえて普通の席にした。辛いものや熱いものを冷房の効いた部屋で食べたいとは思わない。暑いときに辛いものを大量の水を飲みながら食べ、汗をダラダラ流すのが好きなのである。

インド、グジャラート州、ブジのレストラン

辛い物を食べるときは思いっ切り汗を流しながら食べるのがいいのだ。

まずはチキン・ホット&サワースープから始める。
これはその名の通りチキン入りの辛くて酸っぱい、少しとろみの付いたスープである。空腹の弱った胃に染み渡る。
インドのチキン・ホット&サワースープ

酸味と辛みがクセになるのだ。

それからメインディッシュにマトン・ガーリックマサラを注文した。
これもその名の通り羊肉入りのニンニクの効いたカレーである。上に乗っているのはクルミだか豆だかであるが、正確にはよくわからない。まあカレーがメインで添え物などには無頓着なのだ。
インドのマトンカレー

うまいのだが量がちょっと多すぎる。

これに合わせるのはプレーンライス、つまり普通の白飯である。インドでは常にカレーをナンで食べると思ったら大間違いなのだ。少なくとも私はこの組み合わせが一番好きである。なにしろ帰国後の第一食目にカレーライスを選ぶくらいなのである。
インドのカレーライス

インドだからといってカレーにナンというわけではない。

最初のスープですでに胃が痛めつけられており、そこに肉のかたまりと噛み応えのある米ではそうたくさん食べられない。ご飯もカレーも半分くらいしか食べられなかった。

代金は全部で390ルピー(約624円)だった。
ボーイをテーブルに呼び、さりげなく500ルピー札を出す。
ボーイは素直にそれを受け取りレジに持って行ったが、レジの係りのあんちゃんに何か言われている。

インド、グジャラート州、ブジのレストラン

さあ、さっさとお釣りを持って来なさい。頼むからさ。

私はレジの方を見ないようにして、知らんふりを決め込んでいたが、おそらくボーイが「だってさあ、外国人だから500ルピー札が使えなくなっちゃったってこと知らないんじゃないの」とか言ったのだろう、やがてレジの係りが折れたらしくお釣りを持ってやって来た。

やった! 私の勝利だ!

しかしさすがにそろそろ500ルピー札は受け取ってもらえなくなって来たようで、さて、残りの500ルピー札をどうしようかなと考えながら店を後にしたのであった。

*情報はすべて2016年11月時点のものです。

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2016年グジャラート再訪・第34回 / ドワルカの食事

時刻は午後1時を回り、だいぶ腹が減った。

前回来た時に入った安食堂で食べようと思い、記憶をたどって歩くがこれが一向に見つからない。わりと人通りの多い道に面した店で、しかもその店先のかまどで調理しているので、見逃すはずはないのにそれが見つからない。
まさかこんな裏路地のわけはないというような小道にも入り込んで探したが、その安食堂は忽然と(まああれから3年もたってるんだけど)姿を消したようである。

歩き疲れたので小さな店でインドの炭酸飲料サムズアップ(25ルピー、約40円)とポテトチップス(10ルピー、約16円)を買い、海の近くで食べる。

インドのコーラ、サムズアップとポテトチップス

インドにいると食事代わりにこういうもので済ませてしまうことも多々ある。

日本ではまず炭酸飲料も飲まなきゃポテトチップスも食べないが、インドに来るとついこういうものを飲んだり食べたりしてしまう。それでもちゃんと健康には気を付けて、クリーム&オニオンというのにした。これならタマネギ効果で血液がサラサラになるかもしれない。

少し休んで元気が出たので、再び食堂を探すことにする。
しかしもうあの安食堂にはこだわらず、どこか良さ気なところに入ろうと思い歩いていると、道端にいたおっさんが何やら声を掛けて来た。言ってることは現地の言葉なのでほとんどわからないのだが、おっさんの発する言葉の中から「チャイニーズ」という単語をキャッチしたので聞き返すと、すぐ後ろの建物を指差しうなずく。
食堂はその建物の二階部分のようである。そしてここにはチャイニーズ・メニューがあるようである。
これはもうここに決めるしかない。なにしろ時刻はもう午後2時なのだ。

インド、ドワルカのレストラン

やはり声掛けとか呼び込みというものは効果があるのだ。

この店は最近オープンしたばかりなのか、店内はわりときれいで内装もこじゃれている。
でも私はこういう雰囲気が苦手である。しかも店内には他の客はおらず、大きなガラス窓のそばに座っているのは、おそらくこの店のオーナーなのだろう。男は何も食べずに本だか手帳だかをしきりに眺めている。とにかくまったく活気のない店で、大丈夫なのかよと思ってしまう。

インド、ドワルカのレストラン

なんだかガランとして淋しいレストランである。

まずはミネラルウォーター、もとい、パッケージド・ドリンキング・ウォーターを頼み、喉の渇きを潤す。

インドのペットボトル入り飲料水

ちょっと小ぎれいなレストランでも、どんな水が供されるかわからないので、安全を確保するため水にもお金を払う。

疲れていたところにおっさんの「チャイニーズ」という誘いに負けてうっかり入ってしまったが、やはりメニューは高めの設定である。この料金にはこの趣味の悪い(あくまでも私の感覚だけど)内装代も入っているのかと思うと嫌になる。ああ、あの安食堂で食べたかったなあ。

無難そうなところで、ベジ・フライドライスを注文する。
入ってる具は少々のキャベツだけと貧弱だが、値段は100ルピー(約160円)と立派である。

インド、チャイニーズメニューのフライドライス

そんなにうまくもないが特にまずいというほどでもないフライドライスである。

味は特筆するほどのことはなく普通である。つまり可もなく不可もなく具もないという、三無主義的フライドライスなのだ。
でも取り分け用にきれいな白い皿が供され、私は小ぎれいな店内で一人お上品にフライドライスを食べた。

インド、チャイニーズメニューのフライドライス

取り分け用の皿よりボウルのままの方が食べやすいだろうなあ。

そもそもフライドライスなんてものは大したものではないので、こんなエアコンの効いたきれいな店ではなく、開けっ広げの汚い食堂で汗を流しながら食べたほうが断然うまいのである。

なお、支払いは500ルピー札が問題なく使えた。(「インドのキャッシュクライシス」参照)
その点だけ見ると、もしかしたら安食堂より良かったのかもしれない。

*情報はすべて2016年11月時点のものです。

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シンプルデザインの真鍮製シンギングボウル

水分補給はわすれずに・インドの飲料水

日本でも「熱中症対策には適度な水分補給を」なんてことが盛んに言われるが(ちょっと季節外れな話題だけど)、暑くて乾燥しているインドではなおさらである。

でも日本とは違い、やたらな水は飲めない。
たとえ「Drinking water(飲料水)」なんてわざわざ書いてある水道でも、ましてや道端に置いてある施しの水などは、旅行者は避けた方が無難であろう。

インドの道端の水瓶

道行く人にふるまわれる水瓶の水はちょっと魅力的ではある。

ではどうしたらいいかと言えば、それはやはりお金を出して安全な水を買うことである。

で、そういう水をつい「ミネラルウォーター」と言ってしまうのだが、あくまでもミネラルウォーターは地下水を基にしたものということで、日本でもそうでないものは「ボトルドウォーター」と呼ばれている(らしい・・・実際にそう呼ばれているのを聞いたことないけど)。
でもって、インドではそういうのを「パッケージド・ドリンキング・ウォーター(Packeged Drinking Water)」として売られている。

インドのペットボトル入り飲料水

今やインドでもいろいろな種類の水が売られるようになった。

一昔前はこういうペットボトル入りの飲料水を買う時には、必ず栓の封印が切られていないか(つまり詰め替え品でないか)を確かめたをものであるが、今ではいろいろな種類のものがごく普通に売られるようになったので、よほど怪しいところで買わない限りまず大丈夫かと思う。

それでも心配な人には、詰め替えがまずできないビニールパックの水をお勧めする。

インドのビニール袋入り飲料水

袋詰めの飲料水は手軽で庶民の味方なのだ。

このビニールパックの水は飲み切りサイズで値段も安く(10ルピー、約16円ほど)、売る方もバッグに無造作に放り込んで売り歩けるので便利なのだ。

飲むときには袋の一部を歯で噛み切って穴を開ける。
私などはそのまま袋にしゃぶりついて飲むが、インド人の多くは大きく開けた口めがけて放水する。
ただし歯で開けた穴なので水が真っ直ぐに、また一本の放物線で放出されるとは限らないので、飲み始めは口の周りや服の胸元までも濡らすことがあるので要注意なのである。

動物の鈴・アニマルベル