2016年グジャラート再訪・第33回 / ドワルカのホテル

ドワルカも二度目と言うことで、勝手知ったる場所と舐めて歩き出したら道に迷い、だいぶ遠回りをしてようやくガートの辺りに出た。

できれば宿はこの辺りに取りたいと、まずは川辺の公園に面したホテルに入ってみた。

インド、ドワルカのホテル

この右側は川辺が整備されちょっとした公園になっている。

しかしこのホテルは満室であえなく断られてしまった。

そこでひとつ裏手となるホテル「GOMTI」に行ってみることにする。
実はここは前回泊まったホテルなのだが、とにかく手当たり次第に当たってみるのだ。

インド、ドワルカのホテル「ゴンティ」

別にホテルのコレクションをしているわけではないので、同じホテルでも特に問題はないのだ。

するとデラックスルームが一部屋だけ空いているという。
料金は1,800ルピー(約2,900円)とやや高めだが、ディウでの苦戦を思えば「空いててラッキー!」と思うべきであろう。

部屋は二階の103号室。
さすが「デラックスルーム」である。なかなか広い。

インド、ドワルカのホテル「ゴンティ」

一人で使うにはもったいない広さである。

エアコンと薄型テレビがある。
また最近リノベーションしたらしく、全体的にきれいである。

インド、ドワルカのホテル「ゴンティ」

何か操作を間違えたのか、テレビは途中で見られなくなってしまった。

なお、部屋は河口に面した南向きで大きな窓もあるのだが、目の前に別の建物(たぶんホテル)が立ちふさがっているため景色はぜんぜん見えない。

トイレと兼用のシャワールームにはバスタブはない。
ここももちろん改装されたのだろうが、床のタイルの目地は早くも黄ばんでいる。

インド、ドワルカのホテル「ゴンティ」

水回りはよほどしっかり掃除をしないとすぐ劣化する。

Wi-Fiは一階のフロント周辺でしか使えないが無料である。

前回も特に問題が無かったから今回も泊まるのだが、従業員は親切でなかなか居心地の良いホテルである。
なので特筆すべきトラブルもなく、残念ながら面白いエピソードはひとつもないのである。

*情報はすべて2016年11月時点のものです。

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インドの伝統工芸細密画

2016年グジャラート再訪・第23回 / ジュナーガルのホテル

ジュナーガルでの宿は、以前泊まったことのあるホテル・ハーモニーにした。
場所はバススタンドのすぐ目の前だし、なにより勝手知ったるホテルなので安心なのだ。

とは言え予約してあるわけでもなし、はたして部屋はあるだろうか。

インド・ジュナーガルのホテルハーモニー

バススタンドの近くのホテルはちょっと騒がしいが便利でいい。

しかしそんな心配は無用であった。まだ時間も昼の一時過ぎと早かったこともあり、すんなり部屋を取ることができた。

部屋は三階の208号室である。
もっともこのホテルはショッピングモールの三階にあるので、フロントを含めすべての部屋が三階なのだ。

インド・ジュナーガルのホテルハーモニー

前に来た時よりずいぶんきれいになっていた。

フロントでは気が付かなかったが、全面的にリノベーションしたようで、3年前に比べてきれいになっている。

この部屋で一泊1,328ルピー(約2,100円)、二泊する予定なので2,656ルピー(約4200円)となる。

インド・ジュナーガルのホテルハーモニー

エアコンと薄型テレビがある。

壁にはなにやらカラフルな額が掛けられているし、ベッドシーツと枕カバーも柄物を使っていておしゃれである。インドでもホテルのシーツは白のところが多いのでとても珍しい。

インド・ジュナーガルのホテルハーモニー

まあ趣味の良し悪しは別にして、柄物のシーツもたまにはいい。

ところがである。

翌日市内をあちこち回ってホテルに帰ってくると、今度はシーツも枕カバーも白になっていた。
私は「なるほど、シーツの柄を毎日変えることで『ちゃんと交換してますよ』と客にアピールをしているのだな」と勝手に解釈して感心していた。
しかしベッドにうつぶせに寝転がって日記を書いていたら、白いシーツの下に見覚えのある柄が透けて見えた。
そう、それは昨日「おっしゃれ~」と思ったシーツの柄なのである。

つまり、

夕べはシーツも枕カバーも無いまんま寝てしまったのである。

たぶん午後一番にチェックインしたので、まだ完全に部屋の準備が終わっていなかったのだろう。
今までどんな安宿でもシーツがなかったことはなかった。ツギが当たっていたり、穴が開いていて足の親指がそこに入ってしまうようなものでも、一応あるにはあった。あんな薄い布一枚で、こんなにも気分が違うとは初めて知った。
それからついでに言うと、二日目は毛布にもカバーがかかっていた。

まあそれは次の日のことで、今はまだ「おっしゃれ~」と思っているので、このまま部屋の紹介を続ける。

バスルームを見たら床も壁もピカピカで、やはりきれいに直したのだなということがよくわかった。

インド・ジュナーガルのホテルハーモニー

バスルームはわりときれいに維持されている。

しかしこの便座はどうしたことか・・・
取り付け位置が合わないのはわかるが、なんとかしようとは思わないのか、インド人。

インド・ジュナーガルのホテルハーモニー

こういうちょっとしたところに性格というか国民性というか、とにかく違いが出るのである。

便器の左側に伸びる白いホースは、用便後に尻を洗うための水を出すものである。壁にあるコックを回すと、便座の後ろのノズルから勢いよく水が出る。
いわばインド式ウォシュレットなのだが、ノズルは固定式でウィ~ンと前には出て来ない。そしてノズルから出て来るのはただの水である。
でもこれがあると用便後の始末が実に楽なのだ。気候温暖なインドなので、水でも特に問題はない。

ところがである。

なにがどうなったのかは知らないが、ある時ノズルからお湯が出た。それも結構熱いやつが。シャワーで使うにも熱すぎるくらいのやつである。
もちろん壁のコックは一つだけで、それは間違いなく水のものである。

まさかインドの単純構造ウォシュレットから、いきなり熱いお湯が出るとは思ってもいなかったので、私は度肝を抜かれた。怖い思いをすると尻の穴がすぼむと言うが、こういう時のための無条件反射だったのか。

さらに、便器に水を流したら、その水からももうもうと湯気が立った。

いったいどうすればこのようなことが起こるのか、理解に苦しむ。

まったく、勝手知ったるホテルと安心してはいけないのだった。ここはインドなのだから。

そんなホテル・ハーモニーだが、もちろんどれも悪気があってのことではない。
なのでここは、外国人に「インド」を感じてもらうための「お・も・て・な・し」の一種なのだと考えるべきであろう。

そもそもこのホテルのサービスや雰囲気は決して悪くない。その証拠に、部屋に案内してくれたボーイは、一通りの説明を終えた後で冷たいウエルカム・ドリンクを私にくれた。11月とは言え日中は汗ばむほどの陽気のグジャラートなので、確かにその時私は喉が渇いていた。なかなか気が利くのだ。

もっともそれは、あのジーラ・マサラ(詳しくは「インド版青汁」をご覧ください)ではあったが。

インド・ジュナーガルのホテルハーモニー

味はともあれ、その気持ちは嬉しい。

それにしても数ある清涼飲料水の中から、よりによってこれとはなあ・・・

しかし喉の渇きは味覚に打ち勝ち、私は一気にそれを飲み干した。

う~ん・・・不味い。

でも口の中一杯に、確かに「インド」を感じるのであった。

*情報はすべて2016年11月時点のものです。

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インドの南京錠

2016年グジャラート再訪・第5回 / アーマダバードのホテル

アーマダバードではホテルもまた再訪だった。

いや、正確には三度目なので再々訪なのだ。とにかく2001年と2014年の二度ここホテル・グッドナイトに泊まったのである。

実に便利な時代で、列車でもホテルでもインターネットで予約できてしまう。
今回のグジャラート旅はアーマダバードから始まり再びアーマダバードに戻って来る予定なので、起点と終着点のホテルだけはインターネットのホテル予約サイトで事前に予約しておいた。
高級ホテルは別として、インドのホテルは当たり外れがあるので事前予約はちょっと怖い。しかしここならよく知っているのでその点安心である。
なお宿泊料金はエアコン、テレビ、Wi-fi付きで一泊1400ルピー(約2300円)だった。

アーマダバードのホテル、グッドナイト

ホテル “Good Night” は通りからちょっと引っ込んだところにある。ちなみに一階にはノン・ベジレストラン “Food inn ” が入っていて、ルームサービスも利用できる。

あてがわれた部屋は二階の115号室(インドでは英国式に “1st floor” なので)。フロントの近くなので場合によっては騒がしいこともあるが、フロントが近いとなにかと便利でもある。
たとえばWi-fiがつながらなくなった時など、すぐにフロントで対応してもらえる。

ただこの部屋のエアコンは温度調整の具合が悪く、点けっ放しにすると寒くなり過ぎる。しかし消すとやっぱり暑い。
なので夜中に自分で何度もスイッチのオン、オフを来り返して調整するしかなかったが、これはフロントがすぐにどうこうできる問題ではないと思いあきらめた。

ホテルグッドナイトの客室

一人で使うには広すぎるベッド。エアコンの下には窓があるが、換気用の吹き抜け立坑に面しているだけで景色は見えない。

ベッドの足元側に壁掛けテレビがある。この位置だとベッドに座って見られるのでとても良い。

しかしこの部屋(ホテル)で一番うれしいサービスはテレビではない。
それはビーチサンダルである。
なにしろ足拭きマットも無いので、シャワーを浴びると足が濡れたまま部屋に戻らなければならないのだ。いくらきれいに掃除された床でも、所詮は土足で歩く場所である。濡れた足の裏はあっと言う間に汚れてしまうのである。

ホテルグッドナイトの客室

今やインドでも薄型テレビが普及している。またこの部屋には壁掛け時計があるので何かと便利だが、時間がずれていると返って迷惑である。

今回は事前予約だったが、現地で宿を選ぶときはバスルームの良し悪しはかなり重要な要件である。
まずはなんと言っても清潔感があることが大切である。設備の老朽化は仕方ないとしても、掃除が行き届いていないのはやはり気持ちが悪い。

次に大事なチェックポイントはトイレの流れ方である。
これも設備の新旧や優劣を言うのではない。たとえフラッシュバルブが壊れていて毎回バケツで流さなければならないとしても、とにかくちゃんと水が便器の奥へとスムーズに流れて行くということが重要なのである。間違っても逆流はいけないのだ!

ホテルグッドナイトのバスルーム

インドの安宿の水洗トイレはタンク式のものが多いが、このホテルのものは水道管直結タイプである。

その点このホテルはなかなかよろしい。

さらにバケツと手桶があるのもありがたい。
このホテルはそんなことはないと思うが、インドでは急に水が出なくなることがあるのだ。
シャワーで石鹸を洗い流している最中に水が出なくなったら、沈黙したシャワーヘッドの下でぬるぬるの体を持て余してしまう。
それが最初にバケツにお湯を溜めておけば、その分量を見ながら計画的に体を洗うことができるのである。

なお、便器の頭上には洗濯ロープ(らしきもの)があるが、タイルに差し込まれたフックが今にも抜け落ちそうだったので使えなかった。

*情報はすべて2016年11月時点のものです。

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木彫りのガネーシャ

南インドの休日:その22 / コヴァラムビーチのホテル

コヴァラム・ビーチでの宿はホテル・シーフェイスである。

ホテル・シーフェイスはお店やレストランの立ち並ぶ賑やかなライトハウス・ビーチとは岩礁で区切られたハワ・ビーチ側にある。とは言え、ほんの角を曲がったところといった感じで、歩道を歩いている分にはライトハウス・ビーチとの違いはまったく感じない。
その岩礁の上から見るとこんな感じである。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」そしてこの右側にはお土産屋やレストランがずらっと並ぶライトハウス・ビーチが続く。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」

ホテル・シーフェースはまだ20年ほどの営業とのことなのだが、造りが今風ではなく、どことなく余裕が感じられる「70年代レトロ」といった匂いのするホテルである。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」もちろんそれはいい意味でのことで、そもそも私は4年前この近くの安ホテル(エアコンなしで800円くらいだった)に滞在していた時、毎日ホテル・シーフェイスのビア・ガーデンに来ていて、いつかこのホテルに泊まってみたいと思っていたのであった。

この下の写真がそのビア・ガーデン(上のデッキじゃなくてその下のトーチカみたいなところね)なのだが、自前の写真がなくホテルの公式サイトのものを借用した。
なので画像の中に「Click Me」とあるが、当然そこを押しても何も起きない。でもそれじゃなんなので、ホテル・シーフェースの公式サイトへのリンクを貼っておくことにする。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」宿泊予約はインターネットのホテル予約サイトアゴダ(agoda.com)から行った。
滞在は2014年の11月後半だったが、まだトップシーズンではなく、Standard AC Room(エアコン付スタンダード)で一泊100ドル(約10,000円)だった。

ちなみにバウチャー記載の電話は通じなかったが、チェックインは問題なくスムーズにできた。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」このホテルの一番の売りはやはりオーシャン・ビューであろう。
この部屋は一階(実質二階の高さだが)なので海がそれほどよく見えるというわけではないが、窓の外には専用のベランダがあり、さらにその先がプールサイドなのでなかなか気分のいい眺めである。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」まだトップシーズンでないということもあるかもしれないが、そもそも規模があまり大きくないホテルなので、プールサイドといってもほとんど利用客はおらず静かなものである。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」プールサイドから部屋を振り返るとこんな感じである。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」ベランダにはブランコも吊るしてある。
どうもインド人はブランコが好きなようで、その昔のマハラジャなども部屋の中にブランコを吊るさせていた。

しかしこのブランコは戸板のような形状で、しかも少し傾いているので座るのがなかなか大変なのである。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」バスルームもレトロである。
グレーのタイルとバスタブがますますレトロ感を増幅させてくれる。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」蛇口もとてもレトロである。

もちろんそれはいいのだが、ボイラー室から遠い部屋なのか、お湯がなかなか出て来ない。
正確に言うと、蛇口をひねると勢いよく水が出て来るのだが、これがなかなか暖かくならないのである。
部屋のすぐ前がフロントだったので何度か言いに行ったが、その都度「そのままにしておけばお湯が出る」と言うのだが、いくら水の豊富なケララとはいえ、15分以上水を出しっぱなしにするというのはいささか気が引けるのである。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」なお、ホテルの正面はビーチ側であるが、道路から坂を下って来た裏手にゲートがあり、車のまま入って行けるので荷物の多い人も安心である。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチのホテル「Hotel Sea Face」ちなみに車が近くまで行かれないホテルでは、台車で荷物を運んでくれるサービスがあるようなのでご心配なく。

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南インドの休日:その20 / バックウォーターでのハウスボート滞在(後編)

ハウスボートは係留されてしまうともうただの家である。
しかも両サイドにぴったり他のハウスボートが停泊しているため景色も見えず、こうなるとあとは酒を飲むくらいしかない。

スタッフの方ももう船を操縦することもないので、どんどん食事の用意をしてくれる。

で、夜のメニューはというと、またもや各種和え物とサンバル、チャパティとスチームドライス。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートそしてメインディッシュはカレーソースをからめたチキンである。
これでザッツ・オール!なのだ。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートためしにお皿に盛りつけてみるとこんな感じである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート昼間連れて行かれた店で素直にエビを買っておけば、この空白をエビが満たしてくれたのであろう。

でもまあ今さらそんなことを言っても仕方ない。
まあ私にはビールがあるし、それからワインもあるので食事などどうでもいいのだ。
ちなみにこのワインはインドを代表するスーラワインである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートチキンを肴にビールを飲み、さらにワインを飲んでしばらくまったりしていたが、あまり長居をしているとスタッフたちが片づけられないので、残ったワインを持って寝室に引っ込むことにした。

しかしせっかく大きな窓のある寝室だが、いかんせん目の前に隣のハウスボートがあるのでカーテンを閉めるしかない。せっかくの水上生活なのになんとも味気ないのだ。

11月のアレッピの夜は決して涼しくはなく、寝る時にはエアコンが必要なくらいであるが、さすがに水のシャワーはつらい。そこで私はタオルを濡らして体を拭くに留めた。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート朝は明るくなると同時にあちこちからエンジンの音がし始めた。

寝室を出てみると、早くも隣のハウスボートはどこかへ行った後だった。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートさらにもうひとつ先のボートも出て行き、一気に視界が開けた。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート次いで反対側のボートも出て行った。なんだかみんなやけにお早いお発ちなのだ。

それにしても昨夜こんな景色を見ながら夕食がとれたらなあ。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートボートがいなくなって空いたスペースでは、目の前の家のおっさんが朝の行水を始めた。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート朝食はフレッシュジュースから始まる。
これはミックスジュースだが、材料はテーブルに置いてあったウェルカムフルーツであった。
昨日少し食べてしまったが、もし全部食べていたら朝のジュースはなかったのだろうか。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート朝食のメインはマサラドーサにプレーンオムレツである。
食事はごくあっさりした内容だが、ようやく開けた視界が味をぐっと引き立ててくれる。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート朝食を終えるともう8時過ぎ、そろそろこのボートも出発なのだ。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートしばらくは水郷地帯の朝の風景などをのんびり眺め、残り少ないクルーズを楽しんでいたが、南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートだんだん周囲にハウスボートが増えて来た。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートそしてついにハウスボートの大集団となった。

まあ出る時もあれだけのボートがいたわけだし、ましてや帰りは同じくらいのチェックアウト時間を目指してボートを走らせるので、こうなるのは当然であろう。

それにしてもまるで放牧場から畜舎に帰る牛の群れのようである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートわがハウスボートが元の係留場所に戻ったのは、チェックアウト時間の9時ちょうどであった。さすがである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートボートを降り、一日お世話になったスタッフの二人に笑顔でお礼を言った。
しかしなぜかスタッフには笑顔がない。それどころか右側のスタッフはちょっと怒っているようである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートすると迎えに来てくれていたエージェントのおっさんが「スタッフにチップを渡したか?」と聞いて来た。

なるほど、そうだったか・・・

インドではこういう判断が難しいのである。基本的にはインドにはチップの習慣はないと解説しているガイドブックもあるし、実際そうなのだと思う。
しかし今回のようにチップがいるケースがあるのも事実である。

エージェントのおっさんにチップの相場を聞くと、それぞれ100ルピーずつあげてくれとのことだった。

スタッフのところに戻り、すまんすまん、すっかり渡すのを忘れていたと言いながら、あらためて二人にチップを手渡したが、彼らの表情は険しさこそ消えたものの、ついに笑顔は戻らなかった。
でもそんなところが南インドの人たちのすれていないところなのだろう。お金をもらったからといってすぐに態度を変えたりするのは恥ずかしいよな、とか思っているのだと思うのである。

とまあ、以上がアレッピのハウスボート一泊二日滞在記となるのだが、最後にもう一度注意点を挙げておくので、これからアレッピに行こうとしている人はぜひ参考にして、快適な滞在をされんことを切に祈る次第なのである。

【ハウスボート滞在における注意点】

 1、酒は早めに用意する。
 2、できればエビは買っておこう。
 3、チップを忘れずに!

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動物の鈴・アニマルベル

南インドの休日:その19 / バックウォーターでのハウスボート滞在(中編)

昼食終了後はふたたびクルーズが始まる。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートバックウォーターと呼ばれるアレッピ周辺の水郷地帯は、主に水田として活用されていて、運河とは椰子の木の茂る畔で仕切られているが、低い船からでも時折田んぼが見えたりする。
稲が刈り取られた後なのか、それとも田植えの直前なのか、土があらわになった田んぼには、餌を求めておびただしい数の水鳥たちが集まって来る。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートまた運河沿いは生活の場でもあり、人々は広い畔というか中州というか、とにかく水に囲まれた土地に家を建てて住んでいる。
水路が道路より発達したこの地では、さしあたりこの家などは大通りに面した一等地に建っていると言えるのかもしれない。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートわがハウスボートはそんな大通り的水路を進んでいるのだが、それだけに行き交うハウスボートも多く、ひんぱんにすれ違う。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート先にも述べたようにハウスボートにもいろいろな大きさのものがある。
今すれ違おうとしているこれなどは二階建ての大きなものである。きっと家族や仲間の大グループで借り切っているのだろう。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートいずれにせよハウスボートに乗ってるのは休暇を楽しむ人たちばかりなので、みんな一様にウキウキしていてテンションが高い。酒も入っているのかもしれないが、若者のグループなどはすれ違う時に大げさな身振りで呼びかけて来たりするので、こちらも負けずに元気よくあいさつをすることになる。
もっともこちらもほろ酔い気分なので悪い気はしないのである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートそんな風にのんびりと田園風景や水鳥、そして行き交うハウスボートの人たちを眺めながら船に揺られていると、意外なほど早く時が過ぎて行き、早くも陽がヤシの葉影に隠れるほどの時間になってしまった。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートハウスボートは夜になると停泊し、翌朝まで動かない。
それは事前に知っていたが、はたしてどのような眺めの場所に係留するのだろう、あまり人気のなさすぎる場所でもさみしくて嫌だなあ、と思っていたら、船を着けた場所はなんと民家の庭先だった。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートしかも同じ場所に後から後からハウスボートがやって来る。
ほら、右側はこんな感じである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートそして左側のこんな近い場所にもハウスボートがいる。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートこれならまあ決してさみしい思いはしなくて済むが、わざわざ船に泊まるという観点からしたらどうなのよ?
せめて舳先を岸とは反対側にして泊めてくれれば、広々とした運河が見えていいのになと思うのだが・・・

あまりの予想外の展開にしばし唖然としていると、ハウスボートのスタッフに加え、前の家から出て来たおっさんも手伝ってどんどん係留作業は進んで行く。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート最後に前の家からひかれて来ている電線に船からのプラグを差した。
なるほど、夜間電力は船に搭載した自家発電機ではなく陸地からもらうというわけか。
確かに夜中中発電機を回してたらうるさくて仕方ないわなあ。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートそんなわけで夜は寝室のエアコンも使えるということになって、誠にありがたいことではあるのだが、てっきり椰子の林に囲まれた静かな水辺での滞在になるのかと思っていたら、こんな向こう三軒両隣、とんとんとんからりんと隣組みたいな感じになってしまい、あららあ、なのであった。

でもなんだかこのシチュエーション、昔あこがれたアニマル1(ワン)の世界みたいでちょっといいかもしれない。

注:「アニマル1」と言っても動物が出て来るジャングルの話ではなく、オリンピックを目指すレスリング選手の漫画である。 主人公の東一郎の大家族が船で暮らしているのだが、子供のころそれがうらやましかったのである。

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真鍮製のアンティーク弁当箱

南インドの休日:その18 / バックウォーターでのハウスボート滞在(前編)

ハウスボートの滞在は、どこもおおよそ正午から翌日の午前9時までとなっているようである。

私は11時に来るようにと言われたが、まず待ち合わせ場所のお土産屋に立ち寄り、さらにビールの買い出しなどがあったため、結局乗船は11時50分頃となった。

ハウスボート乗り場(というか係留場かな)には想像以上の数のハウスボートが並んでいた。
そんな中の一艘に案内され、舳先から板を渡しただけのあぶなっかしい仮設桟橋で乗り込む。
ちなみに黒シャツのおっさんが、今回のハウスボートを手配してくれた業者である。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートウエルカムドリンク(もちろんソフトドリンク)のサービスを受け、いよいよ出航である。

両サイドのハウスボートにぶつからないように注意しながら、船はゆっくり後退して行く。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートとにかくどのハウスボートも同じようなスケジュールを組んでいるため、水路に出てもおびただしい数のハウスボートがいる。まるで出勤ラッシュである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート水郷の風景を楽しみながらのゆったりした船旅を想像していたのに、いきなりボートレースのような様相を呈して来た。
船は少しでも遅い船をどんどん追い抜いて行く。
たいして広い水路ではないので、おそらく取り決めでこの水路は一方通行になっているのであろう。その点ではインドのバスが公道で繰り広げるチキンレースよりはるかにマシである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート船は20分ほど走ると大きな湖に出た。
さすがにここでは先ほどのようなハウスボートの密集は解けたが、湖のそこかしこに船が浮かぶ光景は、さながらいにしえの合戦風景のようにも思える。

とにかくまあ、これでようやくゆったりした船旅が始まりそうである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートと思ってくつろいでいたら、5分もしないうちに船は岸に向かって進んで行き、お店らしき建物の前に接岸してしまった。

船のスタッフが言うには、この店にはいろいろな食材が置いてあるから、もしよかったら夕食用に買って行くといいとのことなのである。

私としてはハウスボート滞在中は、乗ったら最後翌日の下船までそのまま乗ったきりで、ビールを飲みながら過ぎ行く景色をぼんやり眺め、ただただ怠惰にうだうだしていようと思ったので実に余計なおせっかいなのである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートでもまあ一応いい大人なので、やだ、絶対下りない、などとは言えず、とりあえず下船して店の人の差し出すバケツの中のエビなど眺めたが、エビ一尾がなんと1500ルピー(約3000円)もするというのでとても買う気にはなれなかった。なにしろそれじゃ仕入れた酒代より高いじゃないの。

しかしそこは日本人気質というか、なにも買わないのもなんだかなあ・・・ということで、ガラスケースの中に並んでいたポテトチップス(40ルピー/約80円)とピーナッツ(20ルピー/約40円)を買った。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートポテトチップスは買う前から、これはどうなのかなあと危惧してはいたが、ビニール袋の内側は油がベトベトであり、チップス自体もちょっとしけった感じであった。

でも思えば子供のころに食べたポテトチップスもこんな感じだったなあと、少しなつかしみながら口にしてみたが、やっぱりおいしくなく、すぐに食べるのをやめてしまった。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートおそらくあの店で買い物をすると、そのうちのいくらかが客を連れて来たハウスボートスタッフの懐に入るのだろう。ポテトチップスと豆しか買わない私を見るスタッフたちの視線が、少し険しいように感じられた。

そんなケチな客を乗せて再び走り出した船だったが、またまたすぐに岸に着けられ、今度はロープでしっかりと係留されてしまった。
どうやらここで船を泊めて昼食の準備をするらしい。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート昼食のメニューは、サンバル、インゲンの和え物、パイナップルの和え物、キャベツの和え物とスチームドライスにフライドパッパル。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートさらにメインディッシュとして、カレー味の魚のフライといったラインナップである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートそしてこれ、苦労して手に入れたビールである。

ということで、まずは乾杯なのだ!南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート

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動物の鈴・アニマルベル

南インドの休日:その17 / ハウスボートの紹介

今夜のアルコールも無事手に入れて、これからいよいよハウスボートに乗り込むわけだが、まずその前に今回乗るハウスボートを紹介しておこう。

今回のハウスボートは寝室がひとつだけという、基本的に二名用のものである。おそらくこれが宿泊できるハウスボートの中では一番小さいタイプであろう。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート船の最前部は操縦席になっていて、特徴的な船の操舵輪がこれから始まる航海(行くのは海じゃなくて運河だけど)への期待感をいやがうえにも盛り上げてくれる。

そんな操縦席のすぐ後ろには乗客用のシートも用意されているので、まるで自分が船長になったような気分にもなれる。

おもかじいっぱぁ~い! のりたまでさんばぁ~い!南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートでもなにも操縦席にかぶりつきで前方を凝視しなくても・・・と言う人は、そのすぐ後ろに応接セットが用意されているので、ゆったり椅子に座って流れ行く景色を眺めよう。
ってか、そういう人の方が絶対多いであろう。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート応接セットの後ろには食事用のテーブルも用意されている。
また壁にはテレビも掛かっている。
ただし今回の滞在では一度も点けることがなかったので、ちゃんと映るかどうかはわからない。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート後方に向かって左側が通路になっている。
そしてこの右側が寝室となる。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート船の中なので寝室は決して広くはないが、他にあれだけ居住空間があり、ここは寝るだけなのでこれで充分である。

ベッドの上には鳥の形に折ったタオルが置いてあり、おもてなしの気持ちが伝わって来てうれしい。

尚、この寝室にはエアコンも付いているが、実はエアコンは夜しか使えない。その理由はまた後程ご説明しよう。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート通路とは反対側(進行方向左側)には大きな窓がある。
なのでベッドに寝っころがって景色を楽しむことも可能だが、先ほども言った通り昼間はエアコンが使えないので、汗みどろになりながらの寝たきり遊覧となることであろう。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートバスルームにはちゃんとシャワーもある。
ただしお湯は出ないとのことだったので使わなかった。

トイレは水洗式であった。
でも汚水の行方は知らない。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボート寝室の後ろはもうこの船の最後尾である。
ここは調理室となっていて、スタッフが食事やおやつを作って出してくれる。

ちなみにスタッフは船の操舵から食事の調理や配膳などなんでもこなす。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートこの船の場合二名のスタッフが乗り込んでいる。
もう一人はこのFM放送のTシャツのおにいちゃんである。南インド、ケララ州、アレッピーのハウスボートといったところが、今回滞在したハウスボートの全貌であるが、もちろん参加人数や予算によって船の大きさや設備は変わるので、あくまでも一参考例ということでご了承頂きたい。

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動物の鈴・アニマルベル

南インドの休日:その15 / フォート・コーチンのビーフカレー

マッタンチェリーからフォート・コーチンに戻り、ちょっと遅めの昼食を取ることにした。

行ったのはここ、四年前に泊まっていた宿「エリート・ホテル」である。南インド、ケララ州、フォートコーチンの宿と食堂インドでは「Hotel」の看板が出ていても宿ではなく、ただの食堂だったりすることも多いのだが、ここは両方ともやっている。南インド、ケララ州、フォートコーチンの宿と食堂ちなみにこれが四年前に泊まった部屋。
エアコン付のトリプル(ダブルベッドx1、シングルベッドx1)の部屋なのだが、その時はそこしか空いておらず、1200ルピー(2010年当時で約2400円)だった。南インド、ケララ州、フォートコーチンの宿と食堂この部屋には大きな窓があるが、母屋の瓦屋根しか見えない。
まあ見晴らしは悪いが、外から見られる心配もないということなのだ。南インド、ケララ州、フォートコーチンの宿と食堂で、その母屋が通りに面したレストラン&ベーカリーということになり、その品ぞろえから宿泊者だけでなく別のホテルに泊まっている外国人旅行者などにもよく利用されている。南インド、ケララ州、フォートコーチンの宿と食堂これはココナッツ・ケーキ(15ルピー、約30円)である。
こういうスイーツが食べられるのも、外国人受けする理由なのであろう。南インド、ケララ州、フォートコーチンの宿と食堂しかし私がわざわざこの店に来たのはケーキやパンを食べるためではない。
本当のお目当てはこれ、ビーフカレー(150ルピー、約300円)なのである。南インド、ケララ州、フォートコーチンの宿と食堂そんなことを言うと、

えっ? インドにビーフカレーがあるの?

と驚かれる方もあろうかと思う。

確かにインド国民の大多数が信仰するヒンドゥー教では牛は神聖なる動物であり、殺して食べるなんてことはもっての外である。
しかしインドにはヒンドゥー教徒と比べたら少数派であっても、人数で見ると日本の人口と同じくらいのイスラム教徒もいるし、またここケララ州にはその歴史的背景からキリスト教徒も結構いるのである。
なのでいろいろな宗教が同居しているのと同様に、食材もいろいろあってもいいわけである。

ただしインドでは「ビーフ」と書いてあっても、本当に牛の肉かどうかはわからない。
一番可能性が高いのは水牛の肉で、そういう場合はちゃんと「バフ」( Buffalo の略)と明記している良心的な店もある。南インド、ケララ州、フォートコーチンの宿と食堂ここエリート・ホテルのメニューには「バフ」ではなく「ビーフ」と書いてあった。
別注のプレーンライス(70ルピー、約140円)と合わせて皿に盛ると、ほ~ら、カレーライスの出来上がりだい!

お肉もごろごろ入っていてボンカレー・ゴールドのようである。
思わずあの往年のCMに出ていた少年のばか丁寧口調で、「王さん、どうしてボンカレー・ゴールドはおいしいんですか?」と言ってしまいそうになる。あれは日本国民みんなが牛肉に憧れていた時代であったのだ。南インド、ケララ州、フォートコーチンの宿と食堂そんなインドのビーフカレーのお肉はなかなか噛みごたえがあった。
ボンカレー・ゴールドが牛肉以外のお肉をいっさい使用していないのに対し、もしかしたらこのエリートカレーは牛肉以外のお肉を使用しているのかもしれない。
でもいいのだ、インドでビーフもしくはそれにごく近い種のお肉が食べられるのだから。

とまあ、そんなささやかなインドの食肉事情なのであるが、最近のニュースではそれすら全面的に禁止すべしとの動きがあるのだとか・・・

だとするとノン・ベジの酒飲みには、ますます旅しづらい国になってしまうなあ、インドは。

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シンプルデザインの真鍮製シンギングボウル

本日のお宿:ライプール

インド・ライプールの宿ライプールでの宿はバスターミナル裏にある「ホテル・ガンパティ(HOTEL GANPATI)」に決まりました。(写真左側のミニ商店街みたいなところの二階部分がすべて客室になっています)
ここは正確にはバスターミナル裏というよりバスターミナルの建物自体で、バスの発着場とは背中合わせの位置になります。

このホテルはライプールに到着してまず一番最初に飛び込んだところなのですが、部屋の仕様と料金が折り合わず、一度はやめて他のホテルを当たってみたところどこも満室で入れず、やむなく戻って来てのチェックインとなりました。

部屋の仕様というのはツインのベッドルームがなく、すべてダブルベッドとなってしまうため二部屋取らなければならないということで、従って部屋代も折半とはならず、シングル利用の料金で880ルピー(約1760円)かかってしまうのです。

手持ちの現金はもう2千ルピーを切っていて、さらにこのホテルではT/Cというものが通用せず、それを両替するには銀行まで行かなければならないとのことでしたので、なんとも心もとない状態になってしまいました。

インド・ライプールの宿さすがは先住民族の多く住むバスタル地方の玄関口だけあって、ホテルのちょっとしたスペースにも先住民族の工芸品が飾ってあったりして、たまには外国人観光客も泊まることがあるのかなとも思うのですが、フロント係りのあんちゃんを始めとして従業員はほとんど英語が話せず、さらに外国人の扱いにも慣れていないようで、T/Cの両替に関して尋ねた時にも思うようにこちらの意思が伝わらず、かなり険悪な雰囲気になってしまいました。(どうやら私が連呼する両替の「Exchange」という言葉を、先払いで多めに払った金額のおつり「Change」をしつこく要求していると勘違いしたようでした)

部屋はだいぶくたびれた感じで、Mくんの部屋は夜中にエアコンが壊れ部屋を引っ越すという事件があったようでした。私の方はと言えばエアコンは動いたものの、テレビのリモコンがバラバラになってしまっていたためにチャンネルを変えるのにいちいちテレビのところまで行かなければならず、それでいてチェックアウト直前に「もしかしてリモコンを壊したのが自分だと思われたら困るな」という不安がむくむくと湧きあがり(なにしろフロントの人とはケンカ寸前にまでなってしまっていたので)、急きょバラバラになっていた基盤とラバースイッチをぱっかり割れたプラスチックケースに挟み込み、持っていたセロハンテープで貼り付けて直すということまでしなくちゃならなかったのであります。

しかしチェックアウトの時にはあちらも、「やれやれ、これでわけのわからない外人が出てってくれるぞ」と安心したのか若干の笑顔も見られ、出発の時間まで荷物を預けたいというこちらの頼みも快く引き受けてくれました。

やはり言葉というのは大切ですねえ。

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